PostgreSQL INSERT文にUUIDを生成する3つの方法(uuidgenコマンド、uuid_generate_v4()関数、DEFAULT制約)

2024-04-02

PostgreSQLでINSERT文にUUIDを生成する方法

gen_random_uuid()関数を使う

PostgreSQL 8.4以降では、pgcryptoモジュールに含まれるgen_random_uuid()関数を用いて、バージョン4のUUIDを生成できます。この関数は、ランダムに生成されたUUIDを返します。

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (gen_random_uuid(), 値2, ...);

uuid_generate_v4()関数を使う

uuid-osspモジュールをインストールすると、uuid_generate_v4()関数が利用できます。この関数は、gen_random_uuid()関数と同様、バージョン4のUUIDを生成します。

CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS uuid-ossp;

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (uuid_generate_v4(), 値2, ...);

uuidgenコマンドは、コマンドラインからUUIDを生成することができます。生成されたUUIDをINSERT文に直接記述することができます。

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES ('$(uuidgen)', 値2, ...);

DEFAULT制約を使う

カラムにDEFAULT制約としてgen_random_uuid()関数を指定すると、INSERT文で値を指定しなくても自動的にUUIDが生成されます。

CREATE TABLE テーブル名 (
  カラム名1 UUID PRIMARY KEY DEFAULT gen_random_uuid(),
  カラム名2 VARCHAR(255),
  ...
);

INSERT INTO テーブル名 (カラム名2, ...)
VALUES (値2, ...);
  • バージョン4のUUIDを生成したい場合は、gen_random_uuid()関数またはuuid_generate_v4()関数がおすすめです。
  • 他のバージョンのUUIDを生成したい場合は、uuid-osspモジュールの他の関数を使いましょう。
  • コマンドラインからUUIDを生成したい場合は、uuidgenコマンドが便利です。
  • INSERT文で値を省略したい場合は、DEFAULT制約を使うと便利です。

その他の注意点

  • UUIDは128ビットの値であり、16進文字列で表現されます。
  • UUIDは重複する可能性がありますが、非常に低い確率です。
  • UUIDは、データベースの主キーとしてよく使われます。

補足

  • 上記の解説は、PostgreSQL 8.4以降を対象としています。
  • uuid-osspモジュールは、PostgreSQLに標準で含まれていません。インストールが必要になります。

日本語で分かりやすく解説




-- サンプルテーブルの作成
CREATE TABLE テーブル名 (
  カラム名1 UUID PRIMARY KEY DEFAULT gen_random_uuid(),
  カラム名2 VARCHAR(255),
  ...
);

-- `gen_random_uuid()`関数を使う
INSERT INTO テーブル名 (カラム名2, ...)
VALUES ('値2', ...);

-- `uuid_generate_v4()`関数を使う (uuid-osspモジュールが必要)
CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS uuid-ossp;

INSERT INTO テーブル名 (カラム名2, ...)
VALUES (uuid_generate_v4(), 値2, ...);

-- `uuidgen`コマンドを使う
INSERT INTO テーブル名 (カラム名2, ...)
VALUES ('$(uuidgen)', 値2, ...);

-- DEFAULT制約を使う
INSERT INTO テーブル名 (カラム名2, ...)
VALUES (値2, ...);
  • 最初のCREATE TABLE文は、サンプルテーブルを作成します。
  • 2番目のINSERT INTO文は、gen_random_uuid()関数を使ってUUIDを生成します。

実行方法

上記のサンプルコードを実行するには、PostgreSQLデータベースが必要です。

PostgreSQLデータベースをインストールしたら、以下のコマンドを実行してサンプルコードを実行できます。

psql -d データベース名 < サンプルコード.sql

注意

サンプルコードを実行する前に、データベース名とテーブル名を適切な値に変更してください。




PostgreSQLでINSERT文にUUIDを生成する方法

uuid_generate_v1mc()、uuid_generate_v3()、uuid_generate_v5()関数を使う

uuid-osspモジュールをインストールすると、uuid_generate_v1mc()uuid_generate_v3()uuid_generate_v5()関数が利用できます。これらの関数は、それぞれバージョン1、3、5のUUIDを生成します。

-- バージョン1のUUIDを生成
CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS uuid-ossp;

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (uuid_generate_v1mc(), 値2, ...);

-- バージョン3のUUIDを生成
INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (uuid_generate_v3(NAMESPACE, '値'), 値2, ...);

-- バージョン5のUUIDを生成
INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (uuid_generate_v5(NAMESPACE, '値'), 値2, ...);

引数

  • NAMESPACE: UUIDの命名空間を指定する文字列
  • : UUIDを生成する基になる値

pgcryptoモジュールのuuid_in()、uuid_out()関数を使う

pgcryptoモジュールには、UUIDを文字列とバイナリデータの間で変換するuuid_in()uuid_out()関数があります。これらの関数を使って、外部で生成したUUIDをINSERT文に挿入することができます。

-- 外部で生成したUUIDを挿入
INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
VALUES (uuid_in('xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx'), 値2, ...);
  • xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx: UUIDを表す文字列

トリガーを使って、INSERT時に自動的にUUIDを生成することができます。

CREATE TRIGGER トリガー名
BEFORE INSERT ON テーブル名
FOR EACH ROW
BEGIN
  NEW.カラム名1 := gen_random_uuid();
END;

トリガーの例

上記のトリガーは、テーブル名テーブル名にレコードが挿入される前に、カラム名1カラムにgen_random_uuid()関数で生成されたUUIDを割り当てます。

PostgreSQLでINSERT文にUUIDを生成するには、いくつかの方法があります。どの方法を使うべきかは、状況によって異なります。


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