PostgreSQLでpg-dumpとpg-restoreを使って異なるスキーマでデータベースを復元する方法

2024-06-18

PostgreSQL で pg-dump と pg-restore を使って異なるスキーマでデータベースを復元する方法

pg-dump と pg-restore は、PostgreSQLデータベースのバックアップとリストアのためのツールです。pg-dump はデータベースのスキーマとデータをダンプファイルに保存し、pg-restore はそのダンプファイルを使用してデータベースを復元します。

このチュートリアルでは、pg-dump と pg-restore を使って、異なるスキーマを持つデータベースを復元する方法を説明します。

手順

  1. ダンプファイルを作成する

    以下のコマンドを実行して、元のデータベースのダンプファイルを作成します。

    pg_dump -Fc original_database > original_database.dump
    

    このコマンドは、original_database という名前のデータベースのスキーマとデータを original_database.dump という名前のダンプファイルに保存します。

  2. 新しいデータベースを作成する

    createdb new_database
    

    このコマンドは、new_database という名前の新しいデータベースを作成します。

  3. pg_restore -d new_database -Fc original_database.dump --schema-only
    

    このコマンドは、original_database.dump ダンプファイル内のスキーマ定義のみを new_database データベースに復元します。テーブルデータは復元されません。

スキーマ名の変更

ダンプファイルを復元する際に、-n オプションを使用して、復元するスキーマの名前を変更することができます。例えば、以下のコマンドを実行すると、original_schema という名前のスキーマを new_schema という名前に変更して復元することができます。

pg_restore -d new_database -Fc original_database.dump -n original_schema -n new_schema

注意事項

  • pg-restore コマンドを実行する前に、必ず psql コマンドを使用して新しいデータベースに接続していることを確認してください。
  • ダンプファイルを復元する前に、新しいデータベースに同名のスキーマやオブジェクトが存在しないことを確認してください。
  • 所有者や権限を復元するには、--owner および --privileges オプションを使用する必要があります。

    このチュートリアルは、PostgreSQL で pg-dump と pg-restore を使って異なるスキーマを持つデータベースを復元する方法を説明したものです。データベースのバックアップとリストアは複雑な操作になる可能性があるため、重要なデータベースを操作する前に、必ず完全なバックアップを取っておくことをお勧めします。




    PostgreSQL で pg-dump と pg-restore を使って異なるスキーマでデータベースを復元するサンプルコード

    ダンプファイルを作成する

    pg_dump -Fc original_database > original_database.dump
    

    新しいデータベースを作成する

    createdb new_database
    

    ダンプファイルを復元する (スキーマのみ)

    pg_restore -d new_database -Fc original_database.dump --schema-only
    

    テーブルデータを復元する

    pg_restore -d new_database -Fc original_database.dump
    

    スキーマ名を変更して復元する

    pg_restore -d new_database -Fc original_database.dump -n original_schema -n new_schema
    

    このコマンドは、original_schema という名前のスキーマを new_schema という名前に変更して復元します。

    説明

    • pg_dump: PostgreSQLデータベースをダンプするためのコマンドラインツールです。
    • -Fc: カスタムフォーマットでダンプを作成します。
    • original_database: ダンプするデータベースの名前です。
    • > original_database.dump: ダンプ結果を出力ファイルに保存します。
    • --schema-only: スキーマ定義のみを復元します。
    • -n original_schema: ダンプファイル内のスキーマ名を置き換える元の名前です。
    • 上記のコードはあくまで例であり、状況に応じてオプションを変更する必要があります。



      ここでは、代替方法として、以下の2つの方法を紹介します。

      • psql を使ってダンプファイルを復元する
      • 中間データベースを作成してスキーマ名を変更する
      1. pg_dump -Fc original_database > original_database.dump
        
      2. createdb new_database
        
      3. psql を使って新しいデータベースに接続します。

        psql new_database
        
      4. \i original_database.dump
        

        このコマンドは、ダンプファイル内のスキーマ定義とテーブルデータを新しいデータベースに復元します。

      1. ALTER SCHEMA public RENAME TO new_schema;
        
      2. 中間データベースから新しいデータベースにデータをダンプします。

        pg_dump -Fc intermediate_database > intermediate_database.dump
        
      3. 新しいデータベースに中間データベースのダンプファイルを復元します。

        pg_restore -d new_database -Fc intermediate_database.dump
        

      psql を使ってダンプファイルを復元する方法の方が簡単ですが、中間データベースを作成してスキーマ名を変更する方法の方が柔軟性があります。中間データベースを作成してスキーマ名を変更する方法では、ダンプファイルを復元する前にスキーマ名を変更することができます。また、この方法では、複数のダンプファイルを1つのデータベースに復元することができます。


          postgresql pg-dump pg-restore


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