PostgreSQLにおけるスキーマ作成時のエラー「ERROR: must be member of role」の原因と解決策
このエラーは、PostgreSQLでスキーマを作成しようとした際に、スキーマを作成しようとしているユーザーが、そのスキーマの所有者となるロールのメンバーではない場合に発生します。
エラーメッセージ:
ERROR: must be member of role "スキーマ名_owner"
例:
CREATE SCHEMA my_schema;
上記の例では、my_schema
というスキーマを作成しようとしましたが、エラーが発生しました。これは、現在のユーザーがmy_schema_owner
というロールのメンバーではないためです。
原因:
PostgreSQLでは、スキーマを作成するには、そのスキーマの所有者となるロールのメンバーである必要があります。これは、セキュリティ対策の一つであり、ユーザーが許可されていないスキーマを作成することを防ぐためです。
解決策:
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
スキーマの所有者となるロールのメンバーになる
スキーマの所有者となるロールのメンバーになるには、以下のコマンドを実行します。
GRANT my_schema_owner TO current_user;
別のユーザーでスキーマを作成する
別のユーザーでスキーマを作成するには、以下のコマンドを実行します。
SET SESSION AUTHORIZATION = 別のユーザー名;
CREATE SCHEMA my_schema;
スーパーユーザーとしてスキーマを作成する
スーパーユーザーは、ロールメンバーシップなどの制限を受けずにスキーマを作成することができます。スーパーユーザーとしてスキーマを作成するには、以下のコマンドを実行します。
SET SESSION AUTHORIZATION = postgres;
CREATE SCHEMA my_schema;
- 上記の解決策は、Amazon RDSを含むすべてのPostgreSQL環境で適用できます。
- スキーマの所有者となるロールは、スキーマを作成する前に作成する必要があります。
- スーパーユーザー権限は、慎重に使用する必要があります。
-- 現在のユーザーを `my_schema_owner` ロールに追加する
GRANT my_schema_owner TO current_user;
-- `my_schema` スキーマを作成する
CREATE SCHEMA my_schema;
-- セッションの認証情報を別のユーザー名に設定する
SET SESSION AUTHORIZATION = another_user;
-- `my_schema` スキーマを作成する
CREATE SCHEMA my_schema;
-- セッションの認証情報を postgres ユーザーに設定する
SET SESSION AUTHORIZATION = postgres;
-- `my_schema` スキーマを作成する
CREATE SCHEMA my_schema;
- 上記のコードは、PostgreSQL 14.0以降で動作します。
- 実際のコードは、使用する PostgreSQL のバージョンと要件に応じて調整する必要があります。
CREATE SCHEMA
コマンドに WITH OWNER
オプションを使用すると、スキーマを作成すると同時に、現在のユーザーをスキーマの所有者となるロールのメンバーにすることができます。
CREATE SCHEMA my_schema WITH OWNER = current_user;
DO AS を使用する
DO AS
を使用すると、一時的に別のユーザーとしてSQLを実行することができます。この方法を使用すると、そのユーザーがスキーマの所有者となるロールのメンバーである場合にのみ、スキーマを作成することができます。
DO AS $$
BEGIN
CREATE SCHEMA my_schema;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
CREATE USER と GRANT を組み合わせる
CREATE USER
と GRANT
を組み合わせることで、新しいユーザーを作成し、そのユーザーをスキーマの所有者となるロールのメンバーにすることができます。その後、そのユーザーを使用してスキーマを作成することができます。
CREATE USER my_schema_owner WITH PASSWORD 'mypassword';
GRANT my_schema_owner TO my_schema_owner;
SET SESSION AUTHORIZATION = my_schema_owner;
CREATE SCHEMA my_schema;
どの方法を選択するかは、状況によって異なります。
- 1番目の方法は、最も簡単でシンプルです。
- 2番目の方法は、より柔軟性がありますが、複雑さも増します。
- 3番目の方法は、最も複雑ですが、高度な制御を提供します。
postgresql amazon-rds roles