PostgreSQLのデータ型: timestamp, bigint, integer

2024-07-27

PostgreSQLでUNIXタイムスタンプを扱うためのデータ型

timestamp 型

最も一般的なデータ型で、タイムゾーン情報を含む時刻を格納します。UNIXタイムスタンプは、この型にミリ秒単位で保存されます。

CREATE TABLE events (
  event_id serial PRIMARY KEY,
  event_time timestamp NOT NULL
);

この例では、eventsテーブルにevent_timeという名前のtimestamp型列を作成しています。この列には、イベントが発生した時刻がミリ秒単位で保存されます。

bigint 型

タイムゾーン情報を含まない時刻を格納する場合に使用します。UNIXタイムスタンプは、この型に秒単位で保存されます。

CREATE TABLE sensor_data (
  sensor_id serial PRIMARY KEY,
  timestamp bigint NOT NULL
);

この例では、sensor_dataテーブルにtimestampという名前のbigint型列を作成しています。この列には、センサーデータが記録された時刻が秒単位で保存されます。

integer 型

古いバージョンのPostgreSQLで使用されていたデータ型です。UNIXタイムスタンプは、この型に秒単位で保存されます。

CREATE TABLE old_data (
  data_id serial PRIMARY KEY,
  timestamp integer NOT NULL
);

この例では、old_dataテーブルにtimestampという名前のinteger型列を作成しています。この列には、古いバージョンのPostgreSQLで記録されたデータの時刻が秒単位で保存されます。

最適なデータ型の選択

どのデータ型を使用するかは、以下の要素を考慮して決定する必要があります。

  • タイムゾーン情報が必要かどうか: timestamp型はタイムゾーン情報を含むため、タイムゾーンを跨いでイベントを処理する必要がある場合に適しています。
  • 精度: timestamp型はミリ秒単位の精度で、bigint型は秒単位の精度です。より高い精度が必要な場合は、timestamp型を使用する必要があります。
  • 互換性: 古いバージョンのPostgreSQLとの互換性を維持する必要がある場合は、integer型を使用する必要があります。
  • UNIXタイムスタンプを文字列に変換するには、to_char()関数を使用します。
SELECT to_char(event_time, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS.SSS') AS formatted_time
FROM events;

この例では、eventsテーブルのevent_time列をYYYY-MM-DD HH24:MI:SS.SSS形式の文字列に変換しています。

  • 文字列をUNIXタイムスタンプに変換するには、to_timestamp()関数を使用します。
SELECT to_timestamp('2024-05-31 23:47:59.123') AS unix_timestamp;



UNIXタイムスタンプの挿入

INSERT INTO events (event_time)
VALUES (to_timestamp('2024-05-31 23:47:59.123'));

このコードは、eventsテーブルに2024-05-31 23:47:59.123というUNIXタイムスタンプを挿入します。

SELECT event_time
FROM events;

このコードは、eventsテーブルからすべてのUNIXタイムスタンプを取得します。

UPDATE events
SET event_time = to_timestamp('2024-05-31 23:48:00')
WHERE event_id = 1;

このコードは、eventsテーブルのevent_idが1であるレコードのevent_time列を2024-05-31 23:48:00というUNIXタイムスタンプに更新します。

DELETE FROM events
WHERE event_time < to_timestamp('2024-05-31 23:00:00');

このコードは、eventsテーブルから2024-05-31 23:00:00よりも前のUNIXタイムスタンプを持つすべてのレコードを削除します。

SELECT *
FROM events
WHERE event_time BETWEEN to_timestamp('2024-05-31 23:00:00') AND to_timestamp('2024-05-31 23:59:59');



EXTRACT関数を使用して、UNIXタイムスタンプから年、月、日、時、分、秒などの情報を取り出すことができます。

SELECT
  EXTRACT(year FROM event_time) AS year,
  EXTRACT(month FROM event_time) AS month,
  EXTRACT(day FROM event_time) AS day,
  EXTRACT(hour FROM event_time) AS hour,
  EXTRACT(minute FROM event_time) AS minute,
  EXTRACT(second FROM event_time) AS second
FROM events;

このコードは、eventsテーブルのevent_time列から年、月、日、時、分、秒の情報を取り出し、それぞれ別の列に表示します。

TIMESTAMP WITH TIME ZONE型

タイムゾーン情報を含むUNIXタイムスタンプを格納する場合に使用します。この型は、timestamp型よりも新しいバージョンのPostgreSQLでのみ使用できます。

CREATE TABLE events_with_timezone (
  event_id serial PRIMARY KEY,
  event_time timestamp with time zone NOT NULL
);

この例では、events_with_timezoneテーブルにevent_timeという名前のtimestamp with time zone型列を作成しています。この列には、イベントが発生した時刻とタイムゾーン情報が保存されます。

INTERVAL型

期間を表すために使用します。UNIXタイムスタンプ同士の差を計算する際に役立ちます。

SELECT event_time + interval '1 hour' AS next_hour
FROM events;

このコードは、eventsテーブルの各レコードのevent_time列に1時間加算した値をnext_hourという列に表示します。

pg_timezone_names()関数

利用可能なタイムゾーンの一覧を取得するために使用します。

SELECT *
FROM pg_timezone_names();

このコードは、PostgreSQLで使用可能なすべてのタイムゾーンの名前を一覧表示します。

これらの方法は、PostgreSQLでUNIXタイムスタンプをより柔軟に操作するために役立ちます。

注意事項

  • 上記の方法は、PostgreSQL 9.1以降で使用できます。古いバージョンのPostgreSQLを使用している場合は、使用できる機能が制限される場合があります。

postgresql postgresql-9.1



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