SQL 関数とストアドプロシージャを使いこなして、データベース操作をマスターしよう!
SQLにおける関数とストアドプロシージャの違い
関数
- 単一の値を返す処理をまとめたもの
- SELECT文の中で使用できる
- 複雑な計算やデータ変換を簡潔に記述できる
- コードの再利用性と保守性を向上させる
- 組み込み関数とユーザー定義関数の2種類がある
ストアドプロシージャ
- SQL文の集合体
- データベースサーバーに保存される
- 複数のSQL文をまとめて実行できる *複雑な処理をカプセル化できる
- アクセス権限の設定やセキュリティ管理が可能
- パフォーマンスの向上に役立つ
比較表
機能 | 関数 | ストアドプロシージャ |
---|---|---|
戻り値 | 単一の値 | なし (影響を受ける行数など) |
使用方法 | SELECT文の中で呼び出す | CALL文で呼び出す |
利点 | コードの簡潔化、再利用性 | 複雑な処理の管理、パフォーマンス向上 |
欠点 | 単一の値しか返せない | 開発・管理が複雑 |
使い分けの例
- 単一の値を計算したい場合は関数
- 複数のSQL文をまとめて実行したい場合はストアドプロシージャ
- パフォーマンスが重要な処理の場合はストアドプロシージャ
- セキュリティ管理が必要な場合はストアドプロシージャ
-- 全ての顧客の年齢の合計を返す関数
CREATE FUNCTION total_age() RETURNS INT
AS
BEGIN
RETURN (SELECT SUM(age) FROM customers);
END;
-- 関数を呼び出す
SELECT total_age();
-- 顧客情報を更新するストアドプロシージャ
CREATE PROCEDURE update_customer
(
@customer_id INT,
@name VARCHAR(50),
@email VARCHAR(100)
)
AS
BEGIN
UPDATE customers
SET name = @name,
email = @email
WHERE customer_id = @customer_id;
END;
-- ストアドプロシージャを実行
EXEC update_customer 10, '山田太郎', '[email protected]';
上記はあくまでサンプルコードであり、実際のコードは状況に合わせて変更する必要があります。
SQL 関数とストアドプロシージャの代替方法
ビュー
- 仮想的なテーブル
- SELECT文で定義される
- 複雑なクエリを簡潔に記述できる
- データの読み取り専用
- 更新、削除、挿入などの操作はできない
CTE (Common Table Expressions)
- コードの読みやすさ、理解しやすさを向上させる
- 再帰的なクエリも記述できる
スクリプトファイル
- SQL文をまとめて実行できる
- バッチ処理などに利用できる
- 他のプログラミング言語と組み合わせて使用できる
アプリケーションロジック
- データベースサーバーではなく、アプリケーション側で処理を行う
- 開発・管理が複雑になる
上記はあくまで代表的な方法であり、他にも様々な方法があります。最適な方法は、状況や要件によって異なります。
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