SQL Server 関数・ストアドプロシージャ・ビュー: 使い分けとサンプルコード

2024-04-02

SQL Server における関数とストアドプロシージャの比較

関数は、数学演算や文字列操作など、単純なタスクを実行するために使用されます。 引数を渡して値を返すことができ、SELECT ステートメントの中で呼び出すことができます。

一方、ストアドプロシージャは、複数のSQL ステートメントをまとめて実行するプログラムです。 データベースへのアクセス、複雑な処理の実行、トランザクション制御など、幅広い用途に使用できます。 パラメータを受け取ることができ、出力値を返すこともできます。

主な違い

項目関数ストアドプロシージャ
目的単純なタスクの実行複雑なタスクの実行
構成単一のSQL ステートメント複数のSQL ステートメント
呼び出し方法SELECT ステートメントEXECUTE ステートメント
パラメータ
出力値
トランザクション制御不可
再利用性

使い分け

  • 単純な値の計算や文字列操作には 関数 を使用します。
  • データベースへのアクセスや複雑な処理には ストアドプロシージャ を使用します。
  • トランザクション制御が必要な場合は ストアドプロシージャ を使用します。
  • コードの再利用性を高めたい場合は、関数 または ストアドプロシージャ を使用します。

関数

CREATE FUNCTION [dbo].[GetFullName]
(
    @FirstName VARCHAR(50),
    @LastName VARCHAR(50)
)
RETURNS VARCHAR(100)
AS
BEGIN
    RETURN @FirstName + ' ' + @LastName;
END

ストアドプロシージャ

CREATE PROCEDURE [dbo].[UpdateCustomer]
(
    @CustomerID INT,
    @FirstName VARCHAR(50),
    @LastName VARCHAR(50)
)
AS
BEGIN
    UPDATE Customers
    SET FirstName = @FirstName,
        LastName = @LastName
    WHERE CustomerID = @CustomerID;
END
  • SQL Server には、テーブル値関数と呼ばれる特殊な関数も存在します。 これは、テーブルを返す関数です。

注意

  • 上記の情報は、SQL Server のバージョンによって異なる場合があります。



関数

-- 氏名を結合する関数
CREATE FUNCTION [dbo].[GetFullName]
(
    @FirstName VARCHAR(50),
    @LastName VARCHAR(50)
)
RETURNS VARCHAR(100)
AS
BEGIN
    RETURN @FirstName + ' ' + @LastName;
END
SELECT [dbo].[GetFullName]('John', 'Doe');

ストアドプロシージャ

-- 顧客情報を更新するストアドプロシージャ
CREATE PROCEDURE [dbo].[UpdateCustomer]
(
    @CustomerID INT,
    @FirstName VARCHAR(50),
    @LastName VARCHAR(50)
)
AS
BEGIN
    UPDATE Customers
    SET FirstName = @FirstName,
        LastName = @LastName
    WHERE CustomerID = @CustomerID;
END

使用例

EXEC [dbo].[UpdateCustomer] 10, 'Jane', 'Doe';
  • 上記のサンプルコードは、基本的な例です。 実際の業務に合わせて、コードを修正する必要があります。
  • SQL Server には、他にも様々な関数やストアドプロシージャが用意されています。 詳細については、Microsoft ドキュメントを参照してください。



SQL Server 関数とストアドプロシージャの代替手段

ビューは、仮想的なテーブルとして機能するデータベースオブジェクトです。 複数のテーブルからデータを結合したり、複雑なクエリを保存したりすることができます。 ビューは、SELECT ステートメントで呼び出すことができます。

CREATE VIEW [dbo].[vw_Customers]
AS
SELECT CustomerID, FirstName, LastName
FROM Customers;
SELECT * FROM [dbo].[vw_Customers];

ユーザー定義データ型は、独自のデータ型を作成するための方法です。 既存のデータ型を組み合わせて、複雑なデータ構造を定義することができます。 ユーザー定義データ型は、変数の宣言や列の定義に使用できます。

CREATE TYPE [dbo].[Address]
AS
(
    StreetName VARCHAR(50),
    City VARCHAR(50),
    State VARCHAR(2),
    PostalCode VARCHAR(10)
);
DECLARE @CustomerAddress [dbo].[Address];

SET @CustomerAddress.StreetName = '123 Main Street';
SET @CustomerAddress.City = 'Seattle';
SET @CustomerAddress.State = 'WA';
SET @CustomerAddress.PostalCode = '98101';

アドホック Transact-SQL ステートメントは、クエリ エディターなどのツールを使用して直接実行する SQL ステートメントです。 関数やストアドプロシージャよりも柔軟性がありますが、コードの再利用性や保守性が低くなります。

SELECT CustomerID, FirstName, LastName
FROM Customers
WHERE LastName = 'Doe';

.NET Framework アセンブリを使用して、SQL Server にカスタム コードを記述することができます。 これにより、非常に複雑なタスクを実行することができますが、高度な開発スキルが必要となります。

CREATE ASSEMBLY [MyAssembly]
FROM 'C:\MyAssembly.dll';

GO

EXEC [MyAssembly].[MyClass].[MyMethod]

どの方法を選択するべきかは、要件によって異なります。 以下は、いくつかの一般的なガイドラインです。

  • 単純なタスクの場合は、関数またはビューを使用します。
  • 複雑なタスクの場合は、ストアドプロシージャまたは .NET Framework アセンブリを使用します。
  • コードの再利用性を高めたい場合は、ストアドプロシージャまたはユーザー定義データ型を使用します。
  • 柔軟性が必要な場合は、アドホック Transact-SQL ステートメントを使用します。

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