これさえあれば安心! PostgreSQL COUNT(DISTINCT ...) のトラブルシューティングガイド

2024-07-27

PostgreSQL COUNT(DISTINCT ...) のパフォーマンス

原因

COUNT(DISTINCT ...) は、以下の理由により遅くなる可能性があります。

  • データ量が多い
  • DISTINCT に指定された列に重複が多い
  • インデックスがない

解決策

以下の対策により、パフォーマンスを改善することができます。

  • インデックスの作成
  • DISTINCT に使用する列の選択
  • 代替クエリを使用する

DISTINCT に使用する列にインデックスを作成することで、クエリのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。

CREATE INDEX index_name ON table_name (column_name);

DISTINCT に使用する列は、重複が少ない列を選択する必要があります。

場合によっては、COUNT(DISTINCT ...) の代わりに別のクエリを使用することで、パフォーマンスを改善することができます。

  • GROUP BY
  • CASE WHEN
  • 上記は一般的な解決策であり、具体的な状況によって最適な方法は異なる場合があります。
  • クエリのパフォーマンスを改善するには、他の要因も考慮する必要があります。

以下の例では、customers テーブルの country 列の個別の値の数をカウントしています。

SELECT COUNT(DISTINCT country)
FROM customers;

このクエリが遅い場合は、以下の対策を試すことができます。

  • country 列にインデックスを作成する
  • COUNT(DISTINCT country) の代わりに GROUP BY country を使用する
SELECT country, COUNT(*)
FROM customers
GROUP BY country;

注意

  • COUNT(DISTINCT ...) は、NULL 値をカウントしません。



CREATE TABLE customers (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  country VARCHAR(2) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

データ

INSERT INTO customers (name, country)
VALUES
  ('John Doe', 'US'),
  ('Jane Doe', 'US'),
  ('John Smith', 'UK'),
  ('Jane Smith', 'UK'),
  ('John Doe', 'CA'),
  ('Jane Doe', 'CA');

クエリ

-- インデックスなし
SELECT COUNT(DISTINCT country)
FROM customers;

-- インデックスあり
CREATE INDEX index_country ON customers (country);

SELECT COUNT(DISTINCT country)
FROM customers;

-- GROUP BY
SELECT country, COUNT(*)
FROM customers
GROUP BY country;

結果

-- インデックスなし
| count |
|-------|
| 3     |

-- インデックスあり
| count |
|-------|
| 3     |

-- GROUP BY
| country | count |
|---------|-------|
| CA      | 2     |
| UK      | 2     |
| US      | 2     |

解説

  • 最初のクエリはインデックスなしで実行されるため、パフォーマンスが遅くなります。
  • 2番目のクエリは country 列にインデックスを作成してから実行されるため、パフォーマンスが向上します。
  • 3番目のクエリは GROUP BY を使用して、country 列ごとに個別の値の数をカウントしています。

実行方法

  1. PostgreSQL に接続します。
  2. 上記のコードをコピーして、新しいクエリウィンドウに貼り付けます。
  3. コードを実行します。
  4. 結果を確認します。



CREATE BITMAP INDEX index_name ON table_name (column_name);

テーブル全体ではなく、部分集に対してクエリを実行することで、パフォーマンスを改善することができます。

SELECT COUNT(DISTINCT country)
FROM customers
WHERE country IN ('US', 'UK');

サンプリングを使用する

SELECT COUNT(DISTINCT country)
FROM (
  SELECT *
  FROM customers
  ORDER BY RANDOM()
  LIMIT 1000
) AS sample;

APPROXIMATE COUNT DISTINCT を使用する

PostgreSQL 9.2 以降では、APPROXIMATE COUNT DISTINCT を使用して、DISTINCT クエリのパフォーマンスを向上させることができます。

SELECT APPROXIMATE COUNT(DISTINCT country)
FROM customers;
  • 上記の方法は、すべてのパフォーマンス問題を解決するわけではありません。
  • 具体的な状況によって最適な方法は異なる場合があります。
  • インデックスのサイズとパフォーマンスのトレードオフを考慮する必要があります。
  • クエリプランを分析して、パフォーマンスのボトルネックを見つけることができます。

performance postgresql count



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