SQLでデータを可視化する:GROUP BYとORDER BYを駆使したテクニック

2024-04-20

SQLにおけるGROUP BYとORDER BYの違い

GROUP BYは、データを特定の列に基づいてグループ化するために使用されます。各グループに対して、集計関数 (SUM、AVG、COUNTなど) を適用して、グループ全体の統計情報を計算することができます。

一方、ORDER BYは、SELECT句で取得した結果を特定の列に基づいてソートするために使用されます。昇順または降順でソートすることができます。

例:

社員テーブル (employees) を例に考えてみましょう。このテーブルには、社員ID、名前、部署、給与などの列が含まれています。

GROUP BYを使用して、部署ごとの平均給与を計算するには、次のようなクエリを使用します。

SELECT department, AVG(salary) AS average_salary
FROM employees
GROUP BY department;

このクエリは、各部署の平均給与を含む結果セットを返します。

SELECT *
FROM employees
ORDER BY salary DESC;

このクエリは、給与の高い順にソートされた社員のリストを返します。

  • GROUP BYは、データをグループ化し、グループ全体の統計情報を計算するために使用されます。
  • ORDER BYは、SELECT句で取得した結果をソートするために使用されます。

補足:

  • GROUP BY句とORDER BY句を一緒に使用することができます。
  • GROUP BY句を使用する場合は、集計関数を使用する必要があります。



社員テーブル (employees) を例に、部署ごとの平均給与を計算し、給与の高い順にソートするクエリを記述します。

SELECT department, AVG(salary) AS average_salary
FROM employees
GROUP BY department
ORDER BY average_salary DESC;

このクエリは以下の結果を返します。

部署平均給与
営業部120,000
開発部130,000
経理部110,000

顧客テーブル (customers) を例に、各都市の注文数をカウントし、注文数の多い順に都市をソートするクエリを記述します。

SELECT city, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY city
ORDER BY order_count DESC;
都市注文数
東京100
大阪80
名古屋50

製品テーブル (products) を例に、各カテゴリーの製品数をカウントし、カテゴリー名で昇順にソートするクエリを記述します。

SELECT category, COUNT(*) AS product_count
FROM products
GROUP BY category
ORDER BY category ASC;
カテゴリー製品数
家電20
家具30
衣類50

これらの例は、GROUP BYとORDER BY句を組み合わせる方法を示しています。状況に応じて、さまざまな集計関数やソート条件を使用することができます。




GROUP BYとORDER BYのその他の使用方法

複数の列でグループ化

GROUP BY句を使用して、複数の列でグループ化することができます。各グループに対して、集計関数を適用することができます。

SELECT department, job_title, AVG(salary) AS average_salary
FROM employees
GROUP BY department, job_title;

このクエリは、部署と職種ごとに平均給与を計算します。

HAVING句を使用して、GROUP BY句の結果をフィルタリングすることができます。

SELECT department, AVG(salary) AS average_salary
FROM employees
GROUP BY department
HAVING AVG(salary) > 100000;

このクエリは、平均給与が100,000円以上の部署のみを表示します。

サブクエリ

GROUP BY句とサブクエリを組み合わせることができます。

SELECT department,
       (SELECT COUNT(*) FROM orders WHERE customer_id IN (SELECT customer_id FROM customers WHERE employees.department = department)) AS order_count
FROM employees;

このクエリは、各部署の注文数を計算します。

ウィンドウ関数

GROUP BY句とウィンドウ関数 (ROW_NUMBERなど) を組み合わせることができます。

SELECT department,
       ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY department ORDER BY salary DESC) AS ranking,
       salary
FROM employees;

このクエリは、各部署の給与の高い順に社員をランキングします。

ORDER BY句を使用して、さまざまな方法で結果をソートすることができます。

複数の列でソート

SELECT *
FROM employees
ORDER BY department, salary DESC;

NULL値の処理

SELECT *
FROM employees
ORDER BY salary NULLS LAST;

このクエリは、給与がNULLの社員を末尾にソートします。

カスタム比較

CREATE FUNCTION compare_names(name1 VARCHAR(255), name2 VARCHAR(255))
RETURNS INT
BEGIN
  IF name1 < name2 THEN
    RETURN -1;
  ELSEIF name1 > name2 THEN
    RETURN 1;
  ELSE
    RETURN 0;
  END IF;
END;

SELECT *
FROM employees
ORDER BY name COLLATE compare_names;

このクエリは、カスタム比較関数を使用して、社員名をソートします。


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