複数のデータベースと1つのスキーマ vs. 1つのデータベースと複数のスキーマ:どちらを選ぶべきか?
複数のデータベースと1つのスキーマ、または1つのデータベースと複数のスキーマ:どちらを選ぶべきか?
データベース設計において、データの整理方法として重要な検討事項の一つに、複数のデータベースと1つのスキーマと1つのデータベースと複数のスキーマのどちらを選択するかがあります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、最適な選択は、データの性質、アクセス方法、運用要件などによって異なります。
複数のデータベースと1つのスキーマ
この方法では、各データベースに1つのスキーマを定義します。つまり、データは論理的に独立した複数のデータベースに分割されます。
メリット
- データの分離とセキュリティが向上します。
- 特定のデータベースへのアクセスを制御しやすくなります。
- データベースのスケーラビリティが向上します。
- 特定のデータベースのパフォーマンスを個別に最適化できます。
- データベースの管理が複雑になります。
- データベースの冗長性を確保するための対策が必要になります。
- データベースの冗長性を確保しやすいです。
- データベースのパフォーマンスが影響を受けやすくなります。
どちらの方法を選ぶべきかは、以下の要素を考慮する必要があります。
- データの性質
- アクセス方法
- 運用要件
以下は、それぞれの方法が適しているケースの例です。
- データが論理的に独立している場合
- データのセキュリティが重要である場合
複数のデータベースと1つのスキーマ、1つのデータベースと複数のスキーマ、どちらの方法にもメリットとデメリットがあります。最適な選択は、データの性質、アクセス方法、運用要件などを考慮する必要があります。
関連用語
- データベース
- スキーマ
- PostgreSQL
複数のデータベースと1つのスキーマ
-- データベース1
CREATE DATABASE database1;
-- データベース2
CREATE DATABASE database2;
-- データベース1にスキーマを作成
CREATE SCHEMA public IN DATABASE database1;
-- データベース2にスキーマを作成
CREATE SCHEMA public IN DATABASE database2;
-- データベース1のスキーマpublicにテーブルを作成
CREATE TABLE public.users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
) IN DATABASE database1;
-- データベース2のスキーマpublicにテーブルを作成
CREATE TABLE public.posts (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
title VARCHAR(255) NOT NULL,
content TEXT NOT NULL,
user_id INT NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
FOREIGN KEY (user_id) REFERENCES public.users (id)
) IN DATABASE database2;
1つのデータベースと複数のスキーマ
-- データベースにスキーマを作成
CREATE SCHEMA schema1;
CREATE SCHEMA schema2;
-- スキーマschema1にテーブルを作成
CREATE TABLE schema1.users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
-- スキーマschema2にテーブルを作成
CREATE TABLE schema2.posts (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
title VARCHAR(255) NOT NULL,
content TEXT NOT NULL,
user_id INT NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
FOREIGN KEY (user_id) REFERENCES schema1.users (id)
);
複数のデータベースと1つのスキーマ、1つのデータベースと複数のスキーマ以外の方法
シャーディングとは、テーブルを複数のシャードと呼ばれる小さなテーブルに分割する技術です。シャードは複数のデータベースに分散して配置されます。
- シャーディングキーの選択が重要になります。
NoSQLデータベースは、SQLデータベースとは異なるデータモデルを採用するデータベースです。NoSQLデータベースには、キーバリューストア、ドキュメントストア、列ストアなど、さまざまな種類があります。
- スケーラビリティが高い
- 柔軟性が高い
- 特定の種類のデータに対して高速な処理が可能
- SQLデータベースと比べて機能が限定されている
- データの整合性を保つのが難しい
- スキーマ変更が難しい
データ仮想化は、複数のデータソースを統合して、あたかも1つのデータベースのように見えるようにする技術です。
- データの統合が容易になる
- データアクセスが簡素化される
- 複雑な設定が必要になる
- パフォーマンスが低下する可能性がある
database database-design postgresql