PDO と Yii2 を使用して MariaDB との永続接続を構成する

2024-06-25

概要

Yii2 で MariaDB との永続接続を維持することは、データベースへのアクセスを高速化し、パフォーマンスを向上させるのに役立ちます。これは、特に頻繁にデータベースにアクセスするアプリケーションの場合に重要です。

永続接続とは、アプリケーションがデータベースサーバーに接続し、接続を閉じずに複数のクエリを実行できる状態です。これにより、アプリケーションが毎回データベースに接続する必要がなくなり、オーバーヘッドが軽減されます。

Yii2 で永続接続を構成する方法

Yii2 では、yii\db\Connection コンポーネントを使用してデータベース接続を構成します。このコンポーネントには、persistent プロパティがあり、これを true に設定すると永続接続が有効になります。

return [
    'components' => [
        'db' => [
            'class' => 'yii\db\Connection',
            'dsn' => 'mysql:host=localhost;dbname=test',
            'username' => 'root',
            'password' => '',
            'charset' => 'utf8',
            // 永続接続を有効にする
            'persistent' => true,
        ],
    ],
];

永続接続の利点

永続接続を使用すると、次のような利点があります。

  • データベースへのアクセスを高速化
  • パフォーマンスを向上させる
  • オーバーヘッドを軽減する

永続接続の欠点

  • 永続接続は、データベースサーバー上のリソースを消費します。
  • 永続接続がアイドル状態になった場合、データベースサーバーによって切断される場合があります。
  • 永続接続を使用する場合は、接続プーリングを使用することを検討する必要があります。

接続プーリングは、データベース接続をプールするテクニックです。これにより、アプリケーションが毎回新しい接続を確立する必要がなくなり、オーバーヘッドが軽減されます。

return [
    'components' => [
        'db' => [
            'class' => 'yii\db\Connection',
            'dsn' => 'mysql:host=localhost;dbname=test',
            'username' => 'root',
            'password' => '',
            'charset' => 'utf8',
            // 接続プーリングを使用する
            'class' => 'yii\db\ConnectionPool',
            'size' => 10,
        ],
    ],
];



Yii2 で MariaDB との永続接続を維持するサンプルコード

<?php

use yii\db\Connection;
use yii\db\ConnectionPool;

return [
    'components' => [
        'db' => [
            'class' => Connection::class,
            'dsn' => 'mysql:host=localhost;dbname=test',
            'username' => 'root',
            'password' => '',
            'charset' => 'utf8',
            // 永続接続を有効にする
            'persistent' => true,
        ],
    ],
];

接続プーリングを使用する

以下のコードは、接続プーリングを使用して MariaDB との永続接続を維持する方法を示しています。

<?php

use yii\db\Connection;
use yii\db\ConnectionPool;

return [
    'components' => [
        'db' => [
            'class' => ConnectionPool::class,
            'dsn' => 'mysql:host=localhost;dbname=test',
            'username' => 'root',
            'password' => '',
            'charset' => 'utf8',
            // 接続プールのサイズを設定する
            'size' => 10,
        ],
    ],
];

使い方

上記のコードを構成ファイル (config/main.php など) に追加したら、アプリケーションでデータベース接続を使用できます。

$db = Yii::$app->db;

$query = $db->createQuery();
$query->select('*')->from('user')->where(['id' => 1])->limit(1);

$command = $query->createCommand();
$result = $command->queryOne();

var_dump($result);

このコードでは、Yii::$app->db プロパティを使用してデータベース接続を取得しています。その後、createQuery() メソッドを使用してクエリを作成し、execute() メソッドを使用してクエリを実行しています。

このサンプルコードは、Yii2 で MariaDB との永続接続を維持する方法を示しています。接続プーリングを使用すると、パフォーマンスを向上させることができます。




Yii2 で MariaDB との永続接続を維持するその他の方法

PHP の PDO 拡張機能を使用して、データベース接続を構成することもできます。PDO 拡張機能には、ATTR_PERSISTENT 属性があり、これを true に設定すると永続接続が有効になります。

$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=test';
$username = 'root';
$password = '';
$charset = 'utf8';

$options = [
    PDO::ATTR_PERSISTENT => true,
];

try {
    $db = new PDO($dsn, $username, $password, $options);
} catch (PDOException $e) {
    echo $e->getMessage();
    exit;
}

$query = $db->prepare('SELECT * FROM user WHERE id = :id');
$query->bindParam(':id', 1);
$query->execute();

$result = $query->fetchAll();

var_dump($result);
return [
    'components' => [
        'dbconfig' => [
            'class' => 'yii\db\ArrayConnectionConfig',
            'dsn' => 'mysql:host=localhost;dbname=test',
            'username' => 'root',
            'password' => '',
            'charset' => 'utf8',
            // 永続接続を有効にする
            'persistent' => true,
        ],
    ],
];

Yii2 で MariaDB との永続接続を維持する方法はいくつかあります。上記の方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • yii\db\Connection コンポーネントを使用する方法は、最も簡単で一般的な方法です。
  • PHP の PDO 拡張機能を使用する方法は、より詳細な制御を提供します。
  • Yii2 の dbconfig コンポーネントを使用する方法は、構成ファイルで永続接続を有効にするのに役立ちます。

yii2 mariadb keep-alive


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