ORDER BY RAND() だけじゃない! SQL Server でランダムな行をスマートに取得するテクニック集

2024-06-20

SQL Server でランダムな行を返す方法

方法 1: ORDER BY RAND() を使用する

最も一般的な方法は、ORDER BY 句で RAND() 関数を使用することです。これにより、行がランダムな順序でソートされ、LIMIT 句を使用して必要な数の行を返すことができます。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY RAND()
LIMIT 10;

この方法は、少量のデータを取得するのにシンプルで効率的です。しかし、大量のデータを取得する場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。これは、ORDER BY RAND() がテーブル全体をスキャンし、各行をランダムな順序でソートする必要があるためです。

方法 2: NEWID() を使用する

別の方法は、NEWID() 関数を使用してランダムな行を生成することです。NEWID() は、16 バイトのバイナリ値を生成する関数です。この値を主キーと一致させて、ランダムな行を選択できます。

SELECT *
FROM your_table
WHERE id IN (
    SELECT TOP 10 NEWID()
)
ORDER BY id;

この方法は、ORDER BY RAND() よりもパフォーマンスが優れている場合がありますが、より複雑です。また、NEWID() は真の乱数ではないことに注意する必要があります。つまり、同じクエリを繰り返し実行すると、同じ行が選択される可能性があります。

方法 3: 仮想テーブルを使用する

大量のデータからランダムな行を効率的に取得する場合は、仮想テーブルを使用する方法があります。まず、元のテーブルからランダムな行を含む仮想テーブルを作成します。次に、この仮想テーブルから必要な数の行をクエリします。

CREATE TABLE #temp_table AS
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY RAND()
LIMIT 10000;

SELECT *
FROM #temp_table
ORDER BY NEWID()
LIMIT 10;

この方法は、より複雑ですが、大量のデータからランダムな行を高速に取得するのに最適です。

その他の考慮事項

  • インデックス: ランダムな行を返すクエリでインデックスを使用することはできません。これは、ORDER BY 句がインデックスを無視するためです。
  • 重複: 上記の方法は、重複行を許可します。重複行を避けるには、DISTINCT 句を使用する必要があります。
  • シード: RAND() 関数は疑似乱数ジェネレータを使用するため、同じクエリを繰り返し実行すると、同じ結果が得られる場合があります。シード値を指定することで、結果を変更できます。

SQL Server でランダムな行を返すには、いくつかの方法があります。最適な方法は、データの量、必要な行数、およびパフォーマンス要件によって異なります。




    -- 10 個のランダムな行を取得します
    SELECT *
    FROM your_table
    ORDER BY RAND()
    LIMIT 10;
    
    -- 10 個のランダムな行を取得します
    SELECT *
    FROM your_table
    WHERE id IN (
        SELECT TOP 10 NEWID()
    )
    ORDER BY id;
    
    -- 10,000 個のランダムな行を含む仮想テーブルを作成します
    CREATE TABLE #temp_table AS
    SELECT *
    FROM your_table
    ORDER BY RAND()
    LIMIT 10000;
    
    -- 仮想テーブルから 10 個のランダムな行を取得します
    SELECT *
    FROM #temp_table
    ORDER BY NEWID()
    LIMIT 10;
    

    説明:

    • 上記のコードは、your_table という名前のテーブルを使用しています。必要に応じてテーブル名を変更してください。
    • LIMIT 句を使用して、返す行数を指定できます。
    • ORDER BY 句を使用して、ランダムな順序でソートする列を指定できます。
    • 仮想テーブルを使用する場合は、#temp_table という名前の仮想テーブルが作成されます。必要に応じて仮想テーブル名を変更してください。

    ヒント:

    • より複雑なクエリを作成するには、これらの方法を組み合わせて使用できます。
    • パフォーマンスが重要の場合は、方法 3 を使用するようにしてください。
    • データの一意性を保証する必要がある場合は、DISTINCT 句を使用してください。



    SQL Server でランダムな行を返すその他の方法

    カーソルを使用して、テーブル内の行をランダムにループ処理できます。以下の例では、RAND() 関数を使用してランダムな行番号を生成し、その行をフェッチしています。

    DECLARE @rownum INT;
    
    -- ランダムな行番号を生成します
    SELECT @rownum = RAND() * (SELECT COUNT(*) FROM your_table) + 1;
    
    -- ランダムな行をフェッチします
    DECLARE c CURSOR FOR
    SELECT *
    FROM your_table
    WHERE ROW_NUMBER() = @rownum;
    
    OPEN c;
    FETCH NEXT FROM c;
    CLOSE c;
    DEALLOCATE c;
    

    方法 5: ロット サンプリングを使用する

    ロット サンプリングは、テーブル内の行のサブセットをランダムに選択する方法です。以下の例では、PERCENT 句を使用して、テーブル内の行の 10% をランダムに選択しています。

    SELECT *
    FROM your_table
    ORDER BY NEWID()
    PERCENT 10 ROWS;
    

    方法 6: 動的 SQL を使用する

    動的 SQL を使用して、ランダムな行を返すクエリを生成できます。以下の例では、sp_executesql プロシージャを使用して、ランダムな行を返すクエリを動的に実行しています。

    DECLARE @sql NVARCHAR(MAX);
    
    -- ランダムな行を返すクエリを生成します
    SET @sql = 'SELECT * FROM your_table ORDER BY RAND() LIMIT 10';
    
    -- クエリを動的に実行します
    EXEC sp_executesql @sql;
    

    注意事項:

    • これらの方法は、より高度であり、前述の方法よりも複雑になる可能性があります。
    • カーソルを使用する方法は、パフォーマンスが低くなる可能性があります。
    • ロット サンプリングは、必要な行数の精度が低い場合があります。
    • 動的 SQL を使用する方法は、開発とメンテナンスがより複雑になる可能性があります。

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