JOIN 句で異なるテーブル間の重複値を見つける
SQL テーブルにおける重複値の検出方法
GROUP BY 句は、指定した列に基づいてレコードをグループ化し、各グループのレコード数を集計します。この方法では、重複している値だけでなく、その値が何回出現しているかを確認することもできます。
SELECT column_name, COUNT(*) AS count
FROM table_name
GROUP BY column_name
HAVING COUNT(*) > 1;
上記は、column_name
列の重複値とその出現回数を表示する例です。HAVING
句で、出現回数が 1 を超えるレコードのみを抽出しています。
メリット
- シンプルで分かりやすい
- 集計結果も同時に確認できる
- 重複している値の組み合わせがわからない
DISTINCT 句は、重複するレコードを除外して結果を返すクエリで使用します。
SELECT DISTINCT column_name
FROM table_name;
上記は、column_name
列の重複値を除外して表示する例です。
- 重複するレコードを簡単に除外できる
- 集計結果を確認できない
JOIN 句は、複数のテーブルを結合してクエリを実行できます。この方法では、異なるテーブル間で重複している値を見つけることができます。
SELECT t1.column_name, t2.column_name
FROM table1 AS t1
INNER JOIN table2 AS t2
ON t1.column_name = t2.column_name;
上記は、table1
と table2
の column_name
列で結合し、重複している値を表示する例です。
- 異なるテーブル間で重複している値を見つけることができる
- 比較的複雑なクエリになる
WINDOW 関数は、行のグループに対して計算を実行できます。この方法では、重複している値だけでなく、その値がグループ内で最初に現れた位置を確認することもできます。
SELECT column_name,
ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY column_name ORDER BY column_name) AS row_number
FROM table_name;
上記は、column_name
列の重複値とその値が最初に現れた位置を表示する例です。ROW_NUMBER()
関数は、各グループ内で重複していない値に 1 を、重複している値にはその出現回数を割り当てます。
- 重複している値とその値がグループ内で最初に現れた位置を確認できる
SQL テーブルで重複値を見つけるには、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を理解し、状況に合った方法を選択することが重要です。
GROUP BY 句を使う
-- テーブル employees の name 列の重複値とその出現回数を表示する
SELECT name, COUNT(*) AS count
FROM employees
GROUP BY name
HAVING COUNT(*) > 1;
DISTINCT 句を使う
-- テーブル products の price 列の重複値を除外して表示する
SELECT DISTINCT price
FROM products;
JOIN 句を使う
-- テーブル customers と orders の customer_id 列で結合し、重複している値を表示する
SELECT c.name, o.order_id
FROM customers AS c
INNER JOIN orders AS o
ON c.customer_id = o.customer_id;
WINDOW 関数を使う
-- テーブル employees の department 列の重複値とその値が最初に現れた位置を表示する
SELECT name, department,
ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY department ORDER BY department) AS row_number
FROM employees;
補足
SQL テーブルにおける重複値の検出方法:その他の方法
EXISTS 句は、副問合せの結果に基づいてレコードを抽出できます。この方法では、重複している値だけでなく、その値を含むレコードの情報を取得することもできます。
SELECT column_name
FROM table_name
WHERE EXISTS (
SELECT 1
FROM table_name AS t
WHERE t.column_name = table_name.column_name
AND t.id <> table_name.id
);
上記は、column_name
列の重複値を含むレコードを表示する例です。EXISTS
句は、table_name
テーブル内で column_name
列の値が重複しているかどうかを判断します。
NOT IN 句は、指定した値リストに含まれないレコードを抽出できます。この方法では、重複している値だけでなく、重複していない値を抽出することもできます。
SELECT column_name
FROM table_name
WHERE column_name NOT IN (
SELECT column_name
FROM table_name AS t
GROUP BY column_name
HAVING COUNT(*) > 1
);
上記は、column_name
列の重複値を含まないレコードを表示する例です。NOT IN
句は、GROUP BY
句と HAVING
句で取得した重複値リストと比較し、重複していない値のみを抽出します。
CTE (Common Table Expressions) を使う
CTE は、複雑なクエリを複数の部分に分割して記述する機能です。この方法では、重複している値だけでなく、その値に基づいてさらに処理を行うことができます。
WITH cte AS (
SELECT column_name, COUNT(*) AS count
FROM table_name
GROUP BY column_name
)
SELECT column_name
FROM cte
WHERE count > 1;
上記は、column_name
列の重複値を表示する例です。CTE を使用することで、GROUP BY
句と HAVING
句を別の部分に記述し、クエリをより分かりやすく記述することができます。
sql duplicates