SQL Serverでエイリアス列のGROUP BYを実行する方法:4つの基本的な方法

2024-04-02

SQL Serverでエイリアス列のGROUP BYを実行する方法

SELECTステートメントでエイリアス列を使用した場合、GROUP BY句でそのエイリアス列を直接参照できない場合があります。

解決策:

以下の方法でエイリアス列のGROUP BYを実行できます。

列名の代わりに式を使用する:

SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別
FROM テーブル名
GROUP BY 性別;

WITH句を使用する:

WITH t AS (
  SELECT *,
         CASE 性別 WHEN '男性' THEN '男' WHEN '女性' THEN '女' END AS 性別区分
  FROM テーブル名
)
SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別区分
FROM t
GROUP BY 性別区分;

サブクエリを使用する:

SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別
FROM (
  SELECT *,
         CASE 性別 WHEN '男性' THEN '男' WHEN '女性' THEN '女' END AS 性別区分
  FROM テーブル名
) AS t
GROUP BY 性別区分;

GROUP BY CUBEを使用する:

SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別,
       性別区分
FROM テーブル名
GROUP BY CUBE (性別, 性別区分);

各方法の詳細:

GROUP BY句で直接エイリアス列を参照できない代わりに、SELECTリストでエイリアス列を定義した式を使用できます。この方法は最もシンプルですが、複雑な式の場合には可読性が低くなる可能性があります。

WITH句を使用してエイリアス列を含む中間テーブルを作成し、その中間テーブルをGROUP BYの対象にする方法です。複雑な式を扱う場合や、複数のエイリアス列をGROUP BYする必要がある場合に有効です。

サブクエリを使用してエイリアス列を含む中間テーブルを作成し、その中間テーブルをGROUP BYの対象にする方法です。WITH句と同様の機能を提供しますが、サブクエリの方が記述が冗長になる場合があります。

GROUP BY CUBEを使用すると、すべての組み合わせでGROUP BYを実行できます。エイリアス列を含む複数の列をGROUP BYする場合に有効ですが、結果セットが大きくなる可能性があります。

最適な方法の選択:

上記の方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。使用する方法は、データの構造、処理内容、可読性などを考慮して選択する必要があります。

補足:

  • SQL Server 2017以降では、GROUP BY句で直接エイリアス列を参照できるようになりました。
  • 上記の例はあくまで基本的な方法であり、状況に応じて様々な方法を組み合わせて使用することができます。
  • より詳細な情報は、Microsoftの公式ドキュメントなどを参照してください。



SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別
FROM 顧客
GROUP BY 性別;
WITH t AS (
  SELECT *,
         CASE 性別 WHEN '男性' THEN '男' WHEN '女性' THEN '女' END AS 性別区分
  FROM 顧客
)
SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別区分
FROM t
GROUP BY 性別区分;
SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別
FROM (
  SELECT *,
         CASE 性別 WHEN '男性' THEN '男' WHEN '女性' THEN '女' END AS 性別区分
  FROM 顧客
) AS t
GROUP BY 性別区分;
SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別,
       性別区分
FROM 顧客
GROUP BY CUBE (性別, 性別区分);

各方法の出力結果:

方法 | 件数 | 性別
------- | -------- | --------
1 | 10 | 男性
1 | 20 | 女性
2 | 10 | 男
2 | 20 | 女
3 | 10 | 男
3 | 20 | 女
4 | 10 | 男 | NULL
4 | 20 | 女 | NULL
4 | 30 | NULL | NULL

解説:

  • 上記のサンプルコードは、顧客テーブルの性別列と性別区分列をGROUP BYする例です。
  • 性別区分列はCASE式を使用して作成しています。
  • 各方法で出力される結果は同じです。

注意:

  • 上記のサンプルコードはあくまで参考例です。実際のコードは、環境や目的に合わせて変更する必要があります。



SQL Serverでエイリアス列のGROUP BYを実行するその他の方法

SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別,
       性別区分
FROM 顧客
GROUP BY ROLLUP (性別, 性別区分);

GROUP BYと共にORDER BYを使用する:

SELECT COUNT(*) AS 件数,
       性別
FROM 顧客
GROUP BY 性別
ORDER BY 件数 DESC;
SELECT 性別,
       SUM(CASE WHEN 性別区分 = '男' THEN 1 ELSE 0 END) AS 男,
       SUM(CASE WHEN 性別区分 = '女' THEN 1 ELSE 0 END) ASFROM 顧客
GROUP BY 性別;

GROUP BYと共にORDER BYを使用すると、GROUP BYの結果を並べ替えることができます。

PIVOTを使用すると、列を軸としてデータを転置できます。エイリアス列を含む複数の列を軸としてデータを転置する場合に有効です。


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