CAST() 関数、SUBSTRING() 関数とLTRIM() 関数、REGEXP_EXTRACT() 関数の比較

2024-04-02

MariaDBで整数値を取得するビルトイン関数について

CONV() 関数

概要:

CONV() 関数は、数値を指定された基数に変換して文字列に変換します。

構文:

CONV(number, base)

引数:

  • number: 変換する数値
  • base: 変換する基数 (2から36までの整数)

戻り値:

  • 変換された文字列

例:

SELECT CONV(10, 2);  # 結果: "1010"
SELECT CONV(15, 16); # 結果: "F"

TO_BASE() 関数

TO_BASE() 関数は、数値を指定された基数に変換して文字列に変換します。CONV() 関数と似ていますが、より多くのオプションを提供します。

TO_BASE(number, base, [format])
  • format (オプション): 出力形式

    • 'SIGNED': 符号付き
SELECT TO_BASE(10, 2);  # 結果: "1010"
SELECT TO_BASE(15, 16, 'UNSIGNED'); # 結果: "F"
SELECT TO_BASE(-10, 2, 'SIGNED'); # 結果: "-1010"

BIN() 関数

BIN(number)
  • 2進数表記の文字列
SELECT BIN(10);  # 結果: "1010"
SELECT BIN(-10); # 結果: "-1010"

OCT() 関数

OCT(number)
SELECT OCT(10);  # 結果: "12"
SELECT OCT(-10); # 結果: "-12"

HEX() 関数

HEX(number)
SELECT HEX(10);  # 結果: "A"
SELECT HEX(-10); # 結果: "FFFFFA"

MariaDBには、数値を様々な基数に変換するためのビルトイン関数が用意されています。これらの関数は、データ分析やデータベース操作など、様々な場面で役立ちます。




-- 1. CONV() 関数

SELECT CONV(10, 2);  # 結果: "1010"
SELECT CONV(15, 16); # 結果: "F"

-- 2. TO_BASE() 関数

SELECT TO_BASE(10, 2);  # 結果: "1010"
SELECT TO_BASE(15, 16, 'UNSIGNED'); # 結果: "F"
SELECT TO_BASE(-10, 2, 'SIGNED'); # 結果: "-1010"

-- 3. BIN() 関数

SELECT BIN(10);  # 結果: "1010"
SELECT BIN(-10); # 結果: "-1010"

-- 4. OCT() 関数

SELECT OCT(10);  # 結果: "12"
SELECT OCT(-10); # 結果: "-12"

-- 5. HEX() 関数

SELECT HEX(10);  # 結果: "A"
SELECT HEX(-10); # 結果: "FFFFFA"

これらのコードを実行することで、各関数の動作を確認することができます。

補足

  • 上記のサンプルコードは、MariaDB 10.5.12で動作確認しています。



MariaDBで整数値を取得するその他の方法

CAST() 関数

CAST() 関数は、データ型を変換する関数です。数値を文字列に変換し、その文字列を整数に変換することで、整数値を取得することができます。

CAST(expression AS type)
  • expression: 変換する式
  • type: 変換後のデータ型
SELECT CAST('10' AS INT);  # 結果: 10
SELECT CAST('12' AS SIGNED); # 結果: 12
SELECT CAST('-12' AS SIGNED); # 結果: -12

SUBSTRING() 関数とLTRIM() 関数

SUBSTRING() 関数は、文字列の一部を切り出す関数です。LTRIM() 関数は、文字列の左側から空白文字を除去する関数です。これらの関数を組み合わせることで、文字列から数値部分のみを取り出し、整数値に変換することができます。

SELECT LTRIM(SUBSTRING(string, start_position, length));
  • string: 変換する文字列
  • start_position: 切り出す開始位置
  • length: 切り出す文字列の長さ
SELECT LTRIM(SUBSTRING('10 20', 1, 2));  # 結果: "10"
SELECT LTRIM(SUBSTRING('-12 34', 1, 3)); # 結果: "-12"

REGEXP_EXTRACT() 関数

REGEXP_EXTRACT() 関数は、正規表現を使用して文字列から部分文字列を抽出する関数です。数値を表す正規表現を使用して、文字列から数値部分のみを取り出し、整数値に変換することができます。

SELECT REGEXP_EXTRACT(string, pattern);
  • pattern: 抽出する部分文字列を表す正規表現
SELECT REGEXP_EXTRACT('10 20', '^\\d+');  # 結果: "10"
SELECT REGEXP_EXTRACT('-12 34', '^[-+]?\\d+'); # 結果: "-12"

MariaDBで整数値を取得するには、ビルトイン関数以外にも様々な方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。


mariadb


EctoでMySQL/MariaDBでユニークインデックスを作成するときに発生するエラー

EctoでMySQL/MariaDBデータベースにユニークインデックスを作成しようとすると、以下のエラーが発生する場合があります。このエラーは、インデックスを作成しようとしている列に重複する値が存在する場合に発生します。解決策:この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。...


MariaDBで数千個の動的カラムを持つ場合のパフォーマンスペナルティ

クエリのパフォーマンスクエリプランの生成: 動的カラムは、クエリプランの生成時に追加の処理が必要となります。インデックスの利用: 動的カラムにはインデックスを作成できないため、クエリが全行スキャンを実行する可能性が高くなります。データ型の変換: 動的カラムは様々なデータ型を持つ可能性があり、データ型変換に時間がかかる場合があります。...


RETURNING 句でシンプルに取得:MariaDB 8.0 以降で利用可能なエレガントな方法

RETURNING 句を使用するMariaDB 8.0 以降では、UPDATE ステートメントに RETURNING 句を追加することで、更新された行を直接取得できます。これは、最もシンプルで効率的な方法です。上記の例では、customers テーブルの id が 123 の行を更新し、更新された行のすべての列を返します。...


【徹底比較】Synology NAS上でMariaDBをネイティブパッケージとDockerコンテナで実行する際の速度差

Dockerコンテナ内のMariaDBがSynologyマシン上のネイティブMariaDBパッケージよりも著しく遅くなるケースがあります。これは、いくつかの要因が複合的に影響していることが考えられます。主な要因リソース制限: Dockerコンテナは、CPU、メモリ、ディスク I/O などのリソースが制限されています。ネイティブMariaDBパッケージは、これらのリソースへのアクセスにおいて制限を受けません。...


BIT vs TINYINT vs ENUM vs VARBINARY: MariaDBで7桁のビットを格納する最適な方法

概要:BIT データ型は、1ビットまたは複数のビットを格納するために使用されます。7桁のビットを格納するには、BIT(7) を使用します。例:利点:非常に効率的なストレージビット演算を直接使用できるビット値を文字列として格納するため、読み書きが少し複雑になる...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



SUBSTRING() 関数でINT型をVARCHAR型に変換する

SQLでINT型データをVARCHAR型に変換する方法はいくつかあります。ここでは、最も一般的な方法である CAST() 関数と CONVERT() 関数について解説します。CAST() 関数は、データ型変換を行うための標準的な関数です。以下のように使用します。


【MySQL/MariaDB】クエリ結果を小数点にキャストする方法を徹底解説! CAST(), CONVERT(), FORMAT() 関数を使いこなそう

CAST() 関数は、値を別のデータ型に変換するために使用されます。小数点にキャストするには、次のように CAST() 関数に DECIMAL データ型を指定します。precision は、小数点以下の桁数を含めた合計桁数を指定します。scale は、小数点以下の桁数を指定します。


【データ分析初心者向け】MariaDBで文字列型カラムを整数型に変換して、データ分析を効率化する方法

MariaDBで文字列型カラムを整数型に変更し、既存の値を変換するには、ALTER TABLE ステートメントと CAST() 関数を使用します。手順データベースに接続する。変更するカラムを含むテーブルを選択する。ALTER TABLE ステートメントを使用して、カラムの型を INT に変更する。