SUBSTRING() 関数でINT型をVARCHAR型に変換する

2024-04-02

SQLでINT型をVARCHAR型に変換する「Cast int to varchar」

SQLでINT型データをVARCHAR型に変換する方法はいくつかあります。ここでは、最も一般的な方法である CAST() 関数と CONVERT() 関数について解説します。

CAST() 関数は、データ型変換を行うための標準的な関数です。以下のように使用します。

SELECT CAST(INT_COLUMN AS VARCHAR(LENGTH));

INT_COLUMN: 変換したいINT型カラム名
VARCHAR(LENGTH): 変換後のVARCHAR型データ型。LENGTH は変換後の文字列長を指定します。

例

SELECT CAST(123 AS VARCHAR(10)); -- 結果: "123"
SELECT CAST(45678 AS VARCHAR(20)); -- 結果: "45678"

CONVERT() 関数は、CAST() 関数と同様にデータ型変換を行う関数です。CAST() 関数よりも古い関数ですが、多くのデータベースでサポートされています。以下のように使用します。

SELECT CONVERT(VARCHAR(LENGTH), INT_COLUMN);

SELECT CONVERT(VARCHAR(10), 123); -- 結果: "123"
SELECT CONVERT(VARCHAR(20), 45678); -- 結果: "45678"

補足

CAST() 関数と CONVERT() 関数は、どちらも同じように使用できますが、CAST() 関数の方が新しい関数なので、一般的にはこちらを使用することをおすすめします。
変換後の文字列長を指定しないと、INT型の最大値までの桁数で文字列が生成されます。
変換するINT型データにNULL値が含まれている場合、変換後のVARCHAR型データもNULL値になります。

-- テーブル作成
CREATE TABLE sample_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
);

-- データ挿入
INSERT INTO sample_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO sample_table (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');

-- INT型データをVARCHAR型に変換
SELECT CAST(id AS VARCHAR(10)) AS id, name FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1  | John Doe
-- 2  | Jane Doe

-- CONVERT() 関数を使用してINT型データをVARCHAR型に変換
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), id) AS id, name FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1  | John Doe
-- 2  | Jane Doe

その後、id カラムに1と2の値を挿入し、CAST() 関数と CONVERT() 関数を使用してINT型データをVARCHAR型に変換しています。

結果は、どちらも id カラムが10桁の文字列に変換されていることが確認できます。

文字列にゼロパディングしたい場合は、LPAD() 関数と組み合わせることができます。

SELECT LPAD(CAST(id AS VARCHAR(10)), 10, '0') AS id, name FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 0000000001 | John Doe
-- 0000000002 | Jane Doe

SELECT CONCAT('ID:', CAST(id AS VARCHAR(10))) AS id, name FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- ID:0000000001 | John Doe
-- ID:0000000002 | Jane Doe

これらの方法を組み合わせて、希望する形式に変換することができます。

INT型をVARCHAR型に変換する他の方法

文字列連結演算子 (+) を使用して、INT型データを文字列に変換することができます。

SELECT id + '' AS id, name FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1  | John Doe
-- 2  | Jane Doe

ただし、この方法は変換後の文字列長が不定になるため、注意が必要です。

SUBSTRING() 関数を使用して、INT型データの各桁を文字列として抽出することができます。

SELECT SUBSTRING(CAST(id AS VARCHAR(10)), 1, 1) AS first_digit,
       SUBSTRING(CAST(id AS VARCHAR(10)), 2, 1) AS second_digit,
       ...
       SUBSTRING(CAST(id AS VARCHAR(10)), 10, 1) AS last_digit
FROM sample_table;

-- 結果
-- first_digit | second_digit | ... | last_digit
-- -- | -- | -- | --
-- 1  | 2 | ... | 3
-- 4  | 5 | ... | 6

ただし、この方法は処理が複雑になるため、データ量が多い場合は効率的ではありません。

CASE 式を使用して、INT型データの値に応じて異なる文字列を返すことができます。

SELECT CASE id
       WHEN 1 THEN 'One'
       WHEN 2 THEN 'Two'
       ELSE CAST(id AS VARCHAR(10))
       END AS id, name
FROM sample_table;

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- One | John Doe
-- Two | Jane Doe