PostgreSQLエラー「Relation already exists」の原因と解決策:詳細解説

2024-06-19

PostgreSQLエラー「Relation already exists」は、作成しようとしているテーブル名が、すでにデータベース内に存在する場合に発生します。これは、以下の2つのケースが考えられます。

  1. 大文字小文字を区別しない場合: PostgreSQLでは、デフォルトで大文字小文字を区別しません。そのため、例えば「users」というテーブルと「USERS」というテーブルを作成しようとすると、2番目のテーブル作成時にこのエラーが発生します。
  2. スキーマの指定ミス: 作成しようとしているテーブルが特定のスキーマに属する必要があるのに、そのスキーマを指定せずにクエリを実行した場合にも発生します。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法を試してみてください。

テーブル名を変更する

最も簡単な解決策は、作成しようとしているテーブル名を別のものに変更することです。大文字小文字の区別を意識した名前を選ぶようにしましょう。

スキーマを指定する

作成しようとしているテーブルが特定のスキーマに属する場合は、CREATE TABLEクエリでスキーマを明示的に指定する必要があります。

CREATE TABLE schema_name.table_name (
  column1 data_type,
  column2 data_type,
  ...
);

IF NOT EXISTS オプションを使用する

PostgreSQL 8.2以降では、IF NOT EXISTSオプションを使用することで、既存のテーブルと競合せずにテーブルを作成することができます。

CREATE TABLE IF NOT EXISTS table_name (
  column1 data_type,
  column2 data_type,
  ...
);

以下の例は、usersという名前のテーブルが既に存在する場合に、IF NOT EXISTSオプションを使用して新しいテーブルを作成する方法を示しています。

CREATE TABLE IF NOT EXISTS new_users (
  user_id serial PRIMARY KEY,
  username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  password varchar(255) NOT NULL
);

このクエリは、usersという名前のテーブルが既に存在する場合でも、エラーを出さずに新しいテーブルnew_usersを作成します。




PostgreSQLにおけるテーブル作成に関するサンプルコード

CREATE TABLE ステートメント

CREATE TABLE table_name (
  column_name1 data_type1 [CONSTRAINT constraint_definition1],
  column_name2 data_type2 [CONSTRAINT constraint_definition2],
  ...
);

例:

CREATE TABLE users (
  user_id serial PRIMARY KEY,
  username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  password varchar(255) NOT NULL
);

この例では、usersという名前のテーブルを作成し、4つの列を定義しています。

  • user_id: シリアル型の主キー
  • username: 255文字以下のユニークな値を持つvarchar型
  • password: 255文字以下のNOT NULLなvarchar型
CREATE TABLE IF NOT EXISTS table_name (
  column_name1 data_type1 [CONSTRAINT constraint_definition1],
  column_name2 data_type2 [CONSTRAINT constraint_definition2],
  ...
);
CREATE TABLE IF NOT EXISTS new_users (
  user_id serial PRIMARY KEY,
  username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
  password varchar(255) NOT NULL
);

この例では、new_usersという名前のテーブルを作成します。もしnew_usersという名前のテーブルが既に存在する場合は、エラーを出さずに処理が終了します。

既存のテーブルのスキーマを参照して新しいテーブルを作成するには、LIKE句を使用します。

CREATE TABLE new_table LIKE existing_table;
CREATE TABLE new_users LIKE users;

この例では、usersという名前のテーブルのスキーマをnew_usersという新しいテーブルにコピーします。




pgAdmin は、PostgreSQL をグラフィカルに操作するためのツールです。 pgAdmin を使用すれば、SQL を記述することなく、簡単にテーブルを作成することができます。

データベース管理ツールを使用する

Sequel Pro や DBeaver など、PostgreSQL を管理するための様々なデータベース管理ツールが存在します。 これらのツールを使用すれば、pgAdmin と同様に、GUI を操作してテーブルを作成することができます。

Web ブラウザを使用する

PostgreSQL には、Web ブラウザからアクセスできるウェブ管理インターフェースが用意されています。 このインターフェースを使用すれば、ブラウザ上でテーブルを作成することができます。

スクリプトを使用する

SQL を記述したスクリプトを実行することで、テーブルを作成することができます。 これは、複数のテーブルをまとめて作成する場合や、複雑なテーブルを作成する場合に有効な方法です。

  • 初心者の場合は、pgAdmin や他のデータベース管理ツールを使用するのがおすすめです。
  • ある程度の SQL の知識がある場合は、CREATE TABLE ステートメントを使用する方法がおすすめです。
  • 複雑なテーブルを作成する場合は、スクリプトを使用する方法がおすすめです。

    postgresql identifier create-table


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