PostgreSQLエラー「Relation already exists」の原因と解決策:詳細解説
PostgreSQLエラー「Relation already exists」は、作成しようとしているテーブル名が、すでにデータベース内に存在する場合に発生します。これは、以下の2つのケースが考えられます。
- 大文字小文字を区別しない場合: PostgreSQLでは、デフォルトで大文字小文字を区別しません。そのため、例えば「users」というテーブルと「USERS」というテーブルを作成しようとすると、2番目のテーブル作成時にこのエラーが発生します。
- スキーマの指定ミス: 作成しようとしているテーブルが特定のスキーマに属する必要があるのに、そのスキーマを指定せずにクエリを実行した場合にも発生します。
解決策
このエラーを解決するには、以下の方法を試してみてください。
テーブル名を変更する
最も簡単な解決策は、作成しようとしているテーブル名を別のものに変更することです。大文字小文字の区別を意識した名前を選ぶようにしましょう。
スキーマを指定する
作成しようとしているテーブルが特定のスキーマに属する場合は、CREATE TABLEクエリでスキーマを明示的に指定する必要があります。
CREATE TABLE schema_name.table_name (
column1 data_type,
column2 data_type,
...
);
IF NOT EXISTS オプションを使用する
PostgreSQL 8.2以降では、IF NOT EXISTS
オプションを使用することで、既存のテーブルと競合せずにテーブルを作成することができます。
CREATE TABLE IF NOT EXISTS table_name (
column1 data_type,
column2 data_type,
...
);
例
以下の例は、users
という名前のテーブルが既に存在する場合に、IF NOT EXISTS
オプションを使用して新しいテーブルを作成する方法を示しています。
CREATE TABLE IF NOT EXISTS new_users (
user_id serial PRIMARY KEY,
username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
password varchar(255) NOT NULL
);
このクエリは、users
という名前のテーブルが既に存在する場合でも、エラーを出さずに新しいテーブルnew_users
を作成します。
PostgreSQLにおけるテーブル作成に関するサンプルコード
CREATE TABLE ステートメント
CREATE TABLE table_name (
column_name1 data_type1 [CONSTRAINT constraint_definition1],
column_name2 data_type2 [CONSTRAINT constraint_definition2],
...
);
例:
CREATE TABLE users (
user_id serial PRIMARY KEY,
username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
password varchar(255) NOT NULL
);
この例では、users
という名前のテーブルを作成し、4つの列を定義しています。
user_id
: シリアル型の主キーusername
: 255文字以下のユニークな値を持つvarchar型password
: 255文字以下のNOT NULLなvarchar型
CREATE TABLE IF NOT EXISTS table_name (
column_name1 data_type1 [CONSTRAINT constraint_definition1],
column_name2 data_type2 [CONSTRAINT constraint_definition2],
...
);
CREATE TABLE IF NOT EXISTS new_users (
user_id serial PRIMARY KEY,
username varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
email varchar(255) UNIQUE NOT NULL,
password varchar(255) NOT NULL
);
この例では、new_users
という名前のテーブルを作成します。もしnew_users
という名前のテーブルが既に存在する場合は、エラーを出さずに処理が終了します。
既存のテーブルのスキーマを参照して新しいテーブルを作成するには、LIKE
句を使用します。
CREATE TABLE new_table LIKE existing_table;
CREATE TABLE new_users LIKE users;
この例では、users
という名前のテーブルのスキーマをnew_users
という新しいテーブルにコピーします。
pgAdmin は、PostgreSQL をグラフィカルに操作するためのツールです。 pgAdmin を使用すれば、SQL を記述することなく、簡単にテーブルを作成することができます。
データベース管理ツールを使用する
Sequel Pro や DBeaver など、PostgreSQL を管理するための様々なデータベース管理ツールが存在します。 これらのツールを使用すれば、pgAdmin と同様に、GUI を操作してテーブルを作成することができます。
Web ブラウザを使用する
PostgreSQL には、Web ブラウザからアクセスできるウェブ管理インターフェースが用意されています。 このインターフェースを使用すれば、ブラウザ上でテーブルを作成することができます。
スクリプトを使用する
SQL を記述したスクリプトを実行することで、テーブルを作成することができます。 これは、複数のテーブルをまとめて作成する場合や、複雑なテーブルを作成する場合に有効な方法です。
- 初心者の場合は、pgAdmin や他のデータベース管理ツールを使用するのがおすすめです。
- ある程度の SQL の知識がある場合は、
CREATE TABLE
ステートメントを使用する方法がおすすめです。 - 複雑なテーブルを作成する場合は、スクリプトを使用する方法がおすすめです。
postgresql identifier create-table