データベース全体に拡張機能を適用!PostgreSQLでスキーマを超えてインストールする方法

2024-05-22

PostgreSQL拡張機能をすべてのスキーマにインストールする方法

CREATE EXTENSION コマンドを使用する

これは、すべてのスキーマに拡張機能をインストールする最も一般的な方法です。以下のコマンドを使用します。

CREATE EXTENSION extension_name;

このコマンドを実行すると、拡張機能とそのすべてのオブジェクトが現在のデフォルトのスキーマにインストールされます。すべてのスキーマにインストールするには、search_path システム変数を使用して、デフォルトのスキーマをpublicに設定する必要があります。以下のコマンドを使用します。

SET search_path = public;

CREATE EXTENSION コマンドの利点は、シンプルで使いやすいことです。欠点は、すべてのスキーマに拡張機能をインストールする必要がある場合、search_path を設定する必要があることです。

psql の \set ON_COMMIT_PRESERVE オプションを使用する

このオプションを使用すると、コミット時に現在の設定が保持されます。以下のコマンドを使用して、ON_COMMIT_PRESERVE を設定します。

\set ON_COMMIT_PRESERVE;

このオプションを設定すると、CREATE EXTENSION コマンドを実行するたびに、search_pathpublicに設定されます。利点は、search_path を手動で設定する必要がないことです。欠点は、psql シェルでのみ使用できることです。

スクリプトを使用する

この方法は、より複雑ですが、より柔軟性があります。以下のスクリプトを使用して、すべてのスキーマに拡張機能をインストールできます。

DO $$
BEGIN
  FOR schema_name IN
    SELECT schema_name
    FROM pg_catalog.pg_namespace
    WHERE nspname NOT IN ('pg_catalog', 'pg_temp', 'information_schema');
  LOOP
    EXECUTE 'CREATE EXTENSION extension_name IN SCHEMA ' || quote_literal(schema_name);
  END LOOP;
END;
$$;

このスクリプトは、pg_catalog.pg_namespace テーブルをクエリし、pg_catalogpg_temp、およびinformation_schema 以外のすべてのスキーマをループします。次に、各スキーマに対して CREATE EXTENSION コマンドを実行します。

この方法の利点は、すべてのスキーマに対して個別に拡張機能をインストールする必要がある場合に役立つことです。欠点は、他の方法よりも複雑であることです。

使用する方法は、ニーズによって異なります。以下の要件を考慮してください。

  • シンプルで使いやすい方法が必要ですか? その場合は、CREATE EXTENSION コマンドと search_path システム変数を使用します。
  • psql シェルでのみ拡張機能をインストールする必要がありますか? その場合は、psql\set ON_COMMIT_PRESERVE オプションを使用します。
  • より柔軟な方法が必要ですか? その場合は、スクリプトを使用します。

注意事項

  • 拡張機能をすべてのスキーマにインストールする前に、それがデータベース全体で互換性があることを確認してください。
  • 拡張機能をインストールすると、データベースのスキーマが変更されます。復元できるように、データベースのバックアップを必ず取るようにしてください。



    PostgreSQL 拡張機能をすべてのスキーマにインストールするためのサンプルコード

    -- 現在のデフォルトのスキーマを 'public' に設定します
    SET search_path = public;
    
    -- uuid-ossp 拡張機能をインストールします
    CREATE EXTENSION uuid-ossp;
    

    このコードは、まず SET search_path コマンドを使用して、現在のデフォルトのスキーマを public に設定します。次に、CREATE EXTENSION コマンドを使用して uuid-ossp 拡張機能をインストールします。これにより、拡張機能とそのすべてのオブジェクトが public スキーマにインストールされます。

    すべてのスキーマに拡張機能をインストールするには、以下のスクリプトを使用することもできます。

    DO $$
    BEGIN
      FOR schema_name IN
        SELECT schema_name
        FROM pg_catalog.pg_namespace
        WHERE nspname NOT IN ('pg_catalog', 'pg_temp', 'information_schema');
      LOOP
        EXECUTE 'CREATE EXTENSION uuid-ossp IN SCHEMA ' || quote_literal(schema_name);
      END LOOP;
    END;
    $$;
    



      PostgreSQL 拡張機能をすべてのスキーマにインストールするその他の方法

      pgAdmin は、PostgreSQL データベースを管理するためのグラフィカルツールです。pgAdmin を使用して、拡張機能をすべてのスキーマにインストールするには、以下の手順を実行します。

      1. pgAdmin でデータベースに接続します。
      2. 拡張機能をインストールするデータベースを選択します。
      3. 拡張機能 > インストール済み拡張機能 を選択します。
      4. インストール ボタンをクリックします。
      5. インストールする拡張機能 ダイアログボックスで、インストールする拡張機能を選択します。
      6. すべてのスキーマ チェックボックスを選択します。
      7. OK をクリックします。

      pgAdmin を使用する方法の利点は、グラフィカルインターフェースを使用して拡張機能を簡単にインストールできることです。欠点は、pgAdmin をインストールして実行する必要があることです。

      Docker を使用して PostgreSQL コンテナーを起動すると、ON_COMMIT_PRESERVE 環境変数を設定して、すべてのスキーマに拡張機能をインストールすることができます。以下のコマンドを実行します。

      docker run -e ON_COMMIT_PRESERVE=1 -v /path/to/sql:/docker-entrypoint-initdb.d postgres:latest
      

      このコマンドは、postgres イメージの最新バージョンを実行するコンテナーを起動します。ON_COMMIT_PRESERVE 環境変数は、コミット時に現在の設定が保持されるように設定されます。/path/to/sql ディレクトリはコンテナー内の /docker-entrypoint-initdb.d ディレクトリにマウントされます。このディレクトリに .sql ファイルを配置すると、コンテナーが起動するたびに実行されます。

      Docker を使用する方法の利点は、拡張機能を簡単にインストールできる自動化された方法を提供することです。欠点は、Docker を理解して使用する必要があることです。

      • グラフィカルインターフェースを使用して拡張機能を簡単にインストールしたいですか? その場合は、pgAdmin を使用します。
      • コンテナー化された環境で拡張機能をインストールしたいですか? その場合は、Docker を使用します。

        postgresql


        PostgreSQLデータベースに接続されているアクティブユーザーを取得する方法

        方法1: pg_stat_activity ビューを使用するpg_stat_activity ビューは、現在接続されているすべてのセッションに関する情報を提供します。このビューを使用して、アクティブユーザーのリストを取得するには、以下の SQL クエリを使用できます。...


        PostgreSQLで簡単!ORDER BY句とLIMIT句でサクッと最初のレコードと最後のレコードを取得

        ORDER BY 句と LIMIT 句を使用するこれは、最初のレコードと最後のレコードを取得する最も基本的な方法です。この方法はシンプルでわかりやすいですが、インデックスがない場合は非効率になる可能性があります。サブクエリを使用して、最初のレコードまたは最後のレコードのIDを取得し、そのIDを使用してメインクエリから対応するレコードを取得する方法もあります。...


        迷ったらコレ!PostgreSQLでNULLカラムを含むユニーク制約のベストプラクティス

        PostgreSQLでNULLカラムを含むユニーク制約を作成するには、いくつかの方法があります。方法1: UNIQUE制約とデフォルト値の組み合わせこの例では、emailカラムにUNIQUE制約とデフォルト値'unknown'を設定しています。...


        サンプルコードで学ぶ: PostgreSQLでNULL値を0に変換

        CASE式は、条件式に基づいて異なる値を返す式です。NULL値の場合とそうでない場合で、それぞれ異なる値を返すように設定することで、NULL値を0に変換できます。上記の例では、column_nameがNULLの場合、0を返し、NULLでない場合はcolumn_nameそのものを返します。...


        PostgreSQLで発生するエラー「Fatal: role "username" does not exist」の解決方法

        このエラーは、PostgreSQLデータベースへの接続時に、指定されたユーザー名が存在しない場合に発生します。原因:ユーザー名が誤っているユーザーが存在しないユーザーがデータベースにアクセスする権限を持っていない解決方法:ユーザー名の確認: 大文字と小文字を区別して入力していることを確認してください。 PostgreSQLはユーザー名を二重引用符で囲む必要はありません。...