データベース全体に拡張機能を適用!PostgreSQLでスキーマを超えてインストールする方法
PostgreSQL拡張機能をすべてのスキーマにインストールする方法
CREATE EXTENSION コマンドを使用する
これは、すべてのスキーマに拡張機能をインストールする最も一般的な方法です。以下のコマンドを使用します。
CREATE EXTENSION extension_name;
このコマンドを実行すると、拡張機能とそのすべてのオブジェクトが現在のデフォルトのスキーマにインストールされます。すべてのスキーマにインストールするには、search_path
システム変数を使用して、デフォルトのスキーマをpublic
に設定する必要があります。以下のコマンドを使用します。
SET search_path = public;
CREATE EXTENSION
コマンドの利点は、シンプルで使いやすいことです。欠点は、すべてのスキーマに拡張機能をインストールする必要がある場合、search_path
を設定する必要があることです。
psql の \set ON_COMMIT_PRESERVE オプションを使用する
このオプションを使用すると、コミット時に現在の設定が保持されます。以下のコマンドを使用して、ON_COMMIT_PRESERVE
を設定します。
\set ON_COMMIT_PRESERVE;
このオプションを設定すると、CREATE EXTENSION
コマンドを実行するたびに、search_path
がpublic
に設定されます。利点は、search_path
を手動で設定する必要がないことです。欠点は、psql
シェルでのみ使用できることです。
スクリプトを使用する
この方法は、より複雑ですが、より柔軟性があります。以下のスクリプトを使用して、すべてのスキーマに拡張機能をインストールできます。
DO $$
BEGIN
FOR schema_name IN
SELECT schema_name
FROM pg_catalog.pg_namespace
WHERE nspname NOT IN ('pg_catalog', 'pg_temp', 'information_schema');
LOOP
EXECUTE 'CREATE EXTENSION extension_name IN SCHEMA ' || quote_literal(schema_name);
END LOOP;
END;
$$;
このスクリプトは、pg_catalog.pg_namespace
テーブルをクエリし、pg_catalog
、pg_temp
、およびinformation_schema
以外のすべてのスキーマをループします。次に、各スキーマに対して CREATE EXTENSION
コマンドを実行します。
この方法の利点は、すべてのスキーマに対して個別に拡張機能をインストールする必要がある場合に役立つことです。欠点は、他の方法よりも複雑であることです。
使用する方法は、ニーズによって異なります。以下の要件を考慮してください。
- シンプルで使いやすい方法が必要ですか? その場合は、
CREATE EXTENSION
コマンドとsearch_path
システム変数を使用します。 psql
シェルでのみ拡張機能をインストールする必要がありますか? その場合は、psql
の\set ON_COMMIT_PRESERVE
オプションを使用します。- より柔軟な方法が必要ですか? その場合は、スクリプトを使用します。
注意事項
- 拡張機能をすべてのスキーマにインストールする前に、それがデータベース全体で互換性があることを確認してください。
- 拡張機能をインストールすると、データベースのスキーマが変更されます。復元できるように、データベースのバックアップを必ず取るようにしてください。
PostgreSQL 拡張機能をすべてのスキーマにインストールするためのサンプルコード
-- 現在のデフォルトのスキーマを 'public' に設定します
SET search_path = public;
-- uuid-ossp 拡張機能をインストールします
CREATE EXTENSION uuid-ossp;
このコードは、まず SET search_path
コマンドを使用して、現在のデフォルトのスキーマを public
に設定します。次に、CREATE EXTENSION
コマンドを使用して uuid-ossp
拡張機能をインストールします。これにより、拡張機能とそのすべてのオブジェクトが public
スキーマにインストールされます。
すべてのスキーマに拡張機能をインストールするには、以下のスクリプトを使用することもできます。
DO $$
BEGIN
FOR schema_name IN
SELECT schema_name
FROM pg_catalog.pg_namespace
WHERE nspname NOT IN ('pg_catalog', 'pg_temp', 'information_schema');
LOOP
EXECUTE 'CREATE EXTENSION uuid-ossp IN SCHEMA ' || quote_literal(schema_name);
END LOOP;
END;
$$;
PostgreSQL 拡張機能をすべてのスキーマにインストールするその他の方法
pgAdmin は、PostgreSQL データベースを管理するためのグラフィカルツールです。pgAdmin を使用して、拡張機能をすべてのスキーマにインストールするには、以下の手順を実行します。
- pgAdmin でデータベースに接続します。
- 拡張機能をインストールするデータベースを選択します。
- 拡張機能 > インストール済み拡張機能 を選択します。
- インストール ボタンをクリックします。
- インストールする拡張機能 ダイアログボックスで、インストールする拡張機能を選択します。
- すべてのスキーマ チェックボックスを選択します。
- OK をクリックします。
pgAdmin を使用する方法の利点は、グラフィカルインターフェースを使用して拡張機能を簡単にインストールできることです。欠点は、pgAdmin をインストールして実行する必要があることです。
Docker を使用して PostgreSQL コンテナーを起動すると、ON_COMMIT_PRESERVE
環境変数を設定して、すべてのスキーマに拡張機能をインストールすることができます。以下のコマンドを実行します。
docker run -e ON_COMMIT_PRESERVE=1 -v /path/to/sql:/docker-entrypoint-initdb.d postgres:latest
このコマンドは、postgres
イメージの最新バージョンを実行するコンテナーを起動します。ON_COMMIT_PRESERVE
環境変数は、コミット時に現在の設定が保持されるように設定されます。/path/to/sql
ディレクトリはコンテナー内の /docker-entrypoint-initdb.d
ディレクトリにマウントされます。このディレクトリに .sql
ファイルを配置すると、コンテナーが起動するたびに実行されます。
Docker を使用する方法の利点は、拡張機能を簡単にインストールできる自動化された方法を提供することです。欠点は、Docker を理解して使用する必要があることです。
- グラフィカルインターフェースを使用して拡張機能を簡単にインストールしたいですか? その場合は、pgAdmin を使用します。
- コンテナー化された環境で拡張機能をインストールしたいですか? その場合は、Docker を使用します。
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