Entity Framework を使用して C# から SQL Server のリアルデータ型にアクセスする

2024-04-06

SQL Server のリアルデータ型と C# の対応関係

リアルデータ型は、SQL Server で数値データを格納するために使用されるデータ型です。以下の種類があります。

  • int:整数
  • decimal:10進数
  • float:浮動小数点数
  • money:通貨

C# の対応データ型

C# では、以下のデータ型がリアルデータ型に対応します。

  • int:32 ビット整数
  • decimal:128 ビットの 10 進数
  • double:64 ビット浮動小数点数

データ型のマッピング

以下の表は、SQL Server のリアルデータ型と C# のデータ型のマッピングを示します。

SQL ServerC#
intint
decimaldecimal
floatdouble
moneydecimal

注意点

  • SQL Server の money データ型は、C# の decimal データ型にマッピングされますが、精度とスケールは異なります。
  • C# の float データ型は、SQL Server の float データ型よりも精度が低くなります。

以下のコードは、SQL Server の int 型の列を C# の int 型の変数に格納する例です。

using System;
using System.Data.SqlClient;

public class Program
{
    public static void Main(string[] args)
    {
        // SqlConnection オブジェクトを作成します。
        using (var connection = new SqlConnection("Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True"))
        {
            // SqlCommand オブジェクトを作成します。
            using (var command = new SqlCommand("SELECT Id FROM dbo.Customers", connection))
            {
                // SqlConnection オブジェクトを開きます。
                connection.Open();

                // SqlCommand オブジェクトを実行します。
                using (var reader = command.ExecuteReader())
                {
                    // reader から最初の行を取得します。
                    reader.Read();

                    // Id 列の値を取得します。
                    var id = reader.GetInt32(0);

                    // id 変数の値を出力します。
                    Console.WriteLine(id);
                }
            }
        }
    }
}



using System;
using System.Data.SqlClient;

public class Program
{
    public static void Main(string[] args)
    {
        // SqlConnection オブジェクトを作成します。
        using (var connection = new SqlConnection("Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True"))
        {
            // SqlCommand オブジェクトを作成します。
            using (var command = new SqlCommand("SELECT Id, Name, Age, Money FROM dbo.Customers", connection))
            {
                // SqlConnection オブジェクトを開きます。
                connection.Open();

                // SqlCommand オブジェクトを実行します。
                using (var reader = command.ExecuteReader())
                {
                    // reader からすべての行をループ処理します。
                    while (reader.Read())
                    {
                        // Id 列の値を取得します。
                        var id = reader.GetInt32(0);

                        // Name 列の値を取得します。
                        var name = reader.GetString(1);

                        // Age 列の値を取得します。
                        var age = reader.GetInt16(2);

                        // Money 列の値を取得します。
                        var money = reader.GetDecimal(3);

                        // 各列の値を出力します。
                        Console.WriteLine("Id: {0}", id);
                        Console.WriteLine("Name: {0}", name);
                        Console.WriteLine("Age: {0}", age);
                        Console.WriteLine("Money: {0}", money);

                        Console.WriteLine();
                    }
                }
            }
        }
    }
}

このコードは、dbo.Customers テーブルからデータを読み取り、各列の値を出力します。

コードの説明

  • SqlConnection オブジェクトは、SQL Server への接続を表します。
  • SqlDataReader オブジェクトは、クエリ結果を表します。
  • reader.GetInt32(0) は、Id 列の値を int 型に変換して取得します。

実行結果

Id: 1
Name: 山田太郎
Age: 20
Money: 12345.67

Id: 2
Name: 佐藤花子
Age: 25
Money: 98765.43

このページでは、SQL Server のリアルデータ型と C# のデータ型について解説しました。サンプルコードを参考に、C# で SQL Server と連携するプログラムを作成してみてください。




SQL Server と C# を連携する方法

ADO.NET は、.NET Framework で提供されるデータアクセス技術です。ADO.NET を使用すると、C# から SQL Server に接続し、データの読み書きや更新を行うことができます。

ADO.NET を使用するには、以下の手順が必要です。

  1. プロジェクトに System.Data アセンブリを追加します。
  2. SqlConnection オブジェクトを作成します。

Entity Framework は、オブジェクト指向プログラミング (OOP) でデータアクセスを行うためのオープンソースフレームワークです。Entity Framework を使用すると、C# から SQL Server に接続し、データの読み書きや更新を行うことができます。

Entity Framework を使用するには、以下の手順が必要です。

  1. プロジェクトに Entity Framework の NuGet パッケージを追加します。
  2. モデルを作成します。
  3. コンテキストを作成します。
  4. クエリを実行します。
  5. データを保存します。

Dapper は、軽量で高速なマイクロ ORM です。Dapper を使用すると、C# から SQL Server に接続し、データの読み書きや更新を行うことができます。

  1. Dapper の QueryExecute メソッドを使用して、クエリを実行します。

上記の方法以外にも、SQL Server と C# を連携する方法があります。自分に合った方法を選択して、開発を進めてください。


c# sql-server


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