pg_stat_activityとpg_stat_statements拡張でできること:PostgreSQL実行中のクエリとパラメータの徹底調査
pg_stat_activityビューは、PostgreSQLサーバー内のすべてのアクティブなセッションに関する情報を提供します。このビューには、現在実行中のクエリのバラメータを含む、さまざまな列が含まれています。
SELECT pid, usename, query, datestart, current_query, parameters
FROM pg_stat_activity;
このクエリは、pid、ユーザー名、クエリ、開始日時、現在の実行クエリ、およびパラメータを含む結果セットを返します。 "parameters" 列には、JSON形式でエンコードされたパラメータのリストが含まれています。
pg_stat_statements拡張は、PostgreSQLに実行統計情報を提供します。この拡張機能をインストールすると、pg_stat_statementsビューが作成され、これを使用して実行されたすべてのクエリの詳細情報にアクセスできます。
SELECT * FROM pg_stat_statements;
使用する方法は、ニーズによって異なります。 pg_stat_activityビューは、現在実行中のすべてのセッションに関する情報を提供します。一方、pg_stat_statements拡張は、実行されたすべてのクエリの履歴を提供します。
例
以下の例では、pg_stat_activityビューを使用して、現在実行中のクエリとそのパラメータを取得する方法を示します。
SELECT pid, usename, query, parameters
FROM pg_stat_activity
WHERE state = 'active';
SELECT * FROM pg_stat_statements
WHERE query = 'SELECT * FROM customers';
注意事項
- pg_stat_activityビューとpg_stat_statements拡張は、ともに統計情報のみを提供します。パラメータの値を取得するには、アプリケーションで解析する必要があります。
- pg_stat_statements拡張を使用するには、最初に拡張機能をインストールする必要があります。
PostgreSQLで現在実行中のクエリのバラメータを取得するサンプルコード
pg_stat_activityビューを使用する
import psycopg2
# データベースへの接続
conn = psycopg2.connect(dbname="mydatabase", user="myuser", password="mypassword")
# 現在実行中のクエリとそのパラメータを取得
cursor = conn.cursor()
cursor.execute("SELECT pid, usename, query, parameters FROM pg_stat_activity WHERE state = 'active'")
rows = cursor.fetchall()
# 結果を処理
for row in rows:
pid = row[0]
username = row[1]
query = row[2]
parameters = row[3]
# JSON形式でエンコードされたパラメータを解析
import json
parameter_dict = json.loads(parameters)
# パラメータを表示
print(f"PID: {pid}")
print(f"ユーザー名: {username}")
print(f"クエリ: {query}")
print(f"パラメータ: {parameter_dict}")
# データベース接続を閉じる
conn.close()
pg_stat_statements拡張を使用する
import psycopg2
# データベースへの接続
conn = psycopg2.connect(dbname="mydatabase", user="myuser", password="mypassword")
# 特定のクエリの履歴とそのパラメータを取得
cursor = conn.cursor()
cursor.execute("SELECT * FROM pg_stat_statements WHERE query = 'SELECT * FROM customers'")
rows = cursor.fetchall()
# 結果を処理
for row in rows:
qid = row[0]
dbid = row[1]
userid = row[2]
query = row[3]
plan = row[4]
rows = row[5]
totidx = row[6]
lasttime = row[7]
firsttime = row[8]
calls = row[9]
totaltime = row[10]
avgtime = row[11]
mintime = row[12]
maxtime = row[13]
sigma = row[14]
parameters = row[15]
# JSON形式でエンコードされたパラメータを解析
import json
parameter_dict = json.loads(parameters)
# パラメータを表示
print(f"QID: {qid}")
print(f"DBID: {dbid}")
print(f"ユーザーID: {userid}")
print(f"クエリ: {query}")
print(f"パラメータ: {parameter_dict}")
# データベース接続を閉じる
conn.close()
上記のコードは、PostgreSQLで現在実行中のクエリのバラメータを取得する方法の2つの例を示しています。
どちらの例でも、JSON形式でエンコードされたパラメータを解析する必要があります。これを行うには、json
モジュールを使用できます。
- 上記のコードはあくまで例であり、ニーズに合わせて変更する必要があります。
- pg_stat_activityビューを使用する
- pg_stat_statements拡張を使用する
- EXPLAIN ANALYZEを使用する
- ログファイルを使用する
説明:
利点:
- シンプルで使いやすい
- 追加のインストールは不要
- 統計情報のみを提供する
- パラメータの値を取得するには、アプリケーションで解析する必要がある
例:
SELECT pid, usename, query, parameters
FROM pg_stat_activity
WHERE state = 'active';
- 実行されたすべてのクエリの履歴を提供する
- パラメータの値を含む詳細な情報
- 拡張機能をインストールする必要がある
SELECT * FROM pg_stat_statements
WHERE query = 'SELECT * FROM customers';
EXPLAIN ANALYZEは、クエリの اجرای計画と統計情報を表示するコマンドです。この情報には、クエリで使用されたパラメータが含まれています。
- 特定のクエリのバラメータのみを取得する必要がある場合に役立つ
- 複雑で、結果を解釈するのが難しい場合がある
EXPLAIN ANALYZE SELECT * FROM customers;
PostgreSQLは、さまざまな種類のログファイルを生成します。これらのログファイルには、実行されたクエリに関する情報が含まれている場合があります。
- 他の方法では取得できない情報を取得できる場合がある
- ログファイルを解析するのは複雑で時間のかかる場合がある
ログファイルからクエリのパラメータを取得するには、正規表現などのツールを使用する必要があります。
使用する方法は、ニーズによって異なります。シンプルで使いやすい方法が必要な場合は、pg_stat_activityビューを使用します。実行されたすべてのクエリの履歴を追跡する必要がある場合は、pg_stat_statements拡張を使用します。特定のクエリのバラメータのみを取得する必要がある場合は、EXPLAIN ANALYZEを使用します。ログファイルにのみ記録されている情報が必要な場合は、ログファイルを使用します。
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