PostgreSQLのcitextデータ型で大文字小文字を区別しない検索を行う

2024-04-02

PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行する方法

概要

方法

ILIKE オペレータは、LIKE オペレータと似ていますが、大文字小文字を区別しません。

SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%太郎%';

この例では、name カラムに「太郎」を含むすべてのレコードが取得されます。大文字小文字に関わらず、「太郎」、「たろう」、「タロウ」などがヒットします。

LOWER 関数は、文字列をすべて小文字に変換します。

SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = 'たろう';

citext データ型は、大文字小文字を区別しない文字列型です。

CREATE TABLE users (
  name citext
);

INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎');

SELECT * FROM users WHERE name = 'たろう';

注意事項

  • ILIKE オペレータと LOWER 関数は、インデックスを使用できません。そのため、テーブルが大きい場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • citext データ型は、インデックスを使用できます。しかし、text データ型よりも多くのストレージスペースを必要とします。

まとめ

PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行するには、いくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。




ILIKE オペレータを使用する

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎'), ('たろう'), ('タロウ');

-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%太郎%';

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎
-- 2 | たろう
-- 3 | タロウ

LOWER 関数を使用する

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎'), ('たろう'), ('タロウ');

-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = 'たろう';

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎
-- 2 | たろう
-- 3 | タロウ

citext データ型を使用する

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name citext
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎');

-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE name = 'たろう';

-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎

これらのサンプルコードは、PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行する方法を理解するのに役立ちます。




PostgreSQLで大文字小文字を区別しないクエリを実行する他の方法

CASE 式を使用して、大文字小文字を区別せずに比較を行うことができます。

SELECT * FROM users
WHERE CASE
    WHEN name = '太郎' THEN TRUE
    WHEN name = 'たろう' THEN TRUE
    WHEN name = 'タロウ' THEN TRUE
END;

この例では、name カラムが「太郎」、「たろう」、「タロウ」のいずれかに一致するレコードが取得されます。

SELECT * FROM users WHERE name REGEXP '^.*太郎.*$';

トリガーを使用して、データ挿入時に自動的に大文字小文字を変換することができます。

CREATE TRIGGER lowercase_name BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
  NEW.name = LOWER(NEW.name);
END;

この例では、users テーブルにデータが挿入される前に、name カラムがすべて小文字に変換されます。

ビューを使用して、大文字小文字を区別せずに検索する仮想的なテーブルを作成することができます。

CREATE VIEW lowercase_users AS
SELECT id, LOWER(name) AS name FROM users;

SELECT * FROM lowercase_users WHERE name = 'たろう';

この例では、lowercase_users ビューを作成し、name カラムをすべて小文字に変換します。その後、lowercase_users ビューに対して、name カラムが「たろう」に一致するレコードを検索することができます。

これらの方法は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。

まとめ


postgresql where-clause sql-like


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