PostgreSQLのcitextデータ型で大文字小文字を区別しない検索を行う
PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行する方法
概要
方法
ILIKE
オペレータは、LIKE
オペレータと似ていますが、大文字小文字を区別しません。
SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%太郎%';
この例では、name
カラムに「太郎」を含むすべてのレコードが取得されます。大文字小文字に関わらず、「太郎」、「たろう」、「タロウ」などがヒットします。
LOWER
関数は、文字列をすべて小文字に変換します。
SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = 'たろう';
citext
データ型は、大文字小文字を区別しない文字列型です。
CREATE TABLE users (
name citext
);
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎');
SELECT * FROM users WHERE name = 'たろう';
注意事項
ILIKE
オペレータとLOWER
関数は、インデックスを使用できません。そのため、テーブルが大きい場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。citext
データ型は、インデックスを使用できます。しかし、text
データ型よりも多くのストレージスペースを必要とします。
まとめ
PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行するには、いくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。
ILIKE オペレータを使用する
-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎'), ('たろう'), ('タロウ');
-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%太郎%';
-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎
-- 2 | たろう
-- 3 | タロウ
LOWER 関数を使用する
-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎'), ('たろう'), ('タロウ');
-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = 'たろう';
-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎
-- 2 | たろう
-- 3 | タロウ
citext データ型を使用する
-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name citext
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('太郎');
-- 大文字小文字を区別しない検索
SELECT * FROM users WHERE name = 'たろう';
-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | 太郎
これらのサンプルコードは、PostgreSQLで「大文字小文字を区別しない」クエリを実行する方法を理解するのに役立ちます。
PostgreSQLで大文字小文字を区別しないクエリを実行する他の方法
CASE
式を使用して、大文字小文字を区別せずに比較を行うことができます。
SELECT * FROM users
WHERE CASE
WHEN name = '太郎' THEN TRUE
WHEN name = 'たろう' THEN TRUE
WHEN name = 'タロウ' THEN TRUE
END;
この例では、name
カラムが「太郎」、「たろう」、「タロウ」のいずれかに一致するレコードが取得されます。
SELECT * FROM users WHERE name REGEXP '^.*太郎.*$';
トリガーを使用して、データ挿入時に自動的に大文字小文字を変換することができます。
CREATE TRIGGER lowercase_name BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
NEW.name = LOWER(NEW.name);
END;
この例では、users
テーブルにデータが挿入される前に、name
カラムがすべて小文字に変換されます。
ビューを使用して、大文字小文字を区別せずに検索する仮想的なテーブルを作成することができます。
CREATE VIEW lowercase_users AS
SELECT id, LOWER(name) AS name FROM users;
SELECT * FROM lowercase_users WHERE name = 'たろう';
この例では、lowercase_users
ビューを作成し、name
カラムをすべて小文字に変換します。その後、lowercase_users
ビューに対して、name
カラムが「たろう」に一致するレコードを検索することができます。
これらの方法は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。
まとめ
postgresql where-clause sql-like