timestamp with time zoneとtimestamp without time zoneの違い
2024-04-02
PostgreSQLにおけるタイムスタンプ型とタイムゾーン
それぞれの型の特徴
timestamp with time zone型:
- 日付と時刻に加え、タイムゾーン情報も格納されます。
- データベースに保存される際、現在のタイムゾーン情報に基づいてUTCに変換されます。
- 異なるタイムゾーン間でデータを比較したり、操作したりする際に便利です。
- 日付と時刻のみを格納し、タイムゾーン情報は含まれません。
- 同じタイムゾーン内でデータを扱う場合に便利です。
それぞれの型の使い分け
timestamp with time zone型は、以下のような場合に適しています。
- 時刻の正確性を保ちたい場合
- 国際的なアプリケーションで利用する場合
- データベースのサイズを小さくしたい場合
- 処理速度を上げたい場合
例
以下の例では、タイムゾーン情報を含むtimestamp with time zone型と、含まないtimestamp without time zone型のタイムスタンプの比較を行っています。
-- タイムゾーン情報を含むタイムスタンプ
CREATE TABLE test_timestamp_with_tz (
id serial PRIMARY KEY,
timestamp_with_tz timestamp with time zone NOT NULL
);
INSERT INTO test_timestamp_with_tz (timestamp_with_tz) VALUES ('2024-03-27 05:49:00+09:00');
-- タイムゾーン情報を含まないタイムスタンプ
CREATE TABLE test_timestamp_without_tz (
id serial PRIMARY KEY,
timestamp_without_tz timestamp without time zone NOT NULL
);
INSERT INTO test_timestamp_without_tz (timestamp_without_tz) VALUES ('2024-03-27 05:49:00');
-- タイムスタンプの比較
SELECT *
FROM test_timestamp_with_tz
INNER JOIN test_timestamp_without_tz ON test_timestamp_with_tz.timestamp_with_tz = test_timestamp_without_tz.timestamp_without_tz;
この例では、timestamp_with_tzとtimestamp_without_tzの値は同じように見えますが、実際にはタイムゾーン情報が異なるため、異なる値として扱われます。
タイムゾーン情報を含むタイムスタンプの取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo';
タイムゾーン情報を含まないタイムスタンプの取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;
この例では、現在のタイムスタンプをタイムゾーン情報を含まずに取得します。
異なるタイムゾーン間の変換
SELECT TIMESTAMP '2024-03-27 05:50:00' AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo'; -- 2024-03-27 05:50:00+09:00
この例では、2024-03-27 05:50:00というタイムスタンプをAsia/Tokyoタイムゾーンに変換します。
タイムゾーン情報の確認
SELECT timezone;
この例では、現在のタイムゾーンを確認します。
PostgreSQLにおけるタイムスタンプ型とタイムゾーン
タイムゾーン情報を含むタイムスタンプの取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo';
この例では、現在のタイムスタンプをAsia/Tokyoタイムゾーンで取得します。
SELECT TIMESTAMP '2024-03-27 05:50:00' AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo'; -- 2024-03-27 05:50:00+09:00
タイムゾーン情報を含まないタイムスタンプの取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;
異なるタイムゾーン間の変換
SELECT TIMESTAMP '2024-03-27 05:50:00' AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo'; -- 2024-03-27 05:50:00+09:00
タイムゾーン情報の確認
SELECT timezone;
上記以外にも、PostgreSQLでタイムスタンプとタイムゾーンを扱う方法はいくつかあります。
- EXTRACT関数: 特定の日付や時刻からタイムゾーン情報を取り出すことができます。
- TO_TIMESTAMP関数: 文字列をタイムスタンプに変換する際に、タイムゾーン情報を指定することができます。
- TIMESTAMPTZ型: タイムゾーン情報を含む専用のデータ型です。
これらの方法は、より複雑な操作を行う場合に役立ちます。
postgresql types timestamp
