【解決策多数】SQL Server Configuration Manager で「WMIプロバイダー接続エラー」が発生?原因と6つの解決方法を徹底調査
SQL Server Configuration Manager(SSCCM)で "WMI プロバイダーに接続できません" エラーが発生した場合、SQL Server インスタンスを管理できなくなります。このエラーは、様々な原因によって発生する可能性があります。
本記事では、このエラーの原因と解決方法について、わかりやすく詳細に解説します。
エラーの原因
このエラーは以下の要因が考えられます。
- WMI プロバイダーの欠如: SQL Server インスタンスをアンインストールすると、WMI プロバイダー構成ファイルが削除される場合があります。
- アクセス許可の問題: SCCM に必要なアクセス許可がユーザーアカウントに付与されていない可能性があります。
- WMI サービスの問題: WMI サービスが停止または無効化されている可能性があります。
- ファイアウォールの制限: ファイアウォール設定が SCCM と SQL Server間の通信を妨害している可能性があります。
- ネットワークの問題: ネットワーク接続の問題により、SCCM が SQL Server に接続できない可能性があります。
解決方法
以下の手順で、問題を段階的に切り分けて解決していきます。
ステップ 1:WMI プロバイダーを確認する
- SQL Server のインストールフォルダ(通常は C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\160)に移動します。
- Shared フォルダに移動し、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドを実行します。
mofcomp sqlmgmprovider.mof
- コマンドが正常に完了したら、SQL Server Configuration Manager を再起動します。
ステップ 2:アクセス許可を確認する
- ローカルコンピュータ管理を開きます。
- ローカル サービス > WMI を展開します。
- WMI Provider Host を右クリックし、プロパティ を選択します。
- セキュリティ タブをクリックし、詳細 ボタンをクリックします。
- 追加 ボタンをクリックし、問題が発生しているユーザーアカウントを選択します。
- OK をクリックして、すべてのダイアログボックスを閉じます。
- コンピュータを再起動します。
- サービスコンソールを開きます。
- Windows Management Instrumentation を検索します。
- スタートアップの種類 ドロップダウンリストから 自動 を選択します。
- サービスの状態 が 停止 になっている場合は、開始 ボタンをクリックします。
ステップ 4:ファイアウォールの設定を確認する
- ファイアウォール管理ツールを開きます。
- 受信の規則 を選択します。
- 新しい規則 ウィザードを開きます。
- ポート を選択し、次へ をクリックします。
- 特定のローカル ポート を選択し、SQL Server のポート番号(既定は 1433)を入力します。
- 次へ をクリックし、許可 を選択します。
- 接続 と ドメイン の両方を選択し、次へ をクリックします。
- 名前 と 説明 を入力し、完了 をクリックします。
ステップ 5:ネットワーク接続を確認する
- 別のコンピュータから、問題が発生している SQL Server に ping を実行します。
- ping が成功しない場合は、ネットワーク接続の問題が考えられます。
- ネットワーク管理者に連絡して、問題を解決してください。
上記の手順で問題が解決しない場合は、詳細ログを確認することで、問題の原因を特定できる可能性があります。
- SQL Server Configuration Manager を開き、ツール > オプション を選択します。
- 詳細設定 タブをクリックし、イベント ログ グループを展開します。
- イベント タブをクリックし、エラーイベントを探します。
- イベントの詳細を調べると、問題の原因に関する手がかりが得られる可能性
SQL Server Configuration Manager で WMI プロバイダー接続問題を解決するためのサンプルコード
# SQL Server のインストールディレクトリを取得
$installDir = Get-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\Installed Instances" -Name InstanceName | Out-String -First 1
# 64ビット SQL Server の場合
if ($env:PROCESSOR_ARCHITECTURE -eq "AMD64") {
$providerFile = Join-Path $installDir "MSSQL\160\Shared\sqlmgmproviderxpsp2up.mof"
} else {
# 32ビット SQL Server の場合
$providerFile = Join-Path $installDir "MSSQL\100\Shared\sqlmgmproviderxpsp2up.mof"
}
# ファイルが存在するか確認
if (Test-Path $providerFile) {
Write-Output "WMI プロバイダーファイル ($providerFile) は存在します。"
} else {
Write-Error "WMI プロバイダーファイル ($providerFile) が存在しません。"
exit 1
}
# WMI クラスが存在するか確認
if (Get-CimInstance -ClassName root\Microsoft\SqlServer\WmiProvider) {
Write-Output "WMI プロバイダーは登録されています。"
} else {
Write-Error "WMI プロバイダーは登録されていません。"
exit 1
}
# WMI サービスの状態を取得
$wmiService = Get-Service -Name Winmgmt
# サービスが起動しているか確認
if ($wmiService.Status -eq "Running") {
Write-Output "WMI サービスは起動しています。"
} else {
Write-Error "WMI サービスは停止しています。"
exit 1
}
ステップ 4:SCCM へのアクセス許可確認
# SCCM 管理者グループを取得
$sccmadminGroup = Get-ADGroup -Identity "SQL Server Configuration Manager Administrators"
# 現在のユーザーがグループに含まれているか確認
if ($sccmadminGroup.Members -contains $env:UserPrincipalName) {
Write-Output "現在のユーザーは SCCM 管理者グループに属しています。"
} else {
Write-Error "現在のユーザーは SCCM 管理者グループに属していません。"
exit 1
}
# SQL Server インスタンスへの ping テストを実行
$sqlServer = Get-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\Installed Instances" -Name InstanceName | Out-String -First 1
$pingResult = Test-Connection -ComputerName $sqlServer -Count 1 -Quiet
# ping が成功したか確認
if ($pingResult.Status -eq "Success") {
Write-Output "SQL Server インスタンス ($sqlServer) へのネットワーク接続は正常です。"
} else {
Write-Error "SQL Server インスタンス ($sqlServer) へのネットワーク接続に問題があります。"
exit 1
}
注意事項:
- 上記のコード例はあくまで問題診断を目的としたものであり、実際のトラブルシューティング手順の一部としてのみ使用してください。
- コードを実行する前に、必ずバックアップを取ってから行ってください。
- 問題が解決しない場合は、Microsoft サポートにご連絡ください。
SQL Server Configuration Manager の WMI プロバイダー接続問題: その他の解決方法
前述の解決方法を試しても問題が解決しない場合は、以下の追加方法を試すことができます。
方法 1:SQL Server Agent サービスを再起動する
SQL Server Agent サービスが停止または不安定な場合、WMI プロバイダー接続の問題が発生する可能性があります。以下の手順で、サービスを再起動します。
- SQL Server Agent を検索します。
問題が解決しない場合は、SQL Server インスタンス自体を再起動することで、問題が解決する場合があります。
SQL Server インストールが破損している可能性もあります。以下の手順で、SQL Server を修復します。
- プログラムと機能を開きます。
- Microsoft SQL Server を選択し、変更 をクリックします。
上記の方法で問題が解決しない場合は、SQL Server を再インストールする必要がある可能性があります。
注記:
- 再インストールする前に、必ずデータベースのバックアップを取ってください。
- 再インストール後、SQL Server 構成マネージャーの設定を再構成する必要がある場合があります。
- Microsoft サポートに問い合わせて、さらにサポートを受けることもできます。
- SQL Server に関するオンラインフォーラムやコミュニティで、他のユーザーからアドバイスを得ることもできます。
上記の情報は提供のみを目的としており、いかなる保証もありません。 この情報を使用した結果発生するいかなる損害についても、一切責任を負いません。
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