SQL Server 2005: 名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する
SQL Server の名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する方法
SQL Server では、複数のインスタンスを同じコンピューターにインストールできます。各インスタンスは独立した環境として動作し、異なるポートを使用します。通常、最初のインスタンスは "MSSQLSERVER" という名前の既定のインスタンスとしてインストールされます。それ以降のインスタンスは、名前を付けてインストールする必要があります。
このドキュメントでは、名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する方法について説明します。
手順
- SQL Server Management Studio (SSMS) を起動します。
- オブジェクト エクスプローラー で、サーバー ノードを展開し、名前を変換したいインスタンスを選択します。
- インスタンスのプロパティ ダイアログボックスを開きます。
- プロパティ ページで、インスタンス名 ボックスを空にします。
- OK をクリックします。
注意事項
- 名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換すると、そのインスタンスのポート番号は 1433 に変更されます。
- 名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する前に、そのインスタンスを使用しているアプリケーションをすべて停止する必要があります。
追加情報
- 名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する代わりに、SQL Server セットアップ を使用して名前付きインスタンスを削除し、新しい既定のインスタンスをインストールすることができます。
- 名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する前に、バックアップ を実行することをお勧めします。
補足
- 上記の手順は、SQL Server 2005 を含むすべてのバージョンの SQL Server に適用されます。
- SQL Server 2005 では、SQL Server Management Studio は SQL Server Management Console と呼ばれていました。
コマンドラインによる変換
上記の GUI 手順に加えて、コマンドラインを使用して名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換することもできます。
sqlcmd -S <instance_name> -E -Q "EXEC sp_dropserver 'MSSQLSERVER'"
sqlcmd -S <instance_name> -E -Q "EXEC sp_addserver 'MSSQLSERVER', local"
上記のコマンドは、まず sp_dropserver
システムプロシージャを使用して名前 "MSSQLSERVER" のサーバーを削除し、次に sp_addserver
システムプロシージャを使用して同じ名前のサーバーを既定のインスタンスとして追加します。
- コマンドラインによる変換を実行する前に、バックアップ を実行することをお勧めします。
- コマンドラインによる変換は、SQL Server サービス が停止されている状態で実行する必要があります。
トラブルシューティング
名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換する際に問題が発生した場合は、次の点を確認してください。
- インスタンスを使用しているアプリケーションがすべて停止されていることを確認してください。
- インスタンスのデータファイルとログファイルの場所が変更されていないことを確認してください。
- 上記の情報は参考用です。詳細は、Microsoft Docs を参照してください。
-- 接続文字列
$connectionString = "Data Source=localhost\MSSQLSERVER;Initial Catalog=master;Integrated Security=True;"
# SSMS を起動
$ssms = New-Object SqlSmo.SqlStudio
# インスタンスのプロパティを取得
$instanceProperties = $ssms.ServerConnectionDialog.GetProperties($connectionString)
# インスタンス名を空にする
$instanceProperties.InstanceName = ""
# プロパティを設定
$ssms.ServerConnectionDialog.SetProperties($connectionString, $instanceProperties)
# 接続を閉じる
$ssms.Disconnect()
# サーバー名を削除
sqlcmd -S <instance_name> -E -Q "EXEC sp_dropserver 'MSSQLSERVER'"
# サーバーを追加
sqlcmd -S <instance_name> -E -Q "EXEC sp_addserver 'MSSQLSERVER', local"
- 上記のコードは、サンプルコードです。実際の環境に合わせて変更する必要があります。
SQL Server の名前付きインスタンスを既定のインスタンスに変換するその他の方法
- レジストリエディタ を起動します。
- 次のキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\MSSQL13.MSSQLSERVER\MSSQLServer
- MSSQLServer キーがない場合は作成します。
- MSSQLServer キーを選択して右クリックし、新規 > DWORD (32 ビット) 値 を選択します。
- 新しい値の名前を IsDefaultInstance に変更します。
- IsDefaultInstance をダブルクリックし、値を 1 に設定します。
- コンピューターを再起動します。
方法 2:
- コマンドプロンプト を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
sc config MSSQLSERVER start=auto
net start MSSQLSERVER
- SQL Server サービス を停止します。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSSQLSERVER\Parameters" /v InstanceName /t REG_SZ /d "" /f
- レジストリを編集する前に、レジストリエディタの使用方法を理解していることを確認してください。
sql-server sql-server-2005 named-instance