SQLiteでテーブルをソートするその他の方法:CASE式、サブクエリ、ウィンドウ関数
SQLiteでテーブルをソートする方法
SQLiteでは、ORDER BY
句を使ってテーブルデータをソートできます。この句は、SELECTクエリ内に記述し、ソートする列を指定します。昇順ソートの場合はASC
、降順ソートの場合はDESC
をキーワードとして使用します。
基本的な構文
SELECT * FROM table_name
ORDER BY column_name ASC|DESC;
例
下記の例では、customers
テーブルをname
列で昇順にソートし、結果をすべて表示します。
SELECT * FROM customers
ORDER BY name ASC;
複数の列でソートするには、,
を使って列を区切ります。左側の列から順にソートが行われます。
SELECT * FROM customers
ORDER BY country, city, name;
NULL
値は、ソート結果の最後に表示されます。昇順ソートの場合は一番下、降順ソートの場合は一番上に表示されます。
注意点
ORDER BY
句は、SELECTクエリの最後に記述する必要があります。- ソートする列は、SELECTクエリで選択された列である必要があります。
- 主キーでソートすると、インデックスが有効活用され、処理速度が向上します。
その他のソート方法
上記以外にも、SQLiteでは様々なソート方法があります。
- CASE式を使ったソート
- サブクエリを使ったソート
- ウィンドウ関数を使ったソート
これらの方法は、より複雑なソート処理を行う場合に役立ちます。
SQLiteでは、ORDER BY
句を使って簡単にテーブルをソートできます。基本的な構文を理解すれば、様々なソート処理を行うことができます。
以下に、SQLiteでテーブルをソートするサンプルコードを示します。
例1:customersテーブルを名前で昇順ソート
-- customersテーブルが存在し、name、country、city列を持つと仮定
SELECT *
FROM customers
ORDER BY name ASC;
このクエリは、customers
テーブルのすべてのデータを取得し、name
列で昇順にソートして表示します。
例2:employeesテーブルを給与と部署でソート
-- employeesテーブルが存在し、salary、department列を持つと仮定
SELECT name, salary, department
FROM employees
ORDER BY salary DESC, department ASC;
このクエリは、employees
テーブルから名前、給与、部署列を取得し、給与で降順、部署で昇順にソートして表示します。
例3:productsテーブルを価格帯でソート
-- productsテーブルが存在し、price列を持つと仮定
SELECT product_id, name, price
FROM products
WHERE price BETWEEN 1000 AND 5000
ORDER BY price ASC;
このクエリは、products
テーブルから商品ID、名前、価格列を取得し、価格が1000円以上5000円以下の商品のみを選択し、価格で昇順にソートして表示します。
実行方法
これらのコードを実行するには、以下の手順が必要です。
- SQLiteデータベースファイルを開きます。
- 上記のコードをSQLクエリエディタに入力します。
- コードを実行します。
コードを実行すると、ソート結果がテーブル形式で表示されます。
上記は、SQLiteでテーブルをソートするほんの一例です。ORDER BY
句とその他のオプションを組み合わせることで、様々なソート処理を行うことができます。
ご自身のニーズに合わせて、適切な方法を選択してください。
SQLiteでテーブルをソートするその他の方法
前述の基本的な方法に加え、SQLiteでテーブルをソートするには、以下の方法があります。
CASE
式を使用して、列の値に基づいてカスタムソート順序を定義できます。
例:顧客テーブルをステータスと名前でソート
SELECT *
FROM customers
ORDER BY CASE status
WHEN 'active' THEN 1
WHEN 'inactive' THEN 2
ELSE 3
END,
name ASC;
このクエリは、customers
テーブルをまずステータス(アクティブ、非アクティブ、その他)で昇順にソートし、次に名前で昇順にソートします。
サブクエリを使用して、ソート基準を動的に生成できます。
例:在庫数が多い商品を5件ソート
SELECT product_id, name, quantity
FROM products
ORDER BY (
SELECT COUNT(*)
FROM order_details
WHERE product_id = products.product_id
);
このクエリは、products
テーブルから商品ID、名前、数量列を取得し、各商品の注文詳細件数をサブクエリで算出し、その件数で降順にソートして上位5件を表示します。
ウィンドウ関数を使用して、集計結果に基づいてソートできます。
例:各カテゴリーの売上高上位商品をソート
SELECT product_id, name, category, SUM(quantity * price) AS total_sales
FROM products
JOIN order_details ON products.product_id = order_details.product_id
GROUP BY product_id, name, category
ORDER BY category, total_sales DESC
WINDOW BY category;
このクエリは、products
テーブルとorder_details
テーブルを結合し、商品ID、名前、カテゴリー、数量、価格列を取得し、カテゴリーごとに商品ごとの売上高を計算し、カテゴリーごとに売上高で降順にソートして表示します。
sqlite