SQLite: サブクエリで賢くデータ操作! 結合テクニック完全ガイド

2024-06-27

SQLite におけるサブクエリ結果の結合

サブクエリを用いた IN 句

サブクエリを IN 句で使用することで、あるテーブルの列値が、別のサブクエリで取得した結果セットに含まれているかどうかを確認できます。具体的には、以下の構文を用います。

SELECT * FROM メインテーブル
WHERE 列名 IN (サブクエリ);

例: 特定の顧客IDを持つすべての注文を取得する

SELECT * FROM 注文
WHERE 顧客ID IN (
    SELECT 顧客ID
    FROM 顧客
    WHERE 顧客ステータス = 'アクティブ'
);

サブクエリを結合句 (JOIN) と組み合わせることで、複数のテーブルから関連データを取得し、結合することができます。代表的な結合方法は以下の3つです。

  • INNER JOIN: 両方のテーブルで結合条件を満たす行のみを結合します。
  • LEFT JOIN: 左側のテーブルのすべての行を結合し、右側のテーブルに一致する行があれば結合します。一致しない場合は、右側の列値は NULL になります。

例: 顧客情報と注文履歴を結合する

SELECT c.氏名, c.メールアドレス, o.注文ID, o.商品名
FROM 顧客 AS c
INNER JOIN 注文 AS o ON c.顧客ID = o.顧客ID;
SELECT * FROM メインテーブル
WHERE EXISTS (サブクエリ);

例: 特定の商品を購入したことがあるすべての顧客を取得する

SELECT * FROM 顧客
WHERE EXISTS (
    SELECT * FROM 注文
    WHERE 顧客ID = 顧客.顧客ID
    AND 商品名 = '特定の商品'
);

補足:

  • 上記以外にも、UNIONINTERSECT などの集合演算子を用いてサブクエリ結果を結合する方法もあります。
  • より複雑な結合や条件式については、SQLite のドキュメントや各種チュートリアルを参照することをお勧めします。

これらの方法を理解することで、SQLite におけるデータ操作の幅がグッと広がり、より深い分析やレポート作成が可能になります。ぜひ試してみてください。




SQLite: サブクエリ結果の結合 - サンプルコード

サブクエリを用いた IN 句

目的: 特定のステータスを持つ顧客に紐づく注文を取得する

コード:

SELECT *
FROM 注文 o
WHERE o.顧客ID IN (
    SELECT 顧客ID
    FROM 顧客 c
    WHERE c.顧客ステータス = 'アクティブ'
);

結果:

注文ID顧客ID商品名
1101スマートフォン
2102ノートパソコン
3103カメラ

解説:

上記のコードでは、顧客 テーブルから 顧客ステータス が 'アクティブ' である顧客IDを取得するサブクエリを IN 句内に記述しています。そして、注文 テーブルの 顧客ID 列が、このサブクエリで取得した顧客IDリストに含まれているかどうかを確認することで、該当する注文レコードのみを抽出しています。

サブクエリを用いた結合

目的: 顧客情報と注文履歴を結合し、顧客氏名、メールアドレス、注文ID、商品名を一覧表示する

SELECT c.氏名, c.メールアドレス, o.注文ID, o.商品名
FROM 顧客 AS c
INNER JOIN 注文 AS o ON c.顧客ID = o.顧客ID;
氏名メールアドレス注文ID商品名
山田太郎[メールアドレスを削除しました]1スマートフォン
田中次郎[メールアドレスを削除しました]2ノートパソコン
佐藤花子[メールアドレスを削除しました]3カメラ

このコードでは、顧客 テーブルと 注文 テーブルを 顧客ID 列でINNER JOINしています。INNER JOIN は、両方のテーブルで結合条件を満たす行のみを結合するため、今回の例では、顧客情報と注文履歴が紐づくレコードのみが表示されます。

サブクエリを用いた EXISTS 句

SELECT *
FROM 顧客 c
WHERE EXISTS (
    SELECT *
    FROM 注文 o
    WHERE o.顧客ID = c.顧客ID
    AND o.商品名 = '特定の商品'
);
顧客ID氏名メールアドレス
101山田太郎[メールアドレスを削除しました]
102田中次郎[メールアドレスを削除しました]

このコードでは、顧客 テーブルに対して、EXISTS 句を用いたサブクエリで条件を絞り込んでいます。サブクエリは、注文 テーブルから 顧客ID が一致し、かつ 商品名 が '特定の商品' であるレコードが存在するかどうかを確認します。EXISTS 句は、この条件を満たす顧客レコードのみを抽出します。

上記3つのサンプルコードは、それぞれ異なるサブクエリ結合方法を実演しています。これらの例を参考に、具体的なデータ操作に合わせて適切な方法を選択し、業務効率化やデータ分析の高度化にご活用ください。




SQLite におけるサブクエリ結果の結合 - その他の方法

ウィンドウ関数を用いた結合

近年導入されたウィンドウ関数は、集計処理に加え、サブクエリを用いたデータ結合にも利用できます。代表的なウィンドウ関数は以下の2つです。

  • ROW_NUMBER() 関数: 各行に固有の行番号を割り当てます。
  • RANK() 関数: 各行をソート順序に基づいて順位付けします。

これらの関数を利用することで、フレームワーク内でのみ存在する行同士を結合したり、複雑な条件に基づいたデータ抽出を実現できます。

SELECT c.顧客ID, c.氏名, o.注文ID, o.商品名
FROM 顧客 AS c
LEFT JOIN 注文 AS o ON c.顧客ID = o.顧客ID
ORDER BY o.注文日 DESC
WHERE ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY c.顧客ID ORDER BY o.注文日 DESC) = 1;

CTE (Common Table Expression) を用いた結合

CTE は、WITH 句を用いて定義される一時的な名前付きクエリブロックです。サブクエリを CTE として定義することで、複雑な結合操作をより分かりやすく記述できます。また、CTE を再利用することで、コードの冗長性を削減できます。

例: 特定の商品カテゴリに属する注文と顧客情報を結合する

WITH 商品カテゴリ_顧客 AS (
    SELECT c.顧客ID, c.氏名, p.カテゴリ名
    FROM 顧客 AS c
    JOIN 商品 AS p ON c.顧客ID = p.顧客ID
)
SELECT *
FROM 商品カテゴリ_顧客 AS cc
JOIN 注文 AS o ON cc.顧客ID = o.顧客ID
WHERE cc.カテゴリ名 = '家電';

仮想テーブルを用いた結合

SQLite では、TEMPORARY キーワードを用いて、セッションスコープの仮想テーブルを作成できます。サブクエリ結果を仮想テーブルとして格納することで、複雑な結合操作を複数回のサブクエリ実行に分割できます。

例: 顧客ごとの注文個数と商品売上金額を算出する

CREATE TEMPORARY TABLE 注文_集計 AS (
    SELECT 顧客ID, COUNT(*) AS 注文個数, SUM(単価 * 数量) AS 売上金額
    FROM 注文
    GROUP BY 顧客ID
);
SELECT c.顧客ID, c.氏名, a.注文個数, a.売上金額
FROM 顧客 AS c
JOIN 注文_集計 AS a ON c.顧客ID = a.顧客ID;

SQLite におけるサブクエリ結果の結合方法は、今回紹介した以外にも様々存在します。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することで、より柔軟かつ効率的なデータ操作を実現できます。


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