Visual Basic 6 で SQLite データベースを使用する

2024-07-27

セットアップ

SQLite を VB6 で使用するには、以下の手順が必要です。

  1. SQLite ライブラリを VB6 プロジェクトに追加

    • ダウンロードした SQLite ライブラリ (sqlite3.dll) を、VB6 プロジェクトフォルダにコピーします。
    • VB6 プロジェクトを開き、プロジェクト > 参照設定 を選択します。
    • 参照の追加 ダイアログボックスで、参照 タブから sqlite3.dll を選択して OK をクリックします。
  2. VB6 プロジェクトに ADO を追加

    • データベースとの接続と操作には、ActiveX Data Objects (ADO) を使用します。
    • プロジェクト > コンポーネント を選択します。
    • Microsoft ActiveX Data Objects 2.x Library を選択して OK をクリックします。

データベースの作成

以下のコードは、SQLite データベースファイル my_database.db を作成し、Customers というテーブルを作成します。

Dim cnn As New ADODB.Connection
Dim cmd As New ADODB.Command

cnn.ConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=my_database.db;"

' データベースファイルが存在しない場合は作成される
cnn.Open

cmd.CommandText = "CREATE TABLE Customers (Id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, Name VARCHAR(255), Age INTEGER)"
cmd.Connection = cnn
cmd.ExecuteNonQuery

cnn.Close

データベースへのデータ挿入

以下のコードは、Customers テーブルにデータを挿入します。

Dim cnn As New ADODB.Connection
Dim cmd As New ADODB.Command

cnn.ConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=my_database.db;"

cnn.Open

cmd.CommandText = "INSERT INTO Customers (Name, Age) VALUES (?, ?)"
cmd.Parameters.Append cmd.CreateParameter("@Name", adVarChar, 255, "John Doe")
cmd.Parameters.Append cmd.CreateParameter("@Age", adInteger, 30)
cmd.ExecuteNonQuery

cnn.Close
Dim cnn As New ADODB.Connection
Dim cmd As New ADODB.Command
Dim rs As New ADODB.Recordset

cnn.ConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=my_database.db;"

cnn.Open

cmd.CommandText = "SELECT * FROM Customers"
cmd.Connection = cnn
rs = cmd.Execute

Do While Not rs.EOF
    Debug.Print rs("Id") & " - " & rs("Name") & " - " & rs("Age")
    rs.MoveNext
Loop

cnn.Close



Option Explicit

' ADO への参照
Dim cnn As New ADODB.Connection
Dim cmd As New ADODB.Command
Dim rs As New ADODB.Recordset

' データベース接続文字列
Const dbConnectionString As String = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=my_database.db;"

' データベースファイルが存在しない場合は作成
Sub CreateDatabase()
    cnn.ConnectionString = dbConnectionString
    cnn.Open
    cnn.Close
End Sub

' テーブル作成
Sub CreateTable()
    cnn.ConnectionString = dbConnectionString
    cnn.Open

    cmd.CommandText = "CREATE TABLE Customers (Id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, Name VARCHAR(255), Age INTEGER)"
    cmd.Connection = cnn
    cmd.ExecuteNonQuery

    cnn.Close
End Sub

' データ挿入
Sub InsertData()
    cnn.ConnectionString = dbConnectionString
    cnn.Open

    cmd.CommandText = "INSERT INTO Customers (Name, Age) VALUES (?, ?)"
    cmd.Parameters.Append cmd.CreateParameter("@Name", adVarChar, 255, "John Doe")
    cmd.Parameters.Append cmd.CreateParameter("@Age", adInteger, 30)
    cmd.ExecuteNonQuery

    cnn.Close
End Sub

' データ取得
Sub GetData()
    cnn.ConnectionString = dbConnectionString
    cnn.Open

    cmd.CommandText = "SELECT * FROM Customers"
    cmd.Connection = cnn
    rs = cmd.Execute

    Do While Not rs.EOF
        Debug.Print rs("Id") & " - " & rs("Name") & " - " & rs("Age")
        rs.MoveNext
    Loop

    cnn.Close
End Sub

' メイン処理
Sub Main()
    CreateDatabase
    CreateTable
    InsertData
    GetData
End Sub

実行方法:

  1. Visual Basic 6 で sample.vb ファイルを開きます。
  2. F5 キーを押してコードを実行します。

出力:

1 - John Doe - 30
  • データベースへの接続を閉じる
  • エラー処理
  • より複雑な SQL クエリの発行



ADO.NET は、.NET Framework の一部である ADO の次世代バージョンです。 ADO.NET は、ADO よりも多くの機能とパフォーマンスを提供しますが、.NET Framework が必要です。

SQLite.NET

SQLite.NET は、SQLite データベースとの接続と操作を簡略化するオープンソースのライブラリです。 ADO や ADO.NET よりも軽量で使いやすく、.NET Framework を必要としません。

直接アクセス

SQLite は、C 言語で記述された軽量なデータベースエンジンです。 C 言語に精通している場合は、SQLite の API を直接呼び出してデータベースに接続することができます。

方法の選択

どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件と開発者のスキルセットによって異なります。

  • ADO は、最も広く使用されている方法であり、多くの開発者に習得されています。
  • ADO.NET は、より多くの機能とパフォーマンスを提供しますが、.NET Framework が必要です。
  • SQLite.NET は、軽量で使いやすく、.NET Framework を必要としません。
  • 直接アクセスは、最も効率的な方法ですが、C 言語の知識が必要です。

database sqlite vb6



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