PostgreSQLでインデックス付き列に対してシーケンシャルスキャンが発生する理由

2024-04-02

PostgreSQLでインデックス付き列に対してシーケンシャルスキャンが実行される理由

しかし、場合によっては、PostgreSQLがインデックス付き列に対してシーケンシャルスキャンと呼ばれる処理を実行ことがあります。これは、インデックスを使用するよりもテーブル全体をスキャンする方が効率的な場合があるためです。

シーケンシャルスキャンが実行される主な理由は以下のとおりです。

  • インデックスが大きすぎる場合: インデックスが大きすぎると、インデックス自体をスキャンするオーバーヘッドが、インデックスを使用してデータレコードを見つけるメリットを上回ることがあります。
  • 検索条件が複雑な場合: 検索条件が複雑な場合、PostgreSQLはインデックスを使用して効率的にデータをフィルタリングできない場合があります。
  • テーブルが小さい場合: テーブルが小さい場合、インデックスを使用するよりもテーブル全体をスキャンする方が高速になることがあります。
  • 大量のデータ更新がある場合: データが頻繁に更新される場合、インデックスの更新コストがパフォーマンスのボトルネックになることがあります。

シーケンシャルスキャンは、テーブル全体をスキャンするため、インデックスを使用する場合よりも時間がかかります。そのため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

シーケンシャルスキャンを回避するには、以下の方法があります。

  • 適切なインデックスを作成する: テーブルのサイズやデータアクセスパターンに基づいて、適切なインデックスを作成する必要があります。
  • パーティショニングを使用する: テーブルをパーティショニングすることで、PostgreSQLが特定のパーティションのみをスキャンできるようになります。
  • MATERIALIZE VIEWを使用する: 頻繁に実行されるクエリに対して、MATERIALIZE VIEWを使用することで、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。

PostgreSQLは、インデックスを使用してテーブル内のデータを効率的に検索します。しかし、場合によっては、シーケンシャルスキャンと呼ばれる処理を実行することがあります。シーケンシャルスキャンは、インデックスを使用するよりもテーブル全体をスキャンする方が効率的な場合があるためです。

シーケンシャルスキャンは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。そのため、シーケンシャルスキャンを回避するための方法を理解することが重要です。




-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age INTEGER NOT NULL
);

-- インデックス作成
CREATE INDEX idx_users_name ON users (name);

-- シーケンシャルスキャンが発生するクエリ
SELECT * FROM users WHERE name LIKE 'A%';

このクエリは、name列がAで始まるすべてのユーザーレコードを検索します。name列にはインデックスが作成されていますが、LIKE演算子はインデックスを使用できないため、PostgreSQLはテーブル全体をスキャンする必要があります。

シーケンシャルスキャンを回避するクエリ

以下のクエリは、インデックスを使用してname列をフィルタリングするため、シーケンシャルスキャンを回避できます。

SELECT * FROM users WHERE name >= 'A' AND name < 'B';

このクエリは、name列がABの間にあるすべてのユーザーレコードを検索します。>= and < 演算子はインデックスを使用できるため、PostgreSQLはインデックスを使用してテーブルを効率的にフィルタリングできます。




シーケンシャルスキャンを回避するその他の方法

EXPLAIN を使用する

EXPLAINコマンドを使用すると、PostgreSQLがクエリをどのように実行するかを確認できます。EXPLAINの結果を見て、シーケンシャルスキャンが発生している箇所を特定することができます。

EXPLAIN SELECT * FROM users WHERE name LIKE 'A%';

ヒントを使用する

PostgreSQLには、クエリの実行計画を制御するためのヒント機能があります。ヒントを使用することで、PostgreSQLにインデックスを使用するように指示することができます。

SELECT * FROM users /*+ USE_INDEX(idx_users_name) */ WHERE name LIKE 'A%';

クエリを書き換える

場合によっては、クエリを書き換えることでシーケンシャルスキャンを回避することができます。

-- シーケンシャルスキャンが発生するクエリ
SELECT * FROM users WHERE name LIKE 'A%';

-- シーケンシャルスキャンを回避するクエリ
SELECT * FROM users WHERE name IN ('A%', 'AB%', 'AC%', ...);

バージョンアップする

PostgreSQLの新しいバージョンでは、インデックスの使用に関する機能が強化されています。そのため、PostgreSQLを最新バージョンにアップグレードすることで、シーケンシャルスキャンを回避できる場合があります。

上記で紹介した方法は、シーケンシャルスキャンを回避するための一般的な方法です。これらの方法を組み合わせて、パフォーマンスを向上させることができます。


postgresql indexing sequence


GROUP BY、HAVING、EXISTS:真の値の数を数えるための高度なテクニック

COUNT()関数CASE式SUM()`関数それぞれの方法について、詳細と例を説明します。COUNT()関数は、指定された列のNULLではない値の数を数えます。true値はNULLではないので、COUNT()関数を使用して真の値の数を直接数えることができます。...


データ量に負けない!PostgreSQL クエリのパフォーマンスを最大限に引き出すビットマップヒープスキャンの活用

ビットマップヒープスキャンは、以下の手順で実行されます。ビットマップの作成: テーブルの各行に対して、条件に一致するかどうかを判断し、ビットマップを作成します。ビットマップの検査: 作成されたビットマップを検査し、条件に一致する行の識別番号 (TID) を取得します。...


FORループを超えたループ処理!REPEAT文、WHILE文、カーソルを使いこなそう

1 整数配列のループ最も基本的な例として、FORループを使って整数配列の各要素をループする方法を紹介します。このコードは、myArrayという名前の整数配列を定義し、その各要素をFORループで順に処理します。ループ変数 i は 1 から配列の長さ (array_length(myArray)) まで増加し、ループごとに myArray[i] の値が RAISE NOTICE を使って出力されます。...


星屑の瞬き、あなたを照らす光:ロマンティックなジュエリーで叶える、夢見る夜空

PostgreSQL 8.4 では、シーケンスの現在値を取得するために以下の3つの方法があります。SELECT currval() 関数を使用するこの方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。この方法は、直前の INSERT 操作で生成されたシーケンス値を取得します。...


Docker Composeを使ってPostgreSQL公式イメージを起動し、設定ファイルをカスタマイズ

DockerがインストールされていることPostgreSQL公式Dockerイメージをプルする設定ファイルを作成する以下の設定例を参考に、必要な設定を編集します。Docker Composeファイルを作成する以下の設定例を参考に、Docker Composeファイルを編集します。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



PostgreSQLでEXISTS、COUNT、PRIMARY KEYなどを使い分ける

EXISTS は、サブクエリが空かどうかをチェックする最も簡単な方法です。これは非常に高速ですが、WHERE 句で指定された条件を満たす行が1つでもあれば、TRUE を返します。つまり、行が複数存在するかどうかを区別できません。COUNT は、WHERE 句で指定された条件を満たす行の数を返します。これは、行が存在するかどうかだけでなく、存在する場合はその数を正確に知りたい場合に便利です。ただし、EXISTS よりも処理速度が遅くなります。