FORループを超えたループ処理!REPEAT文、WHILE文、カーソルを使いこなそう

2024-07-03

PostgreSQLにおけるPL/pgSQLで配列次元をループする方法

FORループを用いたループ処理

1 整数配列のループ

最も基本的な例として、FORループを使って整数配列の各要素をループする方法を紹介します。

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
BEGIN
  -- 各要素を出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '要素 %: %', i, myArray[i];
  END LOOP;
END;

このコードは、myArrayという名前の整数配列を定義し、その各要素をFORループで順に処理します。ループ変数 i は 1 から配列の長さ (array_length(myArray)) まで増加し、ループごとに myArray[i] の値が RAISE NOTICE を使って出力されます。

FORループは、多次元配列に対しても利用できます。以下の例では、2次元配列の各要素をネストしたループで処理します。

-- 2次元配列を定義
DECLARE
  myArray integer[][] := '{{1, 2}, {3, 4}, {5, 6}}';
BEGIN
  -- 各要素を出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    FOR j IN 1..array_length(myArray[i]) LOOP
      RAISE NOTICE '要素 (%d, %d): %d', i, j, myArray[i][j];
    END LOOP;
  END LOOP;
END;

このコードでは、myArrayという名前の2次元配列を定義し、ネストしたFORループを使って各要素を処理します。外側のループ (i) は1行目から順に処理し、内側のループ (j) は各行の要素を順に処理します。各要素の値は RAISE NOTICE を使って出力されます。

3 特定の次元のみをループ

FORループでは、ループ変数を複数定義することで、特定の次元のみをループすることができます。以下の例では、3次元配列の1番目の次元のみをループします。

-- 3次元配列を定義
DECLARE
  myArray integer[][][] := '{{{1, 2}, {3, 4}}, {{5, 6}, {7, 8}}, {{9, 10}, {11, 12}}}';
BEGIN
  -- 1番目の次元の各要素を出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '要素 %d: %@', i, myArray[i];
  END LOOP;
END;

FOREACHループを用いたループ処理

PostgreSQL 9.5以降では、FOREACHループを使用して、より簡潔に配列をループ処理することができます。

以下の例は、FORループで説明した例と同じ整数配列を、FOREACHループを使ってループ処理する方法を示します。

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
BEGIN
  -- 各要素を出力
  FOREACH element IN ARRAY myArray LOOP
    RAISE NOTICE '要素: %', element;
  END LOOP;
END;

**2.2 多次元




PostgreSQLにおけるPL/pgSQLで配列次元をループするサンプルコード

FORループを使用したサンプル

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
BEGIN
  -- 各要素を2乗して出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '要素 %d の2乗: %d', i, myArray[i] * myArray[i];
  END LOOP;
END;

このコードは、myArrayという名前の整数配列を定義し、FORループを使って各要素を2乗して出力します。

-- 2次元配列を定義
DECLARE
  myArray integer[][] := '{{1, 2}, {3, 4}, {5, 6}}';
BEGIN
  -- 各行の合計値を出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '行 %d の合計: %d', i, SUM(myArray[i]);
  END LOOP;
END;
-- 3次元配列を定義
DECLARE
  myArray integer[][][] := '{{{1, 2}, {3, 4}}, {{5, 6}, {7, 8}}, {{9, 10}, {11, 12}}}';
BEGIN
  -- 1番目の次元の各要素の最初の要素を出力
  FOR i IN 1..array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '要素 %d の最初の要素: %d', i, myArray[i][1][1];
  END LOOP;
END;

FOREACHループを使用したサンプル

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
BEGIN
  -- 各要素の絶対値を出力
  FOREACH element IN ARRAY myArray LOOP
    RAISE NOTICE '要素の絶対値: %d', ABS(element);
  END LOOP;
END;
-- 2次元配列を定義
DECLARE
  myArray integer[][] := '{{1, 2}, {3, 4}, {5, 6}}';
BEGIN
  -- 各要素の合計値と個数を同時に出力
  FOREACH row IN ARRAY myArray LOOP
    RAISE NOTICE '行 %d: 合計 %d, 個数 %d', array_position(myArray, row), SUM(row), array_length(row));
  END LOOP;
END;

これらのサンプルコードは、PL/pgSQLで配列をループ処理する基本的な方法を示しています。ループの種類、ループ変数の使用方法、ループ内で実行する処理などを理解することで、様々なデータ操作を効率的に行うことができます。

上記以外にも、PostgreSQLには配列を操作するための様々な関数や機能が用意されています。詳細はPostgreSQLのマニュアルを参照することをお勧めします。




REPEAT文は、指定された回数ループを反復する構文です。ループ内で配列の要素にアクセスするには、ROW_NUMBER()関数と組み合わせて使用します。

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
BEGIN
  -- 各要素を3回ループして3乗を出力
  REPEAT i IN 1..array_length(myArray)
    RAISE NOTICE '要素 %d の3乗: %d', i, myArray[i] * myArray[i] * myArray[i]);
  END REPEAT;
END;

WHILE文は、条件が真である限りループを反復する構文です。ループ内で配列の要素にアクセスするには、カウンタ変数を使用します。

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
  i integer := 1;
BEGIN
  -- 各要素を出力
  WHILE i <= array_length(myArray) LOOP
    RAISE NOTICE '要素 %d: %d', i, myArray[i - 1];
    i := i + 1;
  END LOOP;
END;

このコードは、myArrayという名前の整数配列を定義し、WHILE文を使って各要素を出力します。カウンタ変数 i はループごとに1ずつ増加し、myArray[i - 1] にアクセスすることで各要素を出力します。

カーソルは、結果セットをレコード単位で処理するための機構です。配列をカーソルとして扱うことで、ループ処理を行うことができます。

-- 整数配列を定義
DECLARE
  myArray integer[] := '{1, 2, 3, 4, 5}';
  cur CURSOR FOR array_iterate(myArray);
  rec RECORD;
BEGIN
  -- 各要素を出力
  OPEN cur;
  FETCH cur INTO rec;
  WHILE FOUND LOOP
    RAISE NOTICE '要素: %d', rec.value;
    FETCH cur INTO rec;
  END LOOP;
  CLOSE cur;
END;

このコードは、myArrayという名前の整数配列を定義し、カーソルを使って各要素を出力します。array_iterate() 関数は、配列をカーソルに変換します。

これらの方法は、状況に応じて使い分けることができます。シンプルなループ処理には FORループや FOREACHループが適していますが、より複雑な処理や柔軟性を必要とする場合は、REPEAT文、WHILE文、カーソルなどの方法を検討することができます。

どの方法を使用する場合も、可読性とパフォーマンスを考慮することが重要です。複雑なループ処理は、複数の小さなループに分割することで理解しやすくなります。また、不要なループ処理は避け、パフォーマンスを向上させるように工夫する必要があります。

PostgreSQLにおけるPL/pgSQLで配列をループ処理する方法に関する詳細は、PostgreSQLのマニュアルを参照することをお勧めします。


database postgresql for-loop


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