Docker Composeを使ってPostgreSQL公式イメージを起動し、設定ファイルをカスタマイズ

2024-07-27

PostgreSQL公式Dockerイメージの設定ファイルをカスタマイズする方法

前提条件

  • Dockerがインストールされていること

手順

  1. PostgreSQL公式Dockerイメージをプルする
docker pull postgres
  1. 設定ファイルを作成する
vim postgresql.conf
# PostgreSQLのバージョン
default_version = '14'

# データベースの保存場所
data_dir = '/var/lib/postgresql/data'

# 認証方式
auth_method = 'trust'

# 接続数の制限
max_connections = 100

# リスニングポート
port = 5432

# 文字コード
encoding = 'UTF-8'

# ロケール
locale = 'ja_JP.UTF-8'
  1. Docker Composeファイルを作成する
vim docker-compose.yml
version: '3'

services:
  postgres:
    image: 'postgres:${default_version}'
    volumes:
      - './postgresql.conf:/etc/postgresql/${default_version}/main/postgresql.conf'
    ports:
      - '5432:5432'
  1. コンテナを起動する
docker-compose up -d
  1. データベースへの接続を確認する
psql -h localhost -p 5432 -U postgres

パスワードは設定していないため、空欄でEnterキーを押します。

  • 環境に合わせて設定を調整してください。

日本語での解説

このチュートリアルでは、PostgreSQL公式Dockerイメージの設定ファイルをカスタマイズする方法について、日本語で分かりやすく解説しました。




postgresql.conf

# PostgreSQLのバージョン
default_version = '14'

# データベースの保存場所
data_dir = '/var/lib/postgresql/data'

# 認証方式
auth_method = 'trust'

# 接続数の制限
max_connections = 100

# リスニングポート
port = 5432

# 文字コード
encoding = 'UTF-8'

# ロケール
locale = 'ja_JP.UTF-8'

# ログレベル
log_level = 'debug'

# 共有メモリ
shared_buffers = '128MB'

# カーネルバッファ
kernel_shm_segments = '256'

# 最大接続数
max_connections = '100'

# スーパーユーザー
superuser = 'postgres'

# パスワード認証
password_encryption = 'scram-sha-256'

# 接続タイムアウト
connection_timeout = '60'

# アイドルタイムアウト
idle_in_transaction_session_timeout = '600'

# ロックタイムアウト
statement_timeout = '0'

# 拡張モジュール
shared_preload_libraries = 'pg_stat_statements'

docker-compose.yml

version: '3'

services:
  postgres:
    image: 'postgres:${default_version}'
    volumes:
      - './postgresql.conf:/etc/postgresql/${default_version}/main/postgresql.conf'
    ports:
      - '5432:5432'
    environment:
      - POSTGRES_USER=postgres
      - POSTGRES_PASSWORD=postgres
      - POSTGRES_DB=mydb
  • postgresql.conf: PostgreSQLの設定ファイル
  • docker-compose.yml: Docker Composeファイル

設定項目の説明

  • default_version: PostgreSQLのバージョン
  • data_dir: データベースの保存場所
  • auth_method: 認証方式
  • max_connections: 接続数の制限
  • port: リスニングポート
  • encoding: 文字コード
  • locale: ロケール
  • log_level: ログレベル
  • shared_buffers: 共有メモリ
  • kernel_shm_segments: カーネルバッファ
  • superuser: スーパーユーザー
  • password_encryption: パスワード認証
  • connection_timeout: 接続タイムアウト
  • idle_in_transaction_session_timeout: アイドルタイムアウト
  • statement_timeout: ロックタイムアウト
  • shared_preload_libraries: 拡張モジュール



環境変数を使う

Docker起動時に環境変数を設定することで、設定ファイルを編集せずに設定を変更することができます。

例:

docker run -e POSTGRES_PASSWORD=mypassword postgres

この例では、POSTGRES_PASSWORD環境変数を設定することで、PostgreSQLのパスワードをmypasswordに変更しています。

Docker Compose環境変数を使う

Docker Composeを使用している場合は、docker-compose.ymlファイルで環境変数を設定することができます。

version: '3'

services:
  postgres:
    image: 'postgres'
    environment:
      - POSTGRES_PASSWORD=mypassword

Dockerfileを使う

Dockerfileを使って独自のDockerイメージを作成することができます。

Dockerfileでは、設定ファイルを編集したり、環境変数を設定したりすることができます。

FROM postgres

RUN echo "local all all trust" >> /etc/postgresql/14/main/pg_hba.conf

CMD ["postgres", "-D", "/var/lib/postgresql/data"]

この例では、Dockerfileを使ってPostgreSQLの認証方式をtrustに変更しています。


postgresql docker



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