MySQLのデータ型選び:FLOAT型とDECIMAL型どっちを選ぶ?

2024-04-12

MySQLにおけるFLOAT型とDECIMAL型の違い

データ型の特徴

項目FLOAT型DECIMAL型
データ型浮動小数点数型固定精度データ型
精度おおよその値正確な値
データサイズ固定長可変長
処理速度速い遅い
丸め誤差発生する発生しない

FLOAT型は、科学技術計算などで使用されるような、おおよその値で十分な場合に適しています。データサイズは固定長で処理速度が速いため、大量のデータを扱う場合に有利です。一方、丸め誤差が発生するため、正確な値が必要な場合は不向きです。

DECIMAL型は、金融取引や会計処理など、正確な値が求められる場合に適しています。データサイズは可変長で処理速度は遅くなりますが、丸め誤差が発生しないため、正確な値を保持することができます。

具体的な使い分け

用途適切な型
科学技術計算FLOAT型
金融取引DECIMAL型
会計処理DECIMAL型
統計分析DECIMAL型
データマイニングFLOAT型

上記はあくまで一般的な目安であり、具体的な状況に合わせて判断する必要があります。

  • MySQL 8.0では、DECIMAL型はより効率的なデータ型になりました。
  • FLOAT型とDECIMAL型の比較演算は、注意が必要です。
  • 特定の範囲の値のみを扱う場合は、INT型などの整数型を使用することもできます。

補足

上記の説明に加え、以下の点にも注意が必要です。

  • FLOAT型は、IEEE 754 規格に基づいて実装されています。
  • DECIMAL型は、整数部と小数部をそれぞれ独立して格納します。
  • DECIMAL型の精度とスケールは、テーブル作成時に指定する必要があります。

これらの情報は、MySQLの公式ドキュメントなどを参照してください。




-- テーブル作成
CREATE TABLE test (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  float_value FLOAT,
  decimal_value DECIMAL(10,2),
  PRIMARY KEY (id)
);

-- データ挿入
INSERT INTO test (float_value, decimal_value) VALUES (1.23456789, 1.23456789);

-- データ取得
SELECT * FROM test;

-- 比較
SELECT float_value = decimal_value FROM test;

-- 四則演算
SELECT float_value + decimal_value, float_value - decimal_value, float_value * decimal_value, float_value / decimal_value FROM test;

このコードを実行すると、FLOAT型とDECIMAL型のデータの格納方法や演算結果の違いを確認することができます。

注意: 上記のコードはあくまでもサンプルであり、実際の用途に合わせて修正する必要があります。




FLOAT型とDECIMAL型の比較方法

数値比較

SELECT * FROM test WHERE float_value > decimal_value;

上記のように、比較演算子 (=, >, <, !=, <=, >=) を使用して比較することができます。

注意: FLOAT型の比較は、丸め誤差の影響を受けるため、注意が必要です。

文字列比較

SELECT * FROM test WHERE float_value = CONVERT(decimal_value, CHAR);

上記のように、DECIMAL型を文字列に変換してから比較することもできます。

注意: 文字列比較は、数値比較よりも処理速度が遅くなります。

関数を使用する

SELECT * FROM test WHERE ABS(float_value - decimal_value) < 0.0001;

上記のように、ABS() 関数を使用して、2つの値の差の絶対値を比較することができます。

  • 特定の範囲の値のみを比較したい場合は、BETWEEN演算子を使用できます。
  • NULL値を含む列を比較したい場合は、IS NULL演算子を使用できます。

これらの方法は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択する必要があります。

FLOAT型とDECIMAL型の比較方法は、上記以外にもいくつかあります。

  • アプリケーション側で比較を行う
  • データベースのストアドプロシージャを使用する
  • トリガーを使用する

これらの方法は、より高度な知識が必要になる場合もあります。詳細は、MySQLの公式ドキュメントなどを参照してください。


mysql


MySQL SELECT で NULL 値を含むレコードを除外する方法

MySQL の SELECT ステートメントでは、WHERE 句やその他の条件句を使用して、結果から特定のレコードをフィルタリングできます。この機能を使用して、NULL 値を含まないレコードのみを選択することもできます。方法NULL 値を除外するには、以下の 3 つの方法があります。...


MySQL 接続エラー「Failed to connect to mysql at 127.0.0.1:3306 with user root access denied for user 'root'@'localhost'(using password:YES)」の原因と解決策

考えられる原因:rootユーザーのパスワードが間違っている: メッセージにある using password: YES は、パスワードが正しく入力されたことを示していますが、実際には間違っている可能性があります。 パスワードを入力し直してみてください。...


MariaDB のメモリ使用量が多いのを修正するには?

メモリ使用量が多い原因MariaDB のメモリ使用量が多い原因はいくつかあります。innodb_buffer_pool_size の設定が大きすぎるinnodb_buffer_pool_size は、InnoDB ストレージエンジンによって使用されるバッファプールのサイズです。この値が大きすぎると、MariaDB が必要以上にメモリを使用する可能性があります。...


MySQL/AWS/MariaDB 環境で "Can't connect remotely to MariaDB" 問題を解決する方法

この文書は、MySQL、Amazon Web Services (AWS)、および MariaDB に関連する "MariaDB へのリモート接続ができない" という問題について、詳細な解説と解決策を提供します。問題:MariaDB サーバにリモート接続できない場合、いくつかの原因が考えられます。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



データ型選びに迷ったら?SQL Serverのnumeric、float、decimalを使い分けるポイント

データ型ごとの詳細比較各データ型の利点と欠点numeric型:利点: 固定精度で正確な計算が可能 スケールを指定することで小数点以下の桁数を設定できる固定精度で正確な計算が可能スケールを指定することで小数点以下の桁数を設定できる欠点: 精度とスケールの指定が必要 float型やdecimal型と比べて処理速度が遅い


MySQLで小数点数を扱うなら「float」と「double」、どっちがおすすめ? 選び方のコツを伝授

MySQLでは、浮動小数点数を表すために「float」と「double」という2種類のデータ型が用意されています。どちらも近似値を格納する型ですが、精度とメモリ使用量において違いがあります。精度float: 単精度浮動小数点数を表します。32ビット(4バイト)のメモリを使用し、有効数字は約7桁です。