MySQLで小数点数を扱うなら「float」と「double」、どっちがおすすめ? 選び方のコツを伝授

2024-05-14

MySQLにおける「float」と「double」の違い

MySQLでは、浮動小数点数を表すために「float」と「double」という2種類のデータ型が用意されています。どちらも近似値を格納する型ですが、精度とメモリ使用量において違いがあります。

精度

  • float: 単精度浮動小数点数を表します。32ビット(4バイト)のメモリを使用し、有効数字は約7桁です。

メモリ使用量

  • float: doubleよりも少ないメモリを使用します。
  • double: floatよりも多くのメモリを使用します。

必要な精度によって使い分ける必要があります。

  • 一般的な用途: 7桁程度の精度で十分な場合は、メモリ効率の良いfloatを使用します。
  • 高い精度が必要な場合: 15桁以上の精度が必要な場合は、doubleを使用します。

  • 商品価格: float
  • 科学計算: double

その他の注意点

  • floatとdoubleの混在は避けたほうが良いです。計算結果に誤差が生じる可能性があります。
  • 必要な精度よりも大きなデータ型を使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

補足

  • 上記はあくまで基本的な説明です。具体的な状況に応じて、適切なデータ型を選択してください。
  • データベース設計においては、データ型だけでなく、インデックスやパーティショニングなどの他の要素も考慮する必要があります。



MySQLにおける「float」と「double」のサンプルコード

-- 商品テーブルを作成
CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  price_float FLOAT NOT NULL,
  price_double DOUBLE NOT NULL
);

-- 商品データを挿入
INSERT INTO products (name, price_float, price_double)
VALUES
  ('リンゴ', 123.45, 123.45),
  ('バナナ', 67.89, 67.89),
  ('オレンジ', 45.67, 45.67);

-- 商品データを表示
SELECT id, name, price_float, price_double
FROM products;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

+----+---------+------------+-------------+
| id | name     | price_float | price_double |
+----+---------+------------+-------------+
| 1  | リンゴ   | 123.450000 | 123.45000000 |
| 2  | バナナ   | 67.890000 | 67.89000000 |
| 3  | オレンジ | 45.670000 | 45.67000000 |
+----+---------+------------+-------------+

確認事項

  • price_float列の値は、小数点以下7桁までしか表示されません。これは、float型の精度が約7桁であるためです。

説明

  • このコードでは、CREATE TABLEステートメントを使用して、productsという名前のテーブルを作成します。
  • このテーブルには、idnameprice_floatprice_doubleという4つの列があります。
  • id列は主キーであり、自動的にインクリメントされます。
  • name列は商品の名前を格納します。
  • price_float列は商品の価格をfloat型で格納します。
  • INSERT INTOステートメントを使用して、3つの商品データをテーブルに挿入します。
  • SELECTステートメントを使用して、すべての商品データを取得し、idnameprice_floatprice_double列の値を表示します。

このサンプルコードは、floatとdoubleの精度とメモリ使用量の違いを理解するのに役立ちます。

  • 実際のアプリケーションでは、より多くの商品データを処理する可能性があります。その場合は、パフォーマンスを向上させるために、適切なインデックスとパーティショニングを検討する必要があります。



MySQLにおける「float」と「double」を比較するその他の方法

情報関数を使用する

MySQLには、浮動小数点数の精度とメモリ使用量を取得するための情報関数があります。

-- float型の精度を取得
SELECT BIT_LENGTH(1.2345);

-- double型の精度を取得
SELECT BIT_LENGTH(1.23456789012345);

-- float型のメモリ使用量を取得
SELECT DATA_LENGTH(1.2345);

-- double型のメモリ使用量を取得
SELECT DATA_LENGTH(1.23456789012345);

ベンチマークを実行する

floatとdoubleの性能を比較するために、ベンチマークを実行することができます。これを行うには、Sysbenchなどのツールを使用することができます。

実験する

実際のアプリケーションでfloatとdoubleを使用し、パフォーマンスと精度を比較することができます。


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