PostgreSQLの配列フィールドに値が含まれるかどうかをチェックする

2024-09-20

日本語解説:

PostgreSQLでは、配列フィールドに特定の値が含まれているかどうかをチェックすることができます。この操作は、主に配列の要素を検索する場合や、条件に基づいてデータをフィルタリングする際に使用されます。

方法1: ANY演算子を使用する

  • 構文:
    SELECT * FROM table_name WHERE value = ANY(array_field);
    
  • 説明:
    • ANY(array_field): 配列フィールドのすべての要素を検査します。
    • value = ANY(array_field): valueが配列フィールドのいずれかの要素と一致する場合に真となります。

例:

CREATE TABLE my_table (
    id SERIAL PRIMARY KEY,
    numbers INTEGER[]
);

INSERT INTO my_table (numbers) VALUES ('{1, 2, 3, 4}');

SELECT * FROM my_table WHERE 3 = ANY(numbers);

このクエリは、numbers配列に3が含まれているかどうかをチェックし、結果を返します。

  • 構文:
    SELECT * FROM table_name WHERE array_field @> '{value}';
    
  • 説明:
    • @>: 配列包含演算子です。左側の配列が右側の配列を完全に含む場合に真となります。
    • array_field @> '{value}': array_fieldvalueが含まれているかどうかをチェックします。
SELECT * FROM my_table WHERE numbers @> '{3}';

どちらの方法を使用するか:

  • ANY演算子は、単一の値が含まれているかどうかをチェックする場合に便利です。
  • @>演算子は、配列が別の配列を完全に含むかどうかをチェックする場合に便利です。



PostgreSQL配列検索解説: 例コード

CREATE TABLE my_table (
    id SERIAL PRIMARY KEY,
    numbers INTEGER[]
);

INSERT INTO my_table (numbers) VALUES ('{1, 2, 3, 4}');

SELECT * FROM my_table WHERE 3 = ANY(numbers);
  • 解説:
    • CREATE TABLE my_table: my_tableという名前のテーブルを作成します。
    • id SERIAL PRIMARY KEY: id列を自動インクリメントする主キーとして定義します。
    • numbers INTEGER[]: numbers列を整数型の配列として定義します。
    • INSERT INTO my_table (numbers) VALUES ('{1, 2, 3, 4}'): numbers配列に値を挿入します。
    • SELECT * FROM my_table WHERE 3 = ANY(numbers): numbers配列に3が含まれているかどうかをチェックし、結果を返します。
CREATE TABLE my_table (
    id SERIAL PRIMARY KEY,
    numbers INTEGER[]
);

INSERT INTO my_table (numbers) VALUES ('{1, 2, 3, 4}');

SELECT * FROM my_table WHERE numbers @> '{3, 4}';
  • 解説:

例3: 配列の要素をフィルタリングする

CREATE TABLE products (
    id SERIAL PRIMARY KEY,
    categories TEXT[]
);

INSERT INTO products (categories) VALUES ('{"electronics", "gadgets"}');

SELECT * FROM products WHERE categories @> '{gadgets}';
  • 解説:
    • categories TEXT[]: categories列をテキスト型の配列として定義します。
    • SELECT * FROM products WHERE categories @> '{gadgets}': categories配列に"gadgets"が含まれている製品を検索します。



UNNEST関数を使用する

  • 構文:
    SELECT * FROM table_name UNNEST(array_field) AS value WHERE value = 'target_value';
    
  • 説明:
    • UNNEST(array_field): 配列フィールドの要素を個別の行に展開します。
    • WHERE value = 'target_value': 展開された要素が指定の値と一致するかどうかをチェックします。
SELECT * FROM my_table UNNEST(numbers) AS value WHERE value = 3;

OVERLAPS演算子を使用する

  • 説明:
SELECT * FROM my_table WHERE numbers && '{3}';

EXISTSサブクエリを使用する

  • 説明:
SELECT * FROM my_table WHERE EXISTS (
    SELECT 1 FROM UNNEST(numbers) AS value WHERE value = 3
);
  • ANY演算子と@>演算子は、最もシンプルで一般的な方法です。
  • UNNEST関数とOVERLAPS演算子は、特定の状況で有用な代替方法です。
  • EXISTSサブクエリは、より複雑な条件を組み合わせて使用する場合に便利です。

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