【初心者向け】MariaDB init スクリプトの使い方:ステップバイステップガイド
概要
種類
MariaDB init スクリプトには、主に2種類あります。
システム init スクリプト:
- オペレーティングシステムのパッケージマネージャーによってインストールおよび管理されます。
- サーバーの起動と停止を制御します。
/etc/init.d
などのディレクトリに配置されます。
- MariaDBサーバーのデータディレクトリ (
/var/lib/mysql
) に配置されます。 - サーバー起動時に実行され、データベースの設定、ユーザーの作成、初期データのロードなどのタスクを実行します。
.sql
または.sh
ファイル形式で記述されます。
- MariaDBサーバーのデータディレクトリ (
用途
- データベースの設定:
- ユーザーの作成:
- 初期データのロード:
- セキュリティの強化:
- カスタム設定の適用:
作成方法
- テキストエディタを使用して作成:
- ツールを使用して作成:
注意事項
- 権限:
- 構文:
- セキュリティ:
- テスト:
MariaDB init スクリプトの詳細については、以下のリソースを参照してください。
MariaDB init スクリプトは、MariaDBサーバーの起動と初期化プロセスを制御するために使用できる強力なツールです。これらのスクリプトを使用して、データベースの設定、ユーザーの作成、初期データのロード、セキュリティの強化、カスタム設定の適用などを行うことができます。
MariaDB init スクリプト:サンプルコード
システム init スクリプト(/etc/init.d/mariadb)
#!/bin/bash
# MariaDB init スクリプト
# サービス名
SERVICE_NAME=mariadb
# データディレクトリ
DATA_DIR=/var/lib/mysql
# 設定ファイル
CONFIG_FILE=/etc/my.cnf
# 起動オプション
START_OPTIONS="--datadir $DATA_DIR --pid-file=/var/run/mariadb/$SERVICE_NAME.pid --basedir=/usr/local/mysql"
# 停止オプション
STOP_OPTIONS=""
# ログファイル
LOG_FILE=/var/log/mariadb/$SERVICE_NAME.log
# ユーザー
USER=mysql
# グループ
GROUP=mysql
# チェック関数
check_status() {
if [ -f /var/run/mariadb/$SERVICE_NAME.pid ]; then
pid=$(cat /var/run/mariadb/$SERVICE_NAME.pid)
if ps -p $pid > /dev/null; then
echo "$SERVICE_NAME is running (pid $pid)"
return 0
else
echo "$SERVICE_NAME is dead but pid file exists"
return 1
fi
else
echo "$SERVICE_NAME is not running"
return 1
fi
}
# 起動関数
start() {
echo "Starting $SERVICE_NAME..."
if check_status; then
echo "$SERVICE_NAME is already running"
return 0
fi
# データディレクトリが存在しない場合は作成する
if [ ! -d $DATA_DIR ]; then
mkdir -p $DATA_DIR
chown $USER:$GROUP $DATA_DIR
fi
# サービスを起動する
su - $USER -c "nohup mysqld $START_OPTIONS > $LOG_FILE 2>&1 &"
sleep 2
if check_status; then
echo "$SERVICE_NAME started successfully"
else
echo "Failed to start $SERVICE_NAME"
fi
}
# 停止関数
stop() {
echo "Stopping $SERVICE_NAME..."
if not check_status; then
echo "$SERVICE_NAME is not running"
return 0
fi
# サービスを停止する
su - $USER -s /bin/sh -c "mysqladmin shutdown"
sleep 2
if not check_status; then
echo "$SERVICE_NAME stopped successfully"
else
echo "Failed to stop $SERVICE_NAME"
fi
}
# 再起動関数
restart() {
stop
start
}
# ケースステートメント
case "$1" in
start)
start
;;
stop)
stop
;;
restart)
restart
;;
status)
check_status
;;
*)
echo "Usage: /etc/init.d/$SERVICE_NAME {start|stop|restart|status}"
exit 1
;;
esac
MySQL init スクリプト(/var/lib/mysql/init.sql)
/*!40000 SET @OLD_SQL_MODE=@@SQL_MODE,SQL_MODE='STRICT'; */
/*!40101 SET @OLD_TIME_ZONE=@@TIME_ZONE,TIME_ZONE='UTC'; */
-- データベースの作成
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS my_database;
-- ユーザーの作成
CREATE USER IF NOT EXISTS 'my_user'@'localhost' IDENTIFIED BY 'my_password';
-- ユーザーに権限を付与する
GRANT ALL PRIVILEGES ON my_database.* TO 'my_user'@'localhost';
-- デフォルトのデータベースを設定する
USE my_database;
-- 初期データのロード
-- (ここに初期データのロード用SQLクエリを記述する)
-- SQLモードとタイムゾーンを元に戻す
/*!40000 SET SQL_MODE=@OLD_SQL_MODE; */
/*!40101 SET TIME_ZONE=@OLD_TIME_ZONE; */
注意事項
上記はあくまでもサンプルコードであり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
MariaDB init スクリプトは、MariaDBサーバーを制御する強力なツールです。上記のサンプルコードを参考に、独自のスクリプトを作成して
MariaDBを初期化するその他の方法
mysql_install_db
コマンドは、MariaDBのデータディレクトリを初期化し、システムテーブルを作成するツールです。このコマンドは、MariaDBサーバーがインストールされた直後に実行するのが一般的です。
sudo mysql_install_db
Dockerを使用している場合は、DockerfileにENTRYPOINT
命令を追加して、MariaDBサーバーの起動時に初期化スクリプトを実行することができます。
ENTRYPOINT ["mysqld", "--init-file", "/var/lib/mysql/init.sql"]
手動で初期化スクリプトを実行する
MariaDBサーバーが起動している場合は、mysql
コマンドを使用して手動で初期化スクリプトを実行することができます。
mysql -u root -p < /var/lib/mysql/init.sql
クラウドホスティングサービスを使用する
多くのクラウドホスティングサービスは、MariaDBを簡単にインストールして初期化できるツールを提供しています。
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
init スクリプト | オペレーティングシステムに依存しない | 設定が複雑になる可能性がある |
mysql_install_db コマンド | シンプルで使いやすい | 手動で実行する必要がある |
Docker | ポータブルで再現性が高い | Dockerに関する知識が必要 |
手動で初期化スクリプトを実行する | 柔軟性が高い | エラーが発生しやすい |
クラウドホスティングサービス | 簡単で使いやすい | 柔軟性が制限される |
最適な方法の選択
MariaDBを初期化する方法の最適な方法は、ニーズとスキルレベルによって異なります。
- 初心者の場合は、
mysql_install_db
コマンドまたはクラウドホスティングサービスを使用するのがおすすめです。 - 経験豊富なユーザーの場合は、
init
スクリプトまたは手動で初期化スクリプトを実行する方法を使用することができます。 - Dockerを使用している場合は、Dockerfileに
ENTRYPOINT
命令を追加する方法がおすすめです。
init mariadb