MySQL/MariaDB で "SELECT "099anystring" = 99" がなぜ true を返すのか?

2024-07-01

MySQL/MariaDB で SELECT "099anystring" = 99 が true を返す理由

型変換

MySQL/MariaDB は、クエリ内の文字列リテラルを数値に変換することができます。これは、暗黙的な型変換と呼ばれるものです。この場合、"099anystring" は数値 99 に変換されます。

比較演算子

= 演算子は、2 つのオペランドを比較し、等しい場合は true を、そうでない場合は false を返します。

結果

上記の2つの要素が組み合わさることで、SELECT "099anystring" = 99 クエリは以下のように処理されます。

  1. "099anystring" は数値 99 に変換されます。
  2. 9999 は比較されます。
  3. 2 つの値が等しいので、クエリは true を返します。

補足

  • この動作は、MySQL/MariaDB だけでなく、多くのプログラミング言語で共通しています。
  • 文字列リテラルを数値に明示的に変換するには、CAST() 関数を使用することができます。
  • 異なる種類のデータ型を比較する場合は、データ型が一致するように注意する必要があります。

SELECT CAST("099anystring" AS INT) = 99; -- true
SELECT "099.9anystring" = 99; -- false

注意

暗黙的な型変換は、意図しない結果を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。常に明示的な型変換を使用することをお勧めします。




    -- 文字列リテラルを数値に変換して比較
    SELECT "099anystring" = 99; -- true
    
    -- CAST() 関数を使用して明示的に型変換
    SELECT CAST("099anystring" AS INT) = 99; -- true
    
    -- 文字列と数値を直接比較 (エラーが発生)
    SELECT "anystring" = 99; -- エラー: #1216 列 'anystring' は存在しません
    
    -- 文字列リテラルを数値に変換してから比較
    SELECT "anystring" = CAST(99 AS CHAR); -- true
    
    -- 異なるデータ型の比較 (エラーが発生)
    SELECT 123.4 = "文字列"; -- エラー: #1216 列 '文字列' は存在しません
    
    -- CAST() 関数を使用して明示的に型変換
    SELECT CAST(123.4 AS CHAR) = "文字列"; -- true
    

    説明

    • 1 行目は、"099anystring" を数値 99 に暗黙的に変換し、比較して true を返します。
    • 2 行目は、CAST() 関数を使用して "099anystring" を明示的に INT 型に変換してから比較し、true を返します。
    • 3 行目は、"anystring" を数値 99 と直接比較しようとしていますが、データ型が異なるためエラーが発生します。

    このコード例は、暗黙的な型変換がどのように動作し、予期しない結果を引き起こす可能性があるかを示しています。常に明示的な型変換を使用し、データ型の整合性を確認することが重要です。




    MySQL/MariaDB で文字列を数値に変換するその他の方法

    数値リテラルとして解釈させる

    文字列が数値形式であれば、数値リテラルとして解釈させることができます。

    SELECT "123" = 123; -- true
    SELECT "-12.34" = -12.34; -- true
    

    + 演算子を使用する

    + 演算子は、数値と文字列の両方に適用できます。文字列に適用すると、文字列を数値に変換してから加算を行います。

    SELECT "099anystring" + 0 = 99; -- true
    SELECT "12.3a" + 0.0 = 12.3; -- true
    

    SUBSTRING() 関数と ASCII() 関数を使用して、文字列から数値部分を抽出することができます。

    SELECT ASCII(SUBSTRING("099anystring", 1, 3)) = 48 + 49 + 49; -- true
    SELECT ASCII(SUBSTRING("12.3a", 1, 2)) + ASCII(SUBSTRING("12.3a", 4, 1)) * 0.1 = 12.3; -- true
    

    正規表現を使用して、文字列から数値パターンを抽出することができます。

    SELECT REGEXP_EXTRACT("099anystring", '^[0-9]+$') = 99; -- true
    SELECT REGEXP_EXTRACT("12.3a", '^[0-9]+(\.[0-9])?') * 1.0 = 12.3; -- true
    

    上記の方法は、いずれも状況によっては意図しない結果を招く可能性があります。文字列を数値に変換する場合は、常に CAST() 関数を使用することをお勧めします。


      mysql mariadb


      データベースの奥深さを知る!MySQLの主キーインデックスとセカンダリインデックスの高度な活用術

      主键インデックスは、主キーと呼ばれる、テーブル内の各行を一意に識別する列に作成されます。主キーインデックスは、データベースがデータを効率的に格納して検索できるようにするために常に存在します。一方、セカンダリインデックスは、主キー以外の列に作成されます。セカンダリインデックスは、主キー以外の列でデータを検索する速度を向上させるために使用されますが、必須ではありません。...


      Macでデータベースを操る!コマンドラインMySQLクライアントのインストールと使い方

      このチュートリアルでは、Homebrew と MySQL 公式パッケージを使用して、Mac にコマンドライン MySQL クライアントをインストールする方法を説明します。前提条件macOS がインストールされていることターミナルへのアクセス権があること...


      MariaDBで外部ライブラリを使って64ビット以上の数値の1ビットの数をカウントする方法

      MariaDBのバージョンとBIT_COUNT関数64ビット以上の数値を処理するにはMariaDB 10. 4以降を使用している場合は、BIT_COUNT関数にbigint型 (最大64ビット) の数値を渡すことで、64ビット以上の値を処理することができます。...


      wait_timeout設定でMariaDBサーバーのタイムアウト時間を調整する方法

      MariaDBサーバーで、クライアント接続が600秒後にタイムアウトしてしまう問題が発生しているとのことですね。これは、クライアントが600秒間サーバーとやり取りを行わない場合、自動的に接続が切断されてしまうという問題です。影響この問題は、以下の様な影響を及ぼす可能性があります。...


      MariaDBの柔軟なセキュリティ:TLSクライアント証明書で個別制御

      そこで、TLSを有効にしつつ、TLSなしの接続も許可する方法をご紹介します。方法MariaDBの設定ファイル(my. cnfなど)に以下の設定を追加します。この設定により、以下のようになります。デフォルトでは、TLSによる暗号化が要求されます。...