mysqli_multi_query() 関数を使用して複数の非同期 INSERT クエリを実行する

2024-04-16

PHP で非同期 INSERT クエリを実行し、処理を継続する

このチュートリアルでは、PHPMySQLI 拡張機能と MariaDB サーバーを使用して、非同期 INSERT クエリを実行し、処理を継続する方法を説明します。

非同期 INSERT のメリット

従来の同期 INSERT クエリとは異なり、非同期 INSERT はデータベースとのやり取りを待たずに処理を継続できます。これは、パフォーマンスとスループットを向上させるのに役立ちます。

前提条件

このチュートリアルを完了するには、以下のものが必要です。

  • PHP 7.2 以降
  • MariaDB 10.2 以降
  • Composer

手順

  1. Composer で必要なパッケージをインストールする
composer require ext-mysqli mariadb/mariadb-php
  1. データベース接続を確立する
<?php

$mysqli = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($mysqli->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $mysqli->connect_error);
}
$sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]')";

if ($stmt = $mysqli->prepare_async($sql)) {
    $stmt->bind_param('ss', $name, $email);

    $name = 'Jane Doe';
    $email = '[email protected]';

    $stmt->send();

    // 処理を継続...

    $stmt->close();
} else {
    die('Error preparing statement: ' . $mysqli->error);
}
$stmt->close();

補足

  • mysqli_prepare_async() 関数は、非同期 INSERT クエリを準備するために使用されます。
  • mysqli_stmt_bind_param() 関数は、クエリパラメータをバインドするために使用されます。
  • mysqli_stmt_close() 関数は、ステートメントを閉じます。

上記のコードは、users テーブルに 2 つの行を挿入します。

INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]')
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('Jane Doe', '[email protected]')



PHP MYSQLI_ASYNC を使用した非同期 INSERT クエリの実装例

<?php

require __DIR__ . '/vendor/autoload.php';

$mysqli = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($mysqli->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $mysqli->connect_error);
}

$sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)";

if ($stmt = $mysqli->prepare_async($sql)) {
    $stmt->bind_param('ss', $name, $email);

    // 1 行目のデータ
    $name = 'John Doe';
    $email = '[email protected]';

    $stmt->send();

    // 処理を継続...

    // 2 行目のデータ
    $name = 'Jane Doe';
    $email = '[email protected]';

    $stmt->send();

    $stmt->close();
} else {
    die('Error preparing statement: ' . $mysqli->error);
}

説明

  1. ライブラリの読み込み: vendor/autoload.php ファイルを読み込んで、Composer でインストールしたライブラリをすべて読み込みます。
  2. データベース接続: mysqli クラスを使用して、MySQL データベースへの接続を確立します。
  3. 非同期 INSERT クエリ準備: mysqli_prepare_async() 関数を使用して、非同期 INSERT クエリを準備します。
  4. パラメータバインディング: mysqli_stmt_bind_param() 関数を使用して、クエリパラメータ (nameemail) をバインドします。
  5. データ挿入: 2 つのループを使用して、users テーブルに 2 つの行を挿入します。
    • 各ループ内で、$name$email 変数に挿入するデータを設定します。
    • mysqli_stmt_send() 関数を使用して、非同期 INSERT クエリを実行します。
  • この例では、2 つの INSERT クエリを非同期に実行していますが、より多くのクエリを実行することもできます。
  • エラー処理を追加して、エラーが発生した場合に適切な処理を行うようにする必要があります。
  • トランザクションが必要な場合は、非同期 INSERT クエリを使用しないでください。

利点

  • この方法は、従来の同期 INSERT クエリよりもパフォーマンスとスループットを向上させることができます。
  • データベースとのやり取りを待たずに処理を継続できるため、アプリケーションの応答速度を向上させることができます。

注意点

  • 非同期 INSERT クエリは、すべてのデータベースサーバーでサポートされているわけではありません。
  • エラー処理とトランザクション処理に注意する必要があります。



PHP で非同期 INSERT クエリを実行するその他の方法

mysqli_multi_query() 関数は、複数のクエリを 1 回の送信で実行できます。この方法は、複数の INSERT クエリを実行する必要がある場合に役立ちます。

<?php

$mysqli = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($mysqli->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $mysqli->connect_error);
}

$sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]')";
$sql .= ";";
$sql .= "INSERT INTO users (name, email) VALUES ('Jane Doe', '[email protected]')";

if ($mysqli->multi_query($sql)) {
    do {
        if ($mysqli->more_results()) {
            $result = $mysqli->store_result();
            while ($row = $result->fetch_assoc()) {
                // 結果を処理...
            }
            $result->close();
        }
    } while ($mysqli->next_result());
} else {
    die('Error executing queries: ' . $mysqli->error);
}

非同期フレームワークを使用する

PHP には、非同期処理を簡素化するためのフレームワークがいくつかあります。これらのフレームワークは、非同期 INSERT クエリの実行を容易にする追加機能を提供します。

例:React PHP

<?php

require 'vendor/autoload.php';

$loop = React\EventLoop\Factory::create();

$mysqli = new \React\MySQL\Connection($loop, [
    'host' => 'localhost',
    'dbname' => 'database',
    'user' => 'username',
    'password' => 'password',
]);

$sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)";

$stmt = $mysqli->prepare($sql);

$stmt->bind_param('ss', $name, $email);

// 1 行目のデータ
$name = 'John Doe';
$email = '[email protected]';

$stmt->executeAsync(function ($result) {
    // エラー処理...
});

// 2 行目のデータ
$name = 'Jane Doe';
$email = '[email protected]';

$stmt->executeAsync(function ($result) {
    // エラー処理...
});

$loop->run();
  • 非同期フレームワークは、非同期処理を簡素化し、コードをより読みやすくすることができます。
  • エラー処理、トランザクション処理、接続プーリングなどの機能を提供します。
  • 非同期フレームワークを学習する必要があります。

PHP で非同期 INSERT クエリを実行するには、さまざまな方法があります。最適な方法は、ニーズと要件によって異なります。

  • 単純な非同期 INSERT クエリの場合は、mysqli_prepare_async() 関数を使用するのが最善です。
  • 複数の INSERT クエリを実行する必要がある場合は、mysqli_multi_query() 関数を使用するのが最善です。
  • より複雑な非同期処理が必要な場合は、非同期フレームワークを使用するのが最善です。

php mysqli mariadb


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