Rails アプリで発生する「Is the server running on host "localhost" (::1) and accepting TCP/IP connections on port 5432?」エラーの原因と解決策

2024-04-18

エラーメッセージ「Is the server running on host "localhost" (::1) and accepting TCP/IP connections on port 5432?」の解説

エラーメッセージの意味

このメッセージは、以下のことを意味します。

  • RailsアプリケーションPostgreSQLデータベースに接続しようとしている。
  • 接続先としてlocalhost(つまり、自分のコンピュータ)を指定している。
  • 接続ポートは5432
  • しかし、PostgreSQLサーバー起動していない、または5432ポートでTCP/IP接続を受け付けていないため、接続できない。

考えられる原因

このエラーが発生する主な原因は以下の通りです。

  • PostgreSQLサーバーが起動していない
  • Railsアプリケーションの設定が間違っている
  • ファイアウォールなどが通信を妨害している

解決策

考えられる原因を順番に確認し、解決していきます。

pg_isready

出力例

pg_isready: (stdin)= idle

出力例の説明

  • pg_isready:コマンド名
  • (stdin)= idle:PostgreSQLサーバーが起動しており、アイドル状態であることを示す
sudo service postgresql start
netstat -an | grep LISTEN | grep 5432
tcp6       0      0 :::5432 :::* LISTEN       -       127.0.0.1:5432
  • tcp6:通信プロトコル(IPv6)
  • LISTEN:ポートを監視して接続を待っている状態
  • :::5432:接続先ポート(IPv6アドレス)
  • :::*:接続元IPアドレス(すべて)
  • -:プロセスID

以下の方法で、PostgreSQLサーバーの設定を変更する必要があります。

  • pg_hba.confファイルを変更する

具体的な方法は、使用しているPostgreSQLサーバーのバージョンによって異なります。詳細は、PostgreSQLの公式ドキュメントを参照してください。

Railsアプリケーションの設定ファイル(database.ymlなど)を確認し、データベース接続情報が正しいことを確認します。特に、以下の項目を確認してください。

  • host:接続先ホスト名(localhostなど)
  • port:接続ポート(5432など)
  • database:接続先データベース名
  • username:接続ユーザー名
  • password:接続パスワード

ファイアウォールなどが通信を妨害している可能性もあります。ファイアウォール設定を確認し、5432ポートへの通信が許可されていることを確認してください。

その他

上記の方法で解決しない場合は、以下の情報も提供していただけると、より具体的なアドバイスができます。

  • 使用しているRailsアプリケーションのバージョン
  • 使用しているPostgreSQLサーバーのバージョン
  • 使用しているオペレーティングシステム



Ruby on Rails で PostgreSQL に接続するサンプルコード

# config/database.yml
default: &default
  adapter: postgresql
  database: mydatabase
  username: myuser
  password: mypassword
  host: localhost

development:
  <<: *default

test:
  <<: *default

production:
  <<: *default

上記のコードは、以下の設定を指定しています。

  • adapter: 使用するデータベースアダプタ(ここでは PostgreSQL)
  • host: 接続先ホスト名

この設定に基づいて、Railsアプリケーションは PostgreSQL データベースに接続し、データの読み書きを行うことができます。

コードの説明

database.yml

config/database.yml ファイルは、Railsアプリケーションが使用するデータベース接続情報の設定ファイルです。

このファイルには、以下の環境ごとに接続情報が記述されています。

  • default: デフォルトの接続情報
  • development: 開発環境用の接続情報
  • test: テスト環境用の接続情報
  • production: 本番環境用の接続情報

各環境ごとに異なる接続情報を使用する場合は、それぞれの環境設定に接続情報 を記述する必要があります。

接続の確立

Railsアプリケーションは、以下のコードを使用してデータベースに接続します。

# models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  # ...
end

このコードは、User モデルを定義しています。このモデルは、users テーブルに対応しています。

User モデルを使用すると、以下のメソッドを使用してデータベース操作を行うことができます。

  • create: 新しいレコードを作成する
  • read: レコードを読み込む
  • update: レコードを更新する

データ操作

以下のコードは、User モデルを使用してデータベース操作を行う例です。

# app/controllers/users_controller.rb
class UsersController < ApplicationController
  def create
    user = User.new(user_params)
    if user.save
      redirect_to users_path
    else
      render :new
    end
  end

  private

  def user_params
    params.require(:user).permit(:name, :email, :password)
  end
end

このコードは、User コントローラーの create アクションを定義しています。このアクションは、新しいユーザーを作成します。

user_params メソッドは、リクエストパラメータからユーザー情報を取り出し、許可された属性のみを返します。

user.save メソッドは、新しいユーザーレコードをデータベースに保存します。

まとめ

このサンプルコードは、Ruby on Rails アプリケーションで PostgreSQL データベースに接続する方法を示しています。

このコードを参考に、ご自身のアプリケーションでデータベース操作を行ってください。




Ruby on Rails で PostgreSQL に接続するその他の方法

DataMapper は、軽量で使い やすいオブジェクト関係マッピング (ORM) ライブラリです。 database.yml ファイルを使用せずに、データベースに接続することができます。

以下のコードは、DataMapper を使用して PostgreSQL に接続する方法を示しています。

# Gemfile
gem 'datamapper'

# config/database.rb
DataMapper.setup(:default, 'postgres://localhost/mydb')

class User
  include DataMapper::Resource

  property :id, Serial
  property :name, String
  property :email, String
end

# app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  # ...
end
  • DataMapper ジェムを Gemfile に追加します。
  • config/database.rb ファイルで、PostgreSQL データベースへの接続情報を設定します。

DataMapper を使用すると、以下の利点があります。

  • 軽量で使いやすい
  • database.yml ファイルを使用する必要がない
  • 複数のデータベースを簡単にサポート

Sequel は、強力で柔軟なデータベース接続ライブラリです。SQLクエリを直接実行することで、データベースに接続することができます。

# Gemfile
gem 'sequel'

# config/database.rb
DB = Sequel.connect('postgres://localhost/mydb')

class User < ApplicationRecord
  # ...
end
  • DB オブジェクトを作成し、PostgreSQL データベースへの接続を確立します。
  • 強力で柔軟
  • SQLクエリを直接実行できる
  • トランザクション、接続プーリング、キャッシュなどの高度な機能をサポート

Activerecord::Relation クラスは、ActiveRecord モデルと直接関係なくデータベースクエリを実行するために使用できます。

class User < ApplicationRecord
  # ...
end

users = User.where(name: 'Taro')
users.each do |user|
  puts user.name
end

このコードは、name が 'Taro' であるすべてのユーザーを取得し、それぞれの名前を出力します。

Activerecord::Relation クラスを使用すると、以下の利点があります。

  • ActiveRecord モデルと互換性がある
  • 複雑なクエリを簡単に実行できる
  • データの読み取りと書き込みを効率的に行うことができる

Ruby on Rails で PostgreSQL に接続するには、従来の database.yml ファイルと ActiveRecord を使った方法以外にも、さまざまな方法があります。

それぞれの方法には、利点と欠点があります。ご自身のアプリケーションのニーズに合った方法を選択してください。


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