SQLで文字列比較を行うその他の方法:CASE式、INSTR関数など

2024-04-02

SQLで文字列比較を行う方法: '=' と LIKE の比較

それぞれの特徴と使い分けについて、分かりやすく解説します。

概要

= 演算子は、2つの文字列が完全に一致するかどうかを比較します。大文字と小文字も区別されます。

SELECT * FROM users WHERE name = '山田太郎';

この例では、usersテーブルからname列が "山田太郎" と完全に一致するレコードをすべて選択します。

注意点

= 演算子は、完全一致のみを比較するため、部分一致には使用できません。

LIKE 演算子は、ワイルドカードを使用して、部分一致やパターンマッチを行うことができます。

ワイルドカード

  • %:任意の文字列(0文字を含む)に一致
  • _:任意の1文字に一致
  • []:範囲内の文字に一致
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%山田%';

その他の LIKE 演算子の機能

  • ^:文字列の頭に一致
  • ESCAPE:ワイルドカード文字をエスケープ
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '^山田%';

比較演算子の使い分け

完全一致

  • 2つの文字列が完全に一致するかどうかを比較したい場合

部分一致

  • パターンマッチを行いたい場合

まとめ

SQLで文字列比較を行うには、= 演算子と LIKE 演算子の2つの方法があります。それぞれの特徴と使い分けを理解し、適切な演算子を選択することで、目的のデータを取得することができます。




-- テーブル users
-- name: 文字列型

-- 完全一致:'山田太郎'と一致するレコードを取得
SELECT * FROM users WHERE name = '山田太郎';

-- 完全一致:大文字と小文字を区別
SELECT * FROM users WHERE name = '山田太郎'; -- 一致しない
SELECT * FROM users WHERE name = 'やまだたろう'; -- 一致しない

-- 完全一致:NULLとの比較
SELECT * FROM users WHERE name = NULL; -- 一致しない
-- 部分一致:'山田'を含むレコードを取得
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%山田%';

-- 部分一致:ワイルドカード
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%山田%'; -- "山田太郎"、"山田花子" など
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '山田_%'; -- "山田太郎"、"山田花子" など
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '_山田%'; -- "山田太郎"、"山田花子" など

-- 部分一致:パターンマッチ
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '^山田%'; -- "山田太郎"、"山田花子" など
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%山田$'; -- "山田太郎"、"山田花子" など

-- 部分一致:エスケープ
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%\_山田%'; -- "_山田" と一致
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%%'; -- '%' と一致

その他の演算子

-- 大文字小文字を区別しない
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%山田%' COLLATE utf8mb4_bin;

-- 一致する文字列の数を取得
SELECT COUNT(*) FROM users WHERE name LIKE '%山田%';



SQLで文字列比較を行うその他の方法

CASE 式を使用して、複数の条件に基づいて文字列比較を行うことができます。

SELECT * FROM users
CASE
    WHEN name = '山田太郎' THEN '一致'
    WHEN name LIKE '%山田%' THEN '部分一致'
    ELSE '不一致'
END AS match_result;

この例では、usersテーブルのname列を以下のように分類します。

  • '山田太郎': 完全一致
  • '%山田%': 部分一致
  • その他: 不一致

INSTR 関数は、文字列の中に別の文字列が出現する位置を返します。

SELECT * FROM users WHERE INSTR(name, '山田') > 0;

SUBSTRING 関数は、文字列の一部を切り出すことができます。

SELECT * FROM users WHERE SUBSTRING(name, 1, 2) = '山田';
SELECT * FROM users WHERE CHARINDEX('山田', name) > 0;

SOUNDEX 関数は、文字列の発音を基づいて比較を行います。

SELECT * FROM users WHERE SOUNDEX(name) = SOUNDEX('山田太郎');

DIFFERENCE 関数は、2つの文字列の差分を返します。

SELECT DIFFERENCE('山田太郎', '山田花子'); -- 1

この例では、"山田太郎" と "山田花子" の差分は1文字であることが分かります。

SELECT SIMILARITY('山田太郎', '山田花子'); -- 0.8

= 演算子と LIKE 演算子は、SQLで文字列比較を行う最も基本的な方法です。

その他の方法も理解し、状況に応じて適切な方法を選択することで、より柔軟なデータ処理を行うことができます。


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