CASE式でゼロ除算エラーを防ぐ!SQLでNULLIF関数・COALESCE関数・TRY_CONVERT関数を使う方法

2024-04-02

SQLでゼロ除算エラーを回避する方法

CASE式を使用する

CASE式は、条件分岐に基づいて異なる値を返す便利な機能です。ゼロ除算エラーを回避するには、以下の式のように、除算の対象となる値が0かどうかを判定し、0の場合はNULLまたは別の値を返すように記述します。

SELECT
  CASE WHEN denominator = 0 THEN NULL
       ELSE numerator / denominator
  END AS result
FROM your_table;

この例では、denominatorが0の場合はNULL、それ以外はnumeratordenominatorで割った値をresultとして返します。

NULLIF関数は、2つの引数を受け取り、1つ目の引数が2つ目の引数と同じ場合はNULLを、それ以外は1つ目の引数を返す関数です。ゼロ除算エラーを回避するには、以下の式のように、除算の対象となる値が0かどうかを判定し、0の場合はNULLを返すように記述します。

SELECT
  NULLIF(denominator, 0) / numerator AS result
FROM your_table;
SELECT
  COALESCE(denominator, 1) / numerator AS result
FROM your_table;

TRY_CONVERT関数は、文字列を指定されたデータ型に変換しようとします。変換に失敗した場合はNULLを返します。ゼロ除算エラーを回避するには、以下の式のように、除算の対象となる値が0かどうかを判定し、0の場合はNULLを返すように記述します。

SELECT
  TRY_CONVERT(int, denominator) / numerator AS result
FROM your_table;

上記の4つの方法いずれかを使用することで、SQLでゼロ除算エラーを回避することができます。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、状況に合わせて最適な方法を選択してください。




-- CASE式を使用する
SELECT
  CASE WHEN denominator = 0 THEN NULL
       ELSE numerator / denominator
  END AS result
FROM your_table;

-- NULLIF関数を使用する
SELECT
  NULLIF(denominator, 0) / numerator AS result
FROM your_table;

-- COALESCE関数を使用する
SELECT
  COALESCE(denominator, 1) / numerator AS result
FROM your_table;

-- TRY_CONVERT関数を使用する
SELECT
  TRY_CONVERT(int, denominator) / numerator AS result
FROM your_table;

上記のコードを参考に、ご自身の環境に合わせて修正して実行してください。

補足

上記のサンプルコードでは、your_tableというテーブルを使用していますが、これは実際に存在するテーブル名に置き換えてください。

また、numeratordenominatorは、除算の対象となる列名です。こちらも実際に存在する列名に置き換えてください。




ゼロ除算エラーを回避するその他の方法

DEFAULT値を使用する

テーブルの列にDEFAULT値を設定しておくと、その列に値が挿入されなかった場合、DEFAULT値が自動的に挿入されます。DEFAULT値に0以外の値を設定しておけば、ゼロ除算エラーを回避することができます。

CREATE TABLE your_table (
  numerator INT,
  denominator INT DEFAULT 1,
);

この例では、denominator列のDEFAULT値を1に設定しています。

CHECK制約を使用する

CHECK制約は、列の値が特定の条件を満たしていることを確認するための制約です。ゼロ除算エラーを回避するには、以下の式のように、denominator列が0ではないことを条件としてCHECK制約を設定します。

CREATE TABLE your_table (
  numerator INT,
  denominator INT CHECK (denominator <> 0),
);

この例では、denominator列が0以外の値であることを条件としてCHECK制約を設定しています。

ビューを使用する

ビューは、複数のテーブルを結合して仮想的なテーブルを作成する機能です。ゼロ除算エラーを回避するには、以下の式のように、CASE式を使用して、denominatorが0の場合はNULLを返すようにビューを作成します。

CREATE VIEW your_view AS
SELECT
  numerator,
  CASE WHEN denominator = 0 THEN NULL
       ELSE numerator / denominator
  END AS result
FROM your_table;

アプリケーション側で処理を行うことで、ゼロ除算エラーを回避することもできます。

def divide(numerator, denominator):
  if denominator == 0:
    return None
  else:
    return numerator / denominator

# 例
numerator = 10
denominator = 0

result = divide(numerator, denominator)

if result is None:
  print("ゼロ除算が発生しました")
else:
  print("結果は", result, "です")

この例では、Pythonのコードを使用して、ゼロ除算エラーを回避しています。


sql sql-server sql-server-2008


SQLにおける文字コード:BYTE と CHAR データ型で理解すべきこと

SQLにおける BYTE と CHAR は、どちらも文字列を格納するためのデータ型ですが、文字コードの扱いとデータサイズにおいて重要な違いがあります。この解説では、それぞれのデータ型の特性と使用例、相互変換方法、そしてパフォーマンスへの影響について詳しく説明します。...


SQL Server - INSERT後に値を取得する - ストアドプロシージャ

SQL ServerでINSERTを実行した後、挿入されたレコードの値を取得したい場合があります。この場合、いくつかの方法があります。方法@@IDENTITYIDENTITYプロパティを持つ列に値を挿入する場合、@@IDENTITY変数を使用して、挿入されたレコードのIDを取得できます。...


「2019-10-30」を「10/30/2019」に変換する方法 (MariaDB)

SQLで日付を扱う際、様々な形式が用いられます。MariaDBでは、それぞれの形式によって、データの取り扱い方や表示方法が異なります。本解説では、"2019-10-30", "2019/10/30", "10-30-2019", "10/30/2019" の4つの日付形式について、MariaDBにおける扱い方と、それぞれの形式が持つ利点と欠点を詳しく説明します。...


MySQL Workbenchがない?大丈夫!MariaDBの列名を変更するその他の方法

このチュートリアルでは、MySQL Workbenchを使ってMariaDBの列名を変更する方法を説明します。手順MySQL Workbenchを起動し、MariaDBデータベースに接続します。変更したいテーブルを選択します。「テーブル構造」タブをクリックします。...