Laravelでテーブル移行時に外部キー制約エラーが発生した時の対処法

2024-04-02

Laravelでテーブル移行時に外部キー制約エラーが発生した場合の解決方法

問題概要

SQLSTATE[HY000]: General error: 1005 Can't create table `laravel`.`articles` (errno: 150 "Foreign key constraint is incorrectly formed")

これは、外部キー制約が正しく形成されていないために発生するエラーです。

原因

このエラーが発生する主な原因は、以下の2つです。

  1. 参照先のテーブルが存在しない

解決方法

以下の手順で問題を解決できます。

  1. 参照先のテーブルが存在することを確認する

マイグレーションファイルの中で、外部キー制約が設定されているテーブルが存在することを確認します。

public function up()
{
    Schema::create('articles', function (Blueprint $table) {
        $table->increments('id');
        $table->string('title');
        $table->unsignedBigInteger('user_id');
        $table->foreign('user_id')->references('id')->on('users');
    });
}

上記の例では、articlesテーブルのuser_idカラムが、usersテーブルのidカラムを参照しています。この場合、usersテーブルが存在しなければ、エラーが発生します。

参照先のテーブルが存在しても、参照先のカラムが存在しなければ、エラーが発生します。

  1. 外部キー制約の設定を確認する
  1. データ型を確認する

参照するカラムと参照されるカラムのデータ型が一致していない場合、エラーが発生する可能性があります。

例えば、articlesテーブルのuser_idカラムがint型で、usersテーブルのidカラムがbigint型の場合、エラーが発生します。

この場合、articlesテーブルのuser_idカラムのデータ型をbigint型に変更する必要があります。

  1. マイグレーションファイルの順番を確認する

参照先のテーブルよりも先に参照するテーブルのマイグレーションを実行すると、エラーが発生します。

マイグレーションファイルの順番を確認し、参照先のテーブルよりも後に参照するテーブルのマイグレーションを実行するようにしてください。

上記の解決方法で問題が解決しない場合は、以下の点を確認してみてください。

  • データベースの設定に誤りがないか
  • Laravelのバージョンが最新版であるか
  • 使用しているライブラリのバージョンが最新版であるか



<?php

use Illuminate\Database\Migrations\Migration;
use Illuminate\Database\Schema\Blueprint;
use Illuminate\Support\Facades\Schema;

class CreateArticlesTable extends Migration
{
    /**
     * Run the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function up()
    {
        Schema::create('articles', function (Blueprint $table) {
            $table->increments('id');
            $table->string('title');
            $table->unsignedBigInteger('user_id');
            $table->foreign('user_id')->references('id')->on('users');
        });
    }

    /**
     * Reverse the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function down()
    {
        Schema::dropIfExists('articles');
    }
}

articlesテーブルには、以下のカラムがあります。

  • id: 主キー
  • title: 記事のタイトル
  • user_id: 作成者のユーザーID

user_idカラムは、usersテーブルのidカラムを参照する外部キー制約が設定されています。

このマイグレーションを実行すると、articlesテーブルが作成されます。




外部キー制約を設定する他の方法

Fluent API

Schema::create('articles', function (Blueprint $table) {
    $table->increments('id');
    $table->string('title');
    $table->foreign('user_id')->references('id')->on('users')->onDelete('cascade');
});

上記の例では、onDeleteオプションを使用して、usersテーブルからレコードが削除された場合に、articlesテーブルの関連するレコードを自動的に削除するように設定しています。

Closureを使用して外部キー制約を設定することもできます。

Schema::create('articles', function (Blueprint $table) {
    $table->increments('id');
    $table->string('title');
    $table->foreign('user_id', function (Foreign $foreign) {
        $foreign->references('id')->on('users')->onDelete('cascade');
    });
});

上記の例は、Fluent APIを使用した例と同じです。

上記以外にも、以下の方法で外部キー制約を設定できます。

  • ストアドプロシージャー
  • トリガー

これらの方法は、より複雑な制約を設定する場合に役立ちます。


laravel mariadb


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