MariaDBで「ORDER BY "id"」で重複が発生? 原因と解決策を徹底解説

2024-04-14

MariaDB で ORDER BY "id" による重複と、別の列でのソートが正常に動作する理由

MariaDB で、ORDER BY "id" を使用するとレコードが重複することがありますが、別の列でソートすると正常に動作するケースがあります。

原因:

この問題は、id 列のデータ型と、ORDER BY 句の動作に関係しています。

  • データ型: id 列が非ユニークなデータ型 (例: INT, VARCHAR) の場合、複数のレコードで同じ値を持つ可能性があります。
  • ORDER BY 句: ORDER BY 句は、指定された列に基づいて結果セットを並べ替えます。しかし、id 列が非ユニークな場合、ORDER BY "id" は同じ id 値を持つレコードの順序を保証しません。

解決策:

以下の方法で、ORDER BY "id" による重複を回避できます。

  1. ユニークなインデックスを作成する: id 列にユニークなインデックスを作成すると、ORDER BY "id" で確実に重複が回避されます。
  2. 別の列でソートする: id 以外にユニークな列がある場合は、その列でソートすることで重複を回避できます。
  3. DISTINCT キーワードを使用する: SELECT DISTINCT 句を使用すると、重複するレコードが削除されます。ただし、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。

例:

-- 重複あり
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY "id";

-- 重複なし (ユニークインデックスあり)
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY "id"
USING INDEX (unique_id_index);

-- 重複なし (別の列でソート)
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY "name";

-- 重複なし (DISTINCT キーワード使用)
SELECT DISTINCT *
FROM your_table
ORDER BY "id";

補足:

  • 上記の解決策は、MariaDB だけでなく、他の多くのデータベースシステムにも適用できます。
  • データベース設計において、id 列は常にユニークであることをお勧めします。
  • パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、DISTINCT キーワードは慎重に使用してください。



MariaDB で ORDER BY "id" による重複を回避するためのサンプルコード

以下のテーブル my_table があり、id 列に重複する値が存在します。

| id | name | email |
|---|---|---|
| 1 | John Doe | [email protected] |
| 1 | Jane Doe | [email protected] |
| 2 | Peter Jones | [email protected] |
| 3 | Mary Smith | [email protected] |

問題:

ORDER BY "id" でソートすると、以下のようになります。

| id | name | email |
|---|---|---|
| 1 | John Doe | [email protected] |
| 1 | Jane Doe | [email protected] |
| 2 | Peter Jones | [email protected] |
| 3 | Mary Smith | [email protected] |

id 列に重複する値があるため、レコードが重複して表示されます。

ユニークなインデックスを作成する:

CREATE UNIQUE INDEX unique_id_index ON my_table ("id");

このインデックスを作成することで、ORDER BY "id" でソートするときに、重複するレコードが排除されます。

別の列でソートする:

SELECT *
FROM my_table
ORDER BY "name";
SELECT DISTINCT *
FROM my_table
ORDER BY "id";

結果:

上記いずれかの方法でソートすると、以下のようになります。

| id | name | email |
|---|---|---|
| 1 | John Doe | [email protected] |
| 2 | Peter Jones | [email protected] |
| 3 | Mary Smith | [email protected] |

id 列に重複する値があっても、重複せずにレコードがソートされます。

  • 上記のサンプルコードは、MariaDB 10.6.4 で動作確認済みです。
  • データベースシステムやバージョンによって、構文や動作が異なる場合があります。
  • 実際の運用環境では、適切なクエリを設計し、パフォーマンスとデータ整合性を考慮する必要があります。



MariaDB で ORDER BY "id" による重複を回避するためのその他の方法

SELECT *
FROM (
    SELECT *
    FROM my_table
    ORDER BY "id"
) AS t
GROUP BY "id";

この方法では、まず ORDER BY "id" でソートされた結果セットをサブクエリで取得します。その後、GROUP BY 句を使用して、id 列ごとにレコードをグループ化し、各グループから1つのレコードのみを選択します。

ROW_NUMBER() 関数を使用する:

SELECT *
FROM my_table
ORDER BY ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY "id" ORDER BY "name");

この方法では、ROW_NUMBER() 関数を使用して、各 id グループ内のレコードに固有の行番号を割り当てます。その後、ORDER BY 句を使用して、行番号に基づいて結果セットをソートします。

ウィンドウ関数を使用する:

SELECT *
FROM my_table
WINDOW w AS (PARTITION BY "id" ORDER BY "name")
ORDER BY w.row_number();

この方法では、ウィンドウ関数を使用して、各 id グループ内のレコードに対してウィンドウを作成します。その後、w.row_number() 関数を使用して、各ウィンドウ内のレコードに固有の行番号を割り当てます。最後に、ORDER BY 句を使用して、行番号に基づいて結果セットをソートします。

CTE (Common Table Expression) を使用する:

WITH cte AS (
    SELECT *
    FROM my_table
    ORDER BY "id"
)
SELECT *
FROM cte
GROUP BY "id";

この方法では、WITH 句を使用して、CTE (Common Table Expression) を定義します。CTE は一時的な結果セットであり、サブクエリと同じように使用できます。その後、CTE を使用して GROUP BY 句を実行し、重複を排除します。

注意事項:

  • パフォーマンスやデータ整合性の観点から、最適な方法を選択することが重要です。
  • 複雑なクエリを使用する場合は、データベースシステムのドキュメントを参照し、構文や動作を理解する必要があります。

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