PostgreSQLで接続情報を安全に管理:pg_dumpコマンドと接続URI/URL

2024-04-27

PostgreSQLでpg_dumpコマンドを接続URI/URLを使って利用する方法

接続URI/URLは、データベース接続に必要な情報を文字列形式で表現したものです。一般的な形式は以下の通りです。

postgresql://username:password@host:port/database
  • postgresql://: PostgreSQLデータベースであることを示す識別子
  • username: ログインユーザー名
  • password: ログインパスワード
  • host: 接続先ホスト名
  • port: 接続先ポート番号
  • database: 接続対象データベース名

上記に加え、オプション情報も指定できます。

  • sslmode=require: SSL暗号化接続を必須とする
  • application_name=pg_dump: アプリケーション名を指定
  • encodings=UTF8: 文字エンコーディングを指定

pg_dumpコマンドで接続URI/URLを利用するには、--host-addrオプションと--dbnameオプションの代わりに、--uriオプションを使用します。

pg_dump --uri postgresql://username:password@host:port/database > dump.sql

上記コマンドは、指定された接続URI/URLを使用してデータベースに接続し、dump.sqlファイルにバックアップを作成します。

メリット

  • 接続情報の管理が簡潔になる
  • 環境ごとに接続情報を設定する必要がない
  • コマンドライン引数に接続情報を直接記述できるので、スクリプトなどに埋め込みやすい

デメリット

  • パスワードを含む接続情報を公開してしまうリスクがある
  • 複雑な接続オプションを設定できない

注意点

  • 接続URI/URLをコマンドライン引数に直接記述する場合は、パスワードが漏洩しないよう注意する必要があります。
  • 複雑な接続オプションを設定する場合は、従来のpostgresql.confファイルや~/.pgpassファイルを利用する方が安全です。



PostgreSQLでpg_dumpコマンドを接続URI/URLを使って利用する方法 - サンプルコード

バックアップの作成

pg_dump --uri postgresql://myuser:mypassword@localhost:5432/mydatabase > dump.sql

説明

  • pg_dump: pg_dumpコマンドを実行
  • --uri: 接続URI/URLを指定
  • postgresql://myuser:mypassword@localhost:5432/mydatabase: 接続URI/URL (ユーザー名:パスワード@ホスト:ポート/データベース)
  • >: 出力をファイルにリダイレクト
  • dump.sql: 出力ファイル名

復元の方法

以下のコマンドを実行すると、dump.sqlファイルからmydatabaseデータベースに復元されます。

psql --uri postgresql://myuser:mypassword@localhost:5432/mydatabase < dump.sql
  • psql: psqlコマンドを実行
  • <: ファイルの内容を標準入力として読み込む

上記に加え、pg_dumpコマンドの様々なオプションを接続URI/URLに含めることも可能です。詳細はpg_dumpコマンドのマニュアルを参照してください。

補足

  • バックアップ前にデータベースをシャットダウンするかどうかは、状況に応じて判断する必要があります。
  • 大規模なデータベースのバックアップを取る場合は、pg_dumpコマンドの圧縮オプションを使用することを検討してください。
  • バックアップは定期的に実行し、安全な場所に保管してください。



PostgreSQLでpg_dumpコマンドを接続URI/URL以外で利用する方法

postgresql.confファイルに接続情報を設定し、--hostaddrオプションと--dbnameオプションを使用して接続する方法です。

postgresql.confファイルの例

host=localhost
port=5432
user=myuser
password=mypassword
database=mydatabase

pg_dumpコマンドの実行例

pg_dump --hostaddr localhost --dbname mydatabase > dump.sql

メリット

  • 接続情報をファイルに集中管理できる
  • ファイルの共有や管理が煩雑になる場合がある

~/.pgpassファイルの例

localhost:5432:mydatabase:myuser:mypassword
pg_dump --hostaddr localhost --dbname mydatabase > dump.sql
  • ファイルの編集が必要
  • パスワードが平文で保存されるため、セキュリティ面で不安がある

設定例

export PGPASSWORD=mypassword
export PGHOST=localhost
export PGPORT=5432
export PGDATABASE=mydatabase
pg_dump --hostaddr localhost --dbname mydatabase > dump.sql
  • 環境変数の設定が必要
  • セキュリティ面で不安がある

コマンドライン引数

--hostaddrオプション、--portオプション、--usernameオプション、--passwordオプション、--dbnameオプションを使用して接続する方法です。

pg_dump --hostaddr localhost --port 5432 --username myuser --password mypassword --dbname mydatabase > dump.sql
  • ファイルの編集や環境変数の設定が不要
  • コマンドライン引数が長くなる
  • パスワードをコマンドライン引数に直接記述するため、セキュリティ面で不安がある
  • 接続情報をファイルに集中管理したい場合は、postgresql.confファイルを使用します。
  • ユーザーごとに接続情報を設定したい場合は、~/.pgpassファイルを使用します。
  • ファイルの編集や環境変数の設定が不要な場合は、コマンドライン引数を使用します。
  • セキュリティ面を重視する場合は、接続URI/URLを使用するか、postgresql.confファイルと環境変数を組み合わせて使用します。

注意事項

  • 接続情報を設定する際は、パスワードが漏洩しないよう注意する必要があります。

postgresql connection-string


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