データベース設計の秘訣: 一時表とグローバル一時表を使い分ける
Oracleにおける一時表とグローバル一時表の違い
データの有効範囲
- 一時表:
- トランザクションまたはセッションの終了時に自動的に削除されます。
- 同じトランザクション内またはセッション内であれば、複数のユーザーが同じ一時表を参照できます。
- グローバル一時表:
- セッションが終了しても削除されません。
- すべてのユーザーが同じグローバル一時表を参照できます。
使用方法
- 一時表:
- 通常、中間結果や作業領域として使用されます。
- 頻繁に作成、削除されます。
- 他のユーザーとデータを共有することはできません。
- グローバル一時表:
- 複数のセッション間でデータを共有する必要がある場合に使用されます。
- 比較的永続的なデータの保存に使用されます。
- すべてのユーザーが同じデータを参照するため、データの一貫性が保たれます。
その他の違い
- 一時表:
- インデックスを作成することはできません。
- 制約を設定することはできません。
- ログには記録されません。
どちらを使用するべきか?
- データをトランザクション内またはセッション内のみ使用する場合は、一時表を使用します。
- データを複数のセッション間で共有する必要がある場合は、グローバル一時表を使用します。
例
- 中間結果を保存する場合は、一時表を使用します。
- 複数のユーザー間で共有する参照データを保存する場合は、グローバル一時表を使用します。
一時表
-- 一時表の作成
CREATE GLOBAL TEMPORARY TABLE temp_table (
id NUMBER,
name VARCHAR2(255)
);
-- 一時表へのデータ挿入
INSERT INTO temp_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO temp_table (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');
-- 一時表からのデータの取得
SELECT * FROM temp_table;
-- 一時表の削除
DROP TABLE temp_table;
グローバル一時表
-- グローバル一時表の作成
CREATE GLOBAL TEMPORARY TABLE global_temp_table (
id NUMBER,
name VARCHAR2(255)
);
-- グローバル一時表へのデータ挿入
INSERT INTO global_temp_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO global_temp_table (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');
-- 異なるセッションでグローバル一時表へのデータ挿入
-- 別のセッションで接続し、同じグローバル一時表にデータを追加できます。
-- グローバル一時表からのデータの取得
SELECT * FROM global_temp_table;
-- グローバル一時表の削除
DROP TABLE global_temp_table;
一時表とグローバル一時表の代替方法
PL/SQLコレクションは、一時データを保存するために使用できるメモリ内のデータ構造です。コレクションは、セッション間で共有することはできませんが、トランザクション内であれば複数のユーザーがアクセスできます。
ビューは、既存のテーブルのデータに基づいて新しい仮想的なテーブルを作成する方法です。ビューは一時的なデータ構造ではありませんが、中間結果を保存するために使用できます。
他のデータベース
Oracle以外のデータベースを使用している場合は、そのデータベースが提供する一時データ保存機能を使用できます。
ファイル
データをファイルに保存することもできます。これは、大量のデータを保存する必要がある場合に便利です。
最適な方法は、要件によって異なります。
- 少量のデータをセッション内のみ保存する必要がある場合は、PL/SQLコレクションを使用できます。
- 大量のデータを保存する必要がある場合は、ファイルを
database oracle temp-tables