PostgreSQLで空またはNULL値を確実にチェックして、データの信頼性を向上させる!

2024-04-02

PostgreSQLデータベースにおける空またはNULL値のチェック方法

IS NULL演算子

最も簡単な方法は、IS NULL演算子を使用することです。

SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 IS NULL;

このクエリは、列名がNULL値であるすべてのレコードを返します。

COALESCE関数は、NULL値を指定されたデフォルト値に置き換えるために使用できます。

SELECT COALESCE(列名, 'デフォルト値') FROM テーブル名;

このクエリは、列名がNULL値の場合はデフォルト値を、そうでなければ列名の値を返します。

CASE式は、複数の条件に基づいて異なる値を返すために使用できます。

SELECT CASE WHEN 列名 IS NULL THEN '空' ELSE 列名 END FROM テーブル名;

空白文字チェック

文字列型の場合、IS NULL演算子は空白文字("")もNULL値と見なします。 空白文字も含めてチェックしたい場合は、TRIM関数とLENGTH関数を組み合わせて使用します。

SELECT * FROM テーブル名 WHERE TRIM(列名) = '';

このクエリは、列名が空白文字("")のみの場合はレコードを返します。

その他の関数

上記の他にも、NVL関数やCASE WHEN式など、空またはNULL値をチェックする関数や式がいくつかあります。

例:

-- NVL関数

SELECT NVL(列名, 'デフォルト値') FROM テーブル名;

-- CASE WHEN式

SELECT CASE WHEN 列名 = '' THEN '空'
           WHEN 列名 IS NULL THEN 'NULL'
           ELSE 列名
       END
FROM テーブル名;

注意:

  • IS NULL演算子は、NULL値のみをチェックします。 空白文字("")はチェックされません。
  • COALESCE関数は、NULL値をデフォルト値に置き換えますが、空白文字("")は置き換わりません。
  • CASE式は、複数の条件に基づいて異なる値を返すことができますが、記述が複雑になる場合があります。



-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
    列名1 TEXT,
    列名2 INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2) VALUES ('値1', 10);
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2) VALUES (NULL, 20);
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2) VALUES ('', 30);

-- IS NULL演算子
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名1 IS NULL;

-- COALESCE関数
SELECT COALESCE(列名1, 'デフォルト値') FROM テーブル名;

-- CASE式
SELECT CASE WHEN 列名1 IS NULL THEN '空' ELSE 列名1 END FROM テーブル名;

-- 空白文字チェック
SELECT * FROM テーブル名 WHERE TRIM(列名1) = '';

-- その他の関数
SELECT NVL(列名1, 'デフォルト値') FROM テーブル名;
SELECT CASE WHEN 列名1 = '' THEN '空'
           WHEN 列名1 IS NULL THEN 'NULL'
           ELSE 列名1
       END
FROM テーブル名;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

-- IS NULL演算子

| 列名1 | 列名2 |
|---|---|
| NULL  | 20     |

-- COALESCE関数

| 列名1 |
|---|---|
| 値1   |
| デフォルト値 |
| デフォルト値 |

-- CASE式

| 列名1 |
|---|---|
| 空     |
| NULL   |
| 値1   |

-- 空白文字チェック

| 列名1 | 列名2 |
|---|---|
|       | 30     |

-- その他の関数

| 列名1 |
|---|---|
| 値1   |
| 空     |
| NULL   |

上記のコードを参考に、状況に応じて適切な方法で空またはNULL値をチェックしてください。




PostgreSQLデータベースにおける空またはNULL値のチェック方法:その他の方法

LIKE演算子は、文字列のパターンマッチングに使用できます。

SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '%';

EXISTS関数は、サブクエリにレコードが存在するかどうかをチェックするために使用できます。

SELECT * FROM テーブル名
WHERE EXISTS (SELECT * FROM サブクエリ WHERE サブクエリ.列名 = テーブル名.列名);

このクエリは、サブクエリテーブル名.列名と一致するレコードが存在する場合はレコードを返します。

NOT IN演算子は、指定された値のリストに値が存在しないかどうかをチェックするために使用できます。

SELECT * FROM テーブル名
WHERE 列名 NOT IN ('値1', '値2', NULL);

NULLIF関数は、2つの値が一致する場合はNULL値を返し、そうでなければ最初の値を返します。

SELECT NULLIF(列名, '');
SELECT CASE WHEN 列名 IS NULL THEN 'NULL'
           WHEN 列名 = '' THEN '空'
           ELSE 列名
       END
FROM テーブル名;
  • LIKE演算子は、パターンマッチングに使用できるため、柔軟性がありますが、複雑なパターンになると処理速度が遅くなる場合があります。
  • EXISTS関数は、サブクエリを実行するため、処理速度が遅くなる場合があります。
  • NOT IN演算子は、リストに含まれる値の数が多いと処理速度が遅くなる場合があります。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。 処理速度、複雑さ、柔軟性などを考慮して、適切な方法を選択してください。


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