AndroidでCSVデータをデータベースへ楽々インポート!RoomとApache POIライブラリで実現

2024-06-30

AndroidデータベースへCSVファイルからデータを取り込む方法

SQLiteインポートコマンドを利用する

これは、シンプルな方法で小規模なデータセットに適しています。

手順:

  1. CSVファイルの準備: データベースへ取り込むCSVファイルを用意します。カンマ区切り形式であることを確認してください。
  2. ADB接続: AndroidデバイスをUSBデバッ グモードでパソコンに接続し、ADBコマンドを利用できるようにします。
  3. データベースを開く: 以下のコマンドを実行して、データベースファイルを開きます。
adb shell sqlite3 your_database.db
  1. CSVファイルをインポート: 以下のコマンドを実行して、CSVファイルをデータベースへインポートします。
.import your_csv_file.csv your_table_name
    .quit
    

    例:

    # データベース "my_database.db" にテーブル "my_table" へ "my_data.csv" をインポート
    adb shell sqlite3 my_database.db
    .import my_data.csv my_table
    .quit
    

    注意事項:

    • この方法は、カラム名とCSVファイルのヘッダーが一致していることを前提としています。
    • エラー処理や型変換などの機能は備わっていません。

    Androidライブラリを利用する

    より多くの機能と柔軟性を備えた方法として、Androidライブラリを利用する方法があります。ここでは、RoomとApache POIという2つのライブラリを用いた例を紹介します。

    Roomは、SQLiteデータベース操作を簡潔に行うためのライブラリです。Apache POIは、CSVファイルの読み書きを容易にするライブラリです。

    1. プロジェクトにライブラリを追加:

      • RoomライブラリをプロジェクトのGradleファイルに追加します。
    2. Entityクラスを作成:

      • Roomを使用して、データベースに格納するデータに対応するEntityクラスを作成します。
      • 各フィールドは、データベースのカラムに対応します。
    3. CSVファイルを解析:

      • Apache POIライブラリのCSV読み込み機能を使用して、CSVファイルを解析します。
      • 各行のデータをEntityオブジェクトに変換します。
    // Entityクラス
    @Entity
    public class MyData {
        @PrimaryKey
        private int id;
        private String name;
        private int age;
    
        // Getter and setter methods
    }
    
    // データベース操作クラス
    @Dao
    public interface MyDataDao {
        @Insert
        void insert(MyData data);
    }
    
    // CSVファイル読み込み・保存処理
    public class ImportDataTask extends AsyncTask<Void, Void, Void> {
    
        @Inject
        private MyDataDao myDataDao;
    
        @Override
        protected Void doInBackground(Void... params) {
            try {
                // CSVファイルを読み込む
                CSVReader reader = new CSVReader(new FileReader("my_data.csv"));
    
                // 各行をEntityオブジェクトに変換してデータベースへ保存
                while ((String[] row = reader.readNext()) != null) {
                    MyData data = new MyData();
                    data.setId(Integer.parseInt(row[0]));
                    data.setName(row[1]);
                    data.setAge(Integer.parseInt(row[2]));
                    myDataDao.insert(data);
                }
    
                reader.close();
            } catch (IOException e) {
                e.printStackTrace();
            }
    
            return null;
        }
    }
    
    • RoomとApache POIライブラリの使用方法に関する詳細は、それぞれの公式ドキュメントを参照してください。
    • データ量が多い場合は、バックグラウンドスレッドで処理を行うようにする必要があります。

    上記以外にも、データベースへCSVファイルをインポートする方法としては、ContentProviderを利用する方法などがあります。

    最適な方法は、データ量、処理速度、開発者の経験などの要件によって異なります。

    • ContentProvider:



    // Entityクラス
    @Entity
    public class MyData {
        @PrimaryKey(autoGenerate = true)
        private int id;
        private String name;
        private int age;
    
        // Getter and setter methods
    }
    
    // データベース操作クラス
    @Dao
    public interface MyDataDao {
        @Insert
        void insert(MyData data);
    }
    
    // CSVファイル読み込み・保存処理
    public class ImportDataTask extends AsyncTask<Void, Void, Void> {
    
        @Inject
        private MyDataDao myDataDao;
    
        @Override
        protected Void doInBackground(Void... params) {
            try (CSVReader reader = new CSVReader(new FileReader("my_data.csv"))) {
                while ((String[] row = reader.readNext()) != null) {
                    MyData data = new MyData();
                    data.setName(row[0]);
                    data.setAge(Integer.parseInt(row[1]));
                    myDataDao.insert(data);
                }
            } catch (IOException e) {
                e.printStackTrace();
            }
    
            return null;
        }
    }
    

    このコードを実行するには、以下の手順が必要です。

      // ImportDataTaskクラスのインスタンスを作成して実行
      ImportDataTask task = new ImportDataTask();
      task.execute();
      
      • このコードはあくまで一例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。
      • データベースのカラム名やCSVファイルのフォーマットは、ご自身の環境に合わせて変更してください。
      • エラー処理や進行状況の表示などの機能を追加することもできます。



      AndroidデータベースへCSVファイルを取り込むその他の方法

      SQLiteOpenHelperを利用する

      これは、Android標準のAPIを使用してSQLiteデータベースを操作する方法です。Roomライブラリほど簡潔ではありませんが、より柔軟な制御が可能です。

      独自のインポートロジックを実装する

      これは、ライブラリを使用せずに、独自のコードでCSVファイルを解析し、データベースへ保存する方法です。複雑なデータ形式や処理要件がある場合に適しています。

      クラウドサービスを利用する

      これは、Androidアプリから直接データベースへデータをインポートするのではなく、クラウドサービス上でCSVファイルを処理し、データベースへ格納する方法です。データのセキュリティやスケーラビリティを向上させることができます。


      database android import


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