SQLiteの起動オプションでデータベースをカスタマイズ: Pragmaステートメントを活用
SQLite コマンドライン起動時に Pragma ステートメントを読み込む方法
具体的な手順
Pragma ステートメントを含むスクリプトファイルを作成する:
PRAGMA cache_size = 10000;
コマンドラインオプションでスクリプトファイルを指定する:
sqlite3 -init init.sql test.db
注意事項
- スクリプトファイル内の
pragma
ステートメントは、データベース接続ごとに一度だけ実行されます。 - データベースファイルが存在しない場合は、スクリプトファイル内の
pragma
ステートメントも実行されません。 - 複数の
pragma
ステートメントを記述する場合は、セミコロン (;) で区切ります。
例
以下の例では、init.sql
ファイルを使用して test.db
データベースを開き、cache_size
を 10000 ページに設定し、テーブル users
を作成します。
init.sql
PRAGMA cache_size = 10000;
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT UNIQUE
);
コマンドの実行
sqlite3 -init init.sql test.db
このコマンドを実行すると、test.db
データベースが作成され、cache_size
が 10000 ページに設定され、users
テーブルが作成されます。
この方法は、データベース接続ごとに特定の設定を適用したい場合に役立ちます。例えば、テスト環境と本番環境で異なるキャッシュサイズを設定したい場合などに使用できます。
PRAGMA cache_size = 10000;
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT UNIQUE
);
sqlite3 -init init.sql test.db
解説
PRAGMA cache_size = 10000;
: このステートメントは、データベースのキャッシュサイズを 10000 ページに設定します。CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT NOT NULL, email TEXT UNIQUE);
: このステートメントは、users
という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、id
、name
、email
という 3 つの列があります。id
列はプライマリキーであり、自動的にインクリメントされます。name
列は NULL を許さず、email
列は一意である必要があります。
注意事項
- このコードは、SQLite バージョン 3.8.10 以降で動作します。
- データベースファイルが存在しない場合は、このコードは実行できません。
他の方法
環境変数を使用する
SQLITE_PRAGMA
環境変数に、コマンドライン起動時に実行する pragma
ステートメントをカンマ区切りで指定できます。例えば、以下のように cache_size
を 10000 ページに設定します。
set SQLITE_PRAGMA=cache_size=10000
sqlite3 test.db
.profile ファイルを使用する
~/.profile
などのシェルプロファイルファイルに、sqlite3
コマンドを実行する前に実行するコマンドを記述できます。例えば、以下のように init.sql
ファイルを sqlite3
コマンドで実行します。
alias sqlite3='sqlite3 -init init.sql'
カスタムシェルスクリプトを作成し、sqlite3
コマンドを実行する前に pragma
ステートメントを実行できます。例えば、以下のように sqlite3-init
というスクリプトを作成し、init.sql
ファイルを実行します。
#!/bin/bash
sqlite3 -init init.sql "$@"
このスクリプトを sqlite3-init
という名前で保存し、実行可能にします。その後、以下のようにデータベースを開くことができます。
sqlite3-init test.db
Python スクリプトを作成し、sqlite3
モジュールを使用してデータベースを開く前に pragma
ステートメントを実行できます。例えば、以下のように init_db.py
というスクリプトを作成し、cache_size
を 10000 ページに設定します。
import sqlite3
def init_db(db_path):
conn = sqlite3.connect(db_path)
conn.execute('PRAGMA cache_size = 10000;')
conn.close()
if __name__ == '__main__':
init_db('test.db')
C 言語プログラムを作成し、SQLite ライブラリを使用してデータベースを開く前に pragma
ステートメントを実行できます。
これらの方法はそれぞれ、異なる利点と欠点があります。自分に合った方法を選択してください。
sqlite