SQLiteの起動オプションでデータベースをカスタマイズ: Pragmaステートメントを活用

2024-06-26

SQLite コマンドライン起動時に Pragma ステートメントを読み込む方法

具体的な手順

  1. Pragma ステートメントを含むスクリプトファイルを作成する:

    PRAGMA cache_size = 10000;
    
  2. コマンドラインオプションでスクリプトファイルを指定する:

    sqlite3 -init init.sql test.db
    

注意事項

  • スクリプトファイル内の pragma ステートメントは、データベース接続ごとに一度だけ実行されます。
  • データベースファイルが存在しない場合は、スクリプトファイル内の pragma ステートメントも実行されません。
  • 複数の pragma ステートメントを記述する場合は、セミコロン (;) で区切ります。

    以下の例では、init.sql ファイルを使用して test.db データベースを開き、cache_size を 10000 ページに設定し、テーブル users を作成します。

    init.sql

    PRAGMA cache_size = 10000;
    
    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      email TEXT UNIQUE
    );
    

    コマンドの実行

    sqlite3 -init init.sql test.db
    

    このコマンドを実行すると、test.db データベースが作成され、cache_size が 10000 ページに設定され、users テーブルが作成されます。

    この方法は、データベース接続ごとに特定の設定を適用したい場合に役立ちます。例えば、テスト環境と本番環境で異なるキャッシュサイズを設定したい場合などに使用できます。




    PRAGMA cache_size = 10000;
    
    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      email TEXT UNIQUE
    );
    
    sqlite3 -init init.sql test.db
    

    解説

    • PRAGMA cache_size = 10000;: このステートメントは、データベースのキャッシュサイズを 10000 ページに設定します。
    • CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT NOT NULL, email TEXT UNIQUE);: このステートメントは、users という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、idnameemail という 3 つの列があります。id 列はプライマリキーであり、自動的にインクリメントされます。name 列は NULL を許さず、email 列は一意である必要があります。

    注意事項

    • このコードは、SQLite バージョン 3.8.10 以降で動作します。
    • データベースファイルが存在しない場合は、このコードは実行できません。



      他の方法

      環境変数を使用する

      SQLITE_PRAGMA 環境変数に、コマンドライン起動時に実行する pragma ステートメントをカンマ区切りで指定できます。例えば、以下のように cache_size を 10000 ページに設定します。

      set SQLITE_PRAGMA=cache_size=10000
      sqlite3 test.db
      

      .profile ファイルを使用する

      ~/.profile などのシェルプロファイルファイルに、sqlite3 コマンドを実行する前に実行するコマンドを記述できます。例えば、以下のように init.sql ファイルを sqlite3 コマンドで実行します。

      alias sqlite3='sqlite3 -init init.sql'
      

      カスタムシェルスクリプトを作成し、sqlite3 コマンドを実行する前に pragma ステートメントを実行できます。例えば、以下のように sqlite3-init というスクリプトを作成し、init.sql ファイルを実行します。

      #!/bin/bash
      
      sqlite3 -init init.sql "$@"
      

      このスクリプトを sqlite3-init という名前で保存し、実行可能にします。その後、以下のようにデータベースを開くことができます。

      sqlite3-init test.db
      

      Python スクリプトを作成し、sqlite3 モジュールを使用してデータベースを開く前に pragma ステートメントを実行できます。例えば、以下のように init_db.py というスクリプトを作成し、cache_size を 10000 ページに設定します。

      import sqlite3
      
      def init_db(db_path):
          conn = sqlite3.connect(db_path)
          conn.execute('PRAGMA cache_size = 10000;')
          conn.close()
      
      if __name__ == '__main__':
          init_db('test.db')
      

      C 言語プログラムを作成し、SQLite ライブラリを使用してデータベースを開く前に pragma ステートメントを実行できます。

      これらの方法はそれぞれ、異なる利点と欠点があります。自分に合った方法を選択してください。


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