【コマンドラインもGUIもOK】SQLiteファイルからSQLスクリプトを実行する方法3選
SQLiteファイルから複数行SQLスクリプトを実行する方法
必要なもの
- SQLiteデータベースファイル
- 複数行のSQLスクリプトを含むテキストファイル
- SQLiteを操作できるツール (例:SQLiteStudio、DB Browser for SQLite)
手順
-
SQLスクリプトファイルを読み込む
多くのSQLite操作ツールでは、ツール内蔵のメニューまたはスクリプト実行機能を使って、テキストファイルに保存されたSQLスクリプトを読み込むことができます。
読み込み方法はツールによって異なりますが、一般的には以下のいずれかの方法で行えます。
- メニューから選択: ツールのメインメニューから「ファイル」→「開く」→「SQLスクリプト」を選択し、スクリプトファイルを選択します。
- スクリプト実行機能: ツールのスクリプト実行機能ウィンドウに、スクリプトファイルの内容を貼り付けたり、ファイルパスを入力したりして読み込みます。
-
スクリプトを実行する
スクリプトファイルが読み込まれたら、スクリプトを実行します。
- メニューから選択: ツールのメインメニューから「実行」→「すべて実行」を選択すると、スクリプト全体が実行されます。
- スクリプト実行機能: ツールのスクリプト実行機能ウィンドウにある「実行」ボタンをクリックすると、スクリプト全体が実行されます。
- 行ごとの実行: 多くのツールでは、スクリプト内の個々の行を選択して実行することができます。 複雑なスクリプトをデバッグする場合などに便利です。
-
実行結果を確認する
スクリプトが実行されると、実行結果が表示されます。
実行結果には、作成されたテーブルや挿入されたデータなどの情報が含まれます。
ツールによっては、実行ログやエラーメッセージなども確認できます。
補足事項
- 多くのSQLite操作ツールでは、セミコロン(;)で区切られた複数のSQLステートメントを含むスクリプトファイルを処理できます。
- スクリプトファイルのエンコーディングが、SQLiteデータベースファイルのエンコーディングと一致していることを確認する必要があります。
- 複雑なスクリプトを実行する場合は、バックアップを取ってから実行することをお勧めします。
上記以外にも、コマンドラインツールを使ってSQLiteスクリプトを実行する方法もあります。
コマンドラインツールを使う場合は、コマンドプロンプトまたはターミナルを開き、SQLiteコマンドとスクリプトファイルへのパスを入力して実行します。
例:
sqlite3 database.db < script.sql
このコマンドは、script.sql
という名前のスクリプトファイルの内容を、database.db
という名前のSQLiteデータベースファイルに実行します。
注意事項
- コマンドラインツールを使う場合は、スクリプトファイルのパスを正しく入力する必要があります。
- コマンドラインツールによっては、オプションを指定してスクリプトを実行することができます。 詳細については、ツール付属のマニュアルを参照してください。
この例では、次の内容を含むcreate_table.sql
という名前のテキストファイルを作成します。
-- テーブルの作成
CREATE TABLE customers (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT UNIQUE NOT NULL,
created_at DATETIME DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- データの挿入
INSERT INTO customers (name, email) VALUES
('山田 太郎', '[email protected]'),
('鈴木 花子', '[email protected]'),
('佐藤 健', '[email protected]');
このスクリプトを実行すると、customers
という名前のテーブルが作成され、3件のデータが挿入されます。
上記のスクリプトを実行するには、以下の手順を行います。
- SQLite操作ツールで、
customers.db
という名前の新しいデータベースファイルを作成します。 - ツールで、
create_table.sql
ファイルを読み込み、実行します。
テーブルの内容を確認するには、以下のSQLクエリを実行します。
SELECT * FROM customers;
このクエリを実行すると、以下の結果が表示されます。
| id | name | email | created_at |
|----+------------+----------------------+-------------------------|
| 1 | 山田 太郎 | [email protected] | 2024-04-15 14:07:11 |
| 2 | 鈴木 花子 | [email protected] | 2024-04-15 14:07:11 |
| 3 | 佐藤 健 | [email protected] | 2024-04-15 14:07:11 |
上記はほんの一例です。
SQLiteスクリプトファイルを使って、データベースを様々な操作することができます。
詳細については、SQLiteのドキュメントを参照してください。
- 複雑なスクリプトを作成する場合は、コメントを記述して分かりやすくしておくとよいでしょう。
SQLiteファイルから複数行SQLスクリプトを実行する方法:その他の方法
Pythonスクリプトを使う
Pythonを使って、SQLiteデータベースファイルを操作し、スクリプトファイルの内容を実行することができます。
例:Pythonスクリプトを使ってスクリプトファイルを実行する
import sqlite3
def execute_script(db_file, script_file):
with sqlite3.connect(db_file) as conn:
with open(script_file, 'r') as f:
sql_script = f.read()
conn.executescript(sql_script)
if __name__ == '__main__':
db_file = 'customers.db'
script_file = 'create_table.sql'
execute_script(db_file, script_file)
このスクリプトを実行すると、customers.db
という名前のデータベースファイルに、create_table.sql
という名前のスクリプトファイルの内容が実行されます。
シェルスクリプトを使って、sqlite3
コマンドを実行し、スクリプトファイルの内容を実行することができます。
#!/bin/bash
db_file="customers.db"
script_file="create_table.sql"
sqlite3 "$db_file" < "$script_file"
このスクリプトをexecute_script.sh
という名前で保存し、実行権限を付与します。
chmod +x execute_script.sh
そして、以下のコマンドを実行します。
./execute_script.sh
GUIツールを使う
多くのSQLite操作ツールには、スクリプト実行機能が搭載されています。
この機能を使って、スクリプトファイルをGUI上で読み込み、実行することができます。
- SQLiteStudioを開きます。
ファイル
メニューから開く
→SQLスクリプト
を選択します。- ツールバーにある
実行
ボタンをクリックします。
- GUIツールを使う場合は、ツールの使用方法を確認する必要があります。
上記以外にも、様々な方法でSQLiteファイルから複数行SQLスクリプトを実行することができます。
自分に合った方法を見つけて、データベース操作を効率化しましょう。
sqlite scripting