MySQLインデックスのチューニング:パフォーマンスを最大限に引き出す

2024-04-12

MySQLにおける単一列インデックス2つと2列インデックス1つの比較

MySQLでテーブルにインデックスを作成する際、単一列インデックス2つと2列インデックス1つ、どちらを選択すべきか悩むことがあります。 それぞれの特徴と利点・欠点、そして最適な選択方法について解説します。

単一列インデックス2つ

  • 利点

    • それぞれの列で個別に高速な検索が可能
    • インデックスサイズが小さくなる
    • 柔軟性が高く、後から列を追加しやすい
  • 欠点

    • 複合検索の場合、両方のインデックスを使用できない
    • インデックス管理が複雑になる
    • 複合検索の場合、高速な検索が可能
    • 個別列での検索速度が遅くなる場合がある

以下の点を考慮する必要があります。

  • クエリパターン: どの列で検索することが多いのか、複合検索を行う頻度
  • データ量: テーブルのデータ量が多い場合は、インデックスサイズも考慮
  • パフォーマンス: 速度と管理のしやすさのバランス

補足

  • 上記は一般的な比較であり、状況によって最適な選択は異なります。



CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  INDEX (name),
  INDEX (email)
);
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  INDEX (name, email)
);

複合検索の例

SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
  • 単一列インデックス2つの場合: 両方のインデックスを使用できず、テーブル全体をスキャンする可能性が高い
  • 2列インデックス1つの場合: インデックスを使用して高速に検索できる

パフォーマンス比較

EXPLAIN SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
  • このクエリを実行して、それぞれのインデックス構成における実行計画を確認

注意: 上記はあくまでサンプルであり、実際のコードは状況に合わせて調整する必要があります。




カラムグループインデックス

  • MySQL 8.0で導入された新しいインデックス
  • 複数の列をまとめてインデックス化できる
  • 単一列インデックス2つと2列インデックス1つの間のバランスが取れた方法

仮想カラム

  • 複数の列を結合して1つの列として扱う
  • 2列インデックス1つと同様の効果を得られる

パーティショニング

  • テーブルを複数のパーティションに分割
  • 特定のパーティションのみを検索することで、パフォーマンスを向上
  • 大規模なテーブルに有効

選択のポイント

  • 使用するデータベースの種類
  • データ量
  • クエリパターン

最適な方法を選択するには

  • それぞれの方法の特徴と利点・欠点を理解する
  • 状況に合わせて適切な方法を選択する

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