MySQLインデックスのチューニング:パフォーマンスを最大限に引き出す
MySQLにおける単一列インデックス2つと2列インデックス1つの比較
MySQLでテーブルにインデックスを作成する際、単一列インデックス2つと2列インデックス1つ、どちらを選択すべきか悩むことがあります。 それぞれの特徴と利点・欠点、そして最適な選択方法について解説します。
単一列インデックス2つ
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利点
- それぞれの列で個別に高速な検索が可能
- インデックスサイズが小さくなる
- 柔軟性が高く、後から列を追加しやすい
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欠点
- 複合検索の場合、両方のインデックスを使用できない
- インデックス管理が複雑になる
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- 複合検索の場合、高速な検索が可能
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- 個別列での検索速度が遅くなる場合がある
以下の点を考慮する必要があります。
- クエリパターン: どの列で検索することが多いのか、複合検索を行う頻度
- データ量: テーブルのデータ量が多い場合は、インデックスサイズも考慮
- パフォーマンス: 速度と管理のしやすさのバランス
補足
- 上記は一般的な比較であり、状況によって最適な選択は異なります。
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
INDEX (name),
INDEX (email)
);
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
INDEX (name, email)
);
複合検索の例
SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
- 単一列インデックス2つの場合: 両方のインデックスを使用できず、テーブル全体をスキャンする可能性が高い
- 2列インデックス1つの場合: インデックスを使用して高速に検索できる
パフォーマンス比較
EXPLAIN SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
- このクエリを実行して、それぞれのインデックス構成における実行計画を確認
注意: 上記はあくまでサンプルであり、実際のコードは状況に合わせて調整する必要があります。
カラムグループインデックス
- MySQL 8.0で導入された新しいインデックス
- 複数の列をまとめてインデックス化できる
- 単一列インデックス2つと2列インデックス1つの間のバランスが取れた方法
仮想カラム
- 複数の列を結合して1つの列として扱う
- 2列インデックス1つと同様の効果を得られる
パーティショニング
- テーブルを複数のパーティションに分割
- 特定のパーティションのみを検索することで、パフォーマンスを向上
- 大規模なテーブルに有効
選択のポイント
- 使用するデータベースの種類
- データ量
- クエリパターン
最適な方法を選択するには
- それぞれの方法の特徴と利点・欠点を理解する
- 状況に合わせて適切な方法を選択する
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