【MySQLチュートリアル】 GROUP_CONCATで重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を取得する方法

2024-04-12

MySQL で GROUP_CONCAT を使って重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を 1 つのクエリで取得する最適な方法

このチュートリアルでは、MySQL の GROUP_CONCAT 関数を使用して、重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を 1 つのクエリで取得する方法を説明します。また、クエリのパフォーマンスを向上させるための最適化方法についても説明します。

シナリオ

users テーブルと orders テーブルがあると仮定します。users テーブルには、ユーザー ID、名前、およびメール アドレスが含まれています。orders テーブルには、注文 ID、ユーザー ID、商品 ID、および数量が含まれています。

このシナリオでは、各ユーザーの注文数と注文された商品 ID のリストを取得したいと考えています。

クエリ

以下のクエリは、上記の要件を満たすために使用できます。

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(o.order_id) AS order_count,
  GROUP_CONCAT(DISTINCT o.product_id SEPARATOR ', ') AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id
GROUP BY u.user_id, u.name, u.email

説明

このクエリは、以下のステップを実行します。

  1. users テーブルと orders テーブルを user_id 列で結合します。
  2. user_id 列でグループ化します。
  3. 各グループについて、以下の操作を実行します。
    • order_id 列の値をカウントして、order_count 変数に格納します。
    • product_id 列の値を DISTINCT 関数を使用して重複なしで結合し、product_ids 変数に格納します。

最適化

  • orders テーブルに user_id 列のインデックスを作成します。これにより、結合操作のパフォーマンスが向上します。
  • product_ids 列の値をカンマ (,) で区切る代わりに、別の区切り文字を使用します。これにより、結果セットのサイズが小さくなります。
  • GROUP_CONCAT 関数の代わりに JSON_AGG 関数を使用します。これにより、JSON 形式で結果を返すことができます。

以下のクエリは、上記の最適化を適用したものです。

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(o.order_id) AS order_count,
  JSON_AGG(DISTINCT o.product_id) AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id
GROUP BY u.user_id, u.name, u.email



チュートリアルで説明したクエリ

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(o.order_id) AS order_count,
  GROUP_CONCAT(DISTINCT o.product_id SEPARATOR ', ') AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id
GROUP BY u.user_id, u.name, u.email;

最適化されたクエリ

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(o.order_id) AS order_count,
  JSON_AGG(DISTINCT o.product_id) AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id
GROUP BY u.user_id, u.name, u.email;

実行方法

これらのクエリを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. MySQL クライアントに接続します。
  2. 上記のクエリをコピーして、クライアントに貼り付けます。
  3. Enter キーを押してクエリを実行します。

結果

クエリが成功すると、以下の結果が表示されます。

user_id | name       | email                  | order_count | product_ids
-------+------------+-------------------------+-------------+-----------------
1       | John Doe   | [email protected]     | 3           | 1, 2, 3
2       | Jane Doe   | [email protected]     | 2           | 4, 5
3       | Peter Jones| [email protected] | 1           | 6

注意事項

  • このサンプルコードは、MySQL 5.7 以降で使用できます。
  • product_ids 列の値をカンマ (,) で区切る代わりに、別の区切り文字を使用するには、GROUP_CONCAT 関数の SEPARATOR オプションを使用する必要があります。



MySQL で GROUP_CONCAT を使って重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を 1 つのクエリで取得するその他の方法

サブクエリ

以下のクエリは、サブクエリを使用して重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を取得します。

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  (
    SELECT COUNT(*)
    FROM orders AS o
    WHERE o.user_id = u.user_id
  ) AS order_count,
  (
    SELECT GROUP_CONCAT(DISTINCT o.product_id SEPARATOR ', ')
    FROM orders AS o
    WHERE o.user_id = u.user_id
  ) AS product_ids
FROM users AS u;
  1. users テーブルの各行について、以下の操作を実行します。
    • orders テーブルに対してサブクエリを実行し、そのユーザーの注文数をカウントします。
    • orders テーブルに対してサブクエリを実行し、そのユーザーの注文された商品 ID のリストをカンマ (,) で区切って取得します。
  2. サブクエリの結果を使用して、order_count 列と product_ids 列の値を設定します。

ウィンドウ関数

MySQL 8.0 以降では、ウィンドウ関数を使用して重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を取得することができます。

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(o.order_id) OVER (PARTITION BY u.user_id) AS order_count,
  GROUP_CONCAT(DISTINCT o.product_id SEPARATOR ', ') OVER (PARTITION BY u.user_id) AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id;
  1. PARTITION BY 句を使用して、order_count 列と product_ids 列の値を user_id 列ごとに計算します。

集計関数

SELECT
  u.user_id,
  u.name,
  u.email,
  COUNT(DISTINCT o.order_id) OVER (PARTITION BY u.user_id) AS order_count,
  JSON_AGG(DISTINCT o.product_id) OVER (PARTITION BY u.user_id) AS product_ids
FROM users AS u
LEFT JOIN orders AS o ON u.user_id = o.user_id;

このクエリは、ウィンドウ関数を使ったクエリとほぼ同じです。ただし、COUNT(DISTINCT) 関数と JSON_AGG 関数を使用して、order_count 列と product_ids 列の値を計算しています。

MySQL で GROUP_CONCAT を使って重複キーのリストと複数列の繰り返し回数を 1 つのクエリで取得するには、さまざまな方法があります。どの方法が最適かは、データの量、クエリのパフォーマンス要件、および使用しているMySQLのバージョンによって異なります。


mysql sql join


MySQLのコメントでコードを分かりやすく、保守性を高める

形式: -- コメント内容例:利点:書き方が簡単短いコメントに適している複数行にわたるコメントには使えない形式:説明が長くなる場合に便利書き方が少し面倒不要になったクエリを一時的に無効化できるテストやデバッグに便利コメントと区別しにくいコメントは分かりやすく簡潔に書く...


T-SQLデバッグ:テーブル変数の値を確認する方法(SSMS、PRINT、データ監視など)

方法 1: ローカル変数ウィンドウを使用するデバッグしたいストアド プロシージャまたは関数を右クリックし、 [デバッグ] > [開始] を選択します。実行が一時停止したら、 [デバッグ] > [ウィンドウ] > [ローカル] を選択して [ローカル変数] ウィンドウを開きます。...


環境変数とdocker-composeで簡単接続!Dockerコンテナ内のMySQLにアクセスする方法

この方法は、コンテナ起動時に環境変数を設定することで、ホストから接続するための情報をコンテナ内に伝えます。手順Dockerfile に以下の内容を追加します。以下のコマンドでコンテナを起動します。ホストから以下のコマンドで接続します。ポイント...


クエリのパフォーマンスを向上させるためのMySQLインデックス、クエリ構造、およびその他のヒント

MySQLで2つの結合とGROUP BY句を含むクエリを最適化することは、パフォーマンスを向上させるために重要です。適切なインデックスの使用、クエリ構造の最適化、不要な列の回避など、いくつかの方法でこれを行うことができます。インデックスは、データベーステーブル内のデータの高速な検索とソートを可能にする構造です。結合とGROUP BY句を含むクエリでインデックスを使用すると、パフォーマンスが大幅に向上することがあります。...


MySQL/MariaDBで発生するエラー「ERROR 1356 (HY000): View 'mysql.user' references invalid table(s) or column(s) or function(s) or definer/invoker of view lack rights to use them」の解決策

原因以下のいずれかの原因が考えられます。参照するテーブルが存在しない テーブルが削除された テーブル名が間違っているテーブルが削除されたテーブル名が間違っているビューの定義者/呼び出し権限が不正 権限が誤って設定されている権限が誤って設定されている...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



サンプルコード:MySQLで複数の列にユニーク制約を設定する

MySQLで複数の列にユニーク制約を指定するには、UNIQUE制約を使用します。この制約は、指定された列の組み合わせがテーブル内で一意であることを保証します。方法は2つあります。CREATE TABLE ステートメントを使用する例この例では、usersテーブルにはusernameとemail列にユニーク制約が設定されています。つまり、同じusernameまたは同じemailを持つユーザーは2人以上登録できません。


MySQL: GROUP_CONCAT() 関数の最大長を超えた場合の対処法

MySQL 8.0 以前では、GROUP_CONCAT() 関数のデフォルトの最大長は 1024 バイト です。これは、文字列データの場合、約 512 文字に相当します。GROUP_CONCAT() 関数の最大長は、以下の要素によって制限されます。


MySQL JOINチュートリアル:1つのテーブルからすべての列、別のテーブルからいくつかの列を選択

このチュートリアルでは、MySQLの SELECT ステートメントと JOIN 句を使用して、1つのテーブルからすべての列を選択し、別のテーブルからいくつかの列を選択する方法を説明します。前提条件MySQLデータベースサーバーとクライアントツール


ALTER TABLE ステートメントで複数の列を追加する

MySQLで既存のテーブルに、特定の列の後に複数の列を追加するには、ALTER TABLE ステートメントを使用します。このステートメントには、ADD オプションを使用して、新しい列を定義することができます。手順接続したいデータベースに接続します。