データベース設計のベストプラクティス! MySQLにおけるBITとTINYINTの使い分け

2024-04-08

MySQLにおけるBITとTINYINTの違い

データサイズ:

  • BIT: 1ビットから64ビットまでの範囲でサイズを指定できます。
  • TINYINT: 1バイト(8ビット)のデータ型です。

値の範囲:

  • BIT: 0と1のみを格納できます。真偽値(Boolean)を格納するのに適しています。
  • TINYINT: -128から127までの範囲の値を格納できます。

ストレージ効率:

  • BIT: 必要なストレージ容量は、指定されたビット数によって異なります。
  • TINYINT: 常に1バイトのストレージを使用します。

使用例:

  • BIT: 真偽値、フラグ、ビットマスクなど
  • TINYINT: 小さな数値データ、例えば、アンケートの回答、性別など

どちらのデータ型を使用するべきかは、格納したいデータの内容と要件によって異なります。

  • 真偽値を格納する場合は、**BIT(1)**を使用するのが最適です。
  • 小さな数値データを格納する場合は、TINYINTを使用するのが一般的です。
  • ストレージ効率が重要な場合は、BITを使用する方が良い場合があります。

補足:

  • MySQL 5.7.7 以降では、BOOLEAN データ型は TINYINT(1) のエイリアスとして使用できます。
  • BITデータ型は、ビット演算で使用できます。



-- テーブル作成
CREATE TABLE example (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  is_active BIT(1) NOT NULL DEFAULT 0,
  age TINYINT NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

-- データ挿入
INSERT INTO example (is_active, age) VALUES (1, 25);
INSERT INTO example (is_active, age) VALUES (0, 32);

-- データ取得
SELECT * FROM example;

-- 真偽値によるフィルタリング
SELECT * FROM example WHERE is_active = 1;

-- 数値によるフィルタリング
SELECT * FROM example WHERE age > 30;

このコードは、example というテーブルを作成します。このテーブルには、

  • id (INT): 自動的に増加する主キー
  • is_active (BIT(1)): 真偽値を表す
  • age (TINYINT): 年齢を表す

という3つの列があります。

コードを実行すると、2つのレコードがテーブルに挿入されます。

  • 1つ目のレコードは、is_active1 (真) で、age25 です。

SELECT ステートメントを使用して、テーブルからデータを取得できます。

  • 最初の SELECT ステートメントは、テーブルのすべてのレコードを取得します。

このサンプルコードは、BITとTINYINTデータ型の基本的な使用方法を示しています。




BITとTINYINT以外の方法

ENUMは、列に格納できる値のリストを定義できるデータ型です。例えば、性別を表す列には、

CREATE TABLE example (
  gender ENUM('male', 'female') NOT NULL
);

のように、malefemale という2つの値のみを許可できます。

SETは、複数の値を同時に格納できるデータ型です。例えば、趣味を表す列には、

CREATE TABLE example (
  hobbies SET('reading', 'writing', 'swimming') NOT NULL
);

のように、readingwritingswimming という3つの値を同時に格納できます。

BITFIELDは、ビット単位でデータを格納できるデータ型です。例えば、フラグを表す列には、

CREATE TABLE example (
  flags BITFIELD(8) NOT NULL
);

のように、8つのビットを格納できます。

  • 値の範囲が限られている場合は、ENUMを使用するのが便利です。
  • 複数の値を同時に格納する必要がある場合は、SETを使用するのが便利です。

mysql bit tinyint


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