MySQLとSQL ServerにおけるTinyintとBitの使い方
SQLにおけるTinyintとBitの比較
値の範囲
- Tinyint: -128から127までの整数値を格納できます。
- Bit: 0または1のみを格納できます。
使用例
- Tinyint: 真偽値だけでなく、小さな数値を格納する場合にも使用できます。
- Bit: 真偽値のみを格納する場合は、Bitの方が適切です。
ストレージ効率
- Tinyint: 常に1バイトを使用します。
- Bit: 複数のBit値を1バイトにまとめて格納できます。
比較演算
- Tinyint: 数値として比較演算を行うことができます。
項目 | Tinyint | Bit |
---|---|---|
値の範囲 | -128~127 | 0または1 |
使用例 | 真偽値、小さな数値 | 真偽値 |
ストレージ効率 | 常に1バイト | 複数値を1バイトにまとめられる |
インデックス | 使用可能 | 使用不可 |
比較演算 | 数値演算 | 論理演算 |
NULL値 | 格納可能 | 格納不可 |
- 真偽値だけでなく、小さな数値も格納する場合は、Tinyintの方が適切です。
- インデックスを使用する場合は、Tinyintの方が適切です。
MySQL
-- テーブル作成
CREATE TABLE example (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
is_active TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 0,
flag BIT NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
-- データ挿入
INSERT INTO example (is_active, flag) VALUES (1, 1);
INSERT INTO example (is_active, flag) VALUES (0, 0);
-- データ取得
SELECT id, is_active, flag FROM example;
-- 比較演算
SELECT id, is_active > 0, flag FROM example;
-- ビット演算
SELECT id, is_active | flag FROM example;
SQL Server
-- テーブル作成
CREATE TABLE example (
id INT NOT NULL IDENTITY(1,1),
is_active TINYINT NOT NULL DEFAULT 0,
flag BIT NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
-- データ挿入
INSERT INTO example (is_active, flag) VALUES (1, 1);
INSERT INTO example (is_active, flag) VALUES (0, 0);
-- データ取得
SELECT id, is_active, flag FROM example;
-- 比較演算
SELECT id, is_active > 0, flag FROM example;
-- ビット演算
SELECT id, is_active | flag FROM example;
- 上記のコードは、MySQLとSQL Serverでそれぞれ
example
というテーブルを作成し、is_active
とflag
という2つの列を定義しています。 is_active
列はTinyint型、flag
列はBit型です。- コードでは、データの挿入、取得、比較演算、ビット演算の例を示しています。
注意
- 上記のコードはサンプルです。実際の使用例に合わせて変更する必要があります。
TinyintとBit以外の方法
BOOLEANデータ型
- MySQLとSQL Server 2012以降では、BOOLEANデータ型を使用できます。
- BOOLEANデータ型は、Tinyint(1)と同じ意味です。
- ただし、BOOLEANデータ型の方がより明確に真偽値を表すことができます。
ENUMデータ型
- ENUMデータ型は、列に格納できる値のリストを定義できます。
- 例えば、
is_active
列にtrue
とfalse
のみを格納したい場合は、ENUM('true', 'false')というデータ型を定義できます。 - ENUMデータ型は、可読性とデータ整合性を向上させることができます。
別のテーブル
- 真偽値を別のテーブルに格納することもできます。
- 例えば、
flags
というテーブルを作成し、id
とflag
という2つの列を定義できます。 - 1つのレコードは、1つの真偽値を表します。
- この方法を使用すると、真偽値に関連するその他の情報を格納することができます。
- 真偽値のみを格納する場合は、BOOLEANデータ型またはBitデータ型が適切です。
- 真偽値に関連するその他の情報を格納する場合は、ENUMデータ型または別のテーブルを使用する必要があります。
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